【可愛すぎてむかつく】ペアーズ定番のトリケラスクリプト伝説は終わった



f:id:hideyoshi1537:20180916153800p:plain

〜〜 必殺「トリケラスクリプト」〜〜

「トリケラスクリプトを知ってるか?」

自らを「恋愛の達人」を自称する永沢が話し始めた。


トリケラスクリプトは、マッチングアプリで女の子にメールを送るときのテンプレ集のようなものだ」


ワインを口に含み、彼は笑う。


「トリケラスクリプトは一世を風靡し、インターネット上で成功報告が相次いだ。

これがトリケラスクリプトの手順だ。

この手順に従うだけで、お前は女の子のLINEをゲットすることができるんだ。

魔法みたいだろ?」







「しかしこのトリケラスクリプトはツイッターがきっかけとなって、世の中に広く知れ渡ってしまった。

恋愛工学界隈でトリケラスクリプトを知らない奴はいない。

そしてツイッターで恋愛系のアカウントをウォッチしている男の中でも、このテンプレを知らない奴はいない」



彼は深くため息をついた。


「俺たちはいつだって、女の子にとって例外でなくてはならないんだ」


マッチングアプリでは


『こんにちは。よろしくお願いします』


からやり取りが始まるのが当たり前とされていた。

女子は内心、このありきたりな挨拶にうんざりしていたんだ。




そんな中、第一声から


「可愛すぎてむかつく」


褒めながらディスるテクニックを駆使したトリケラスクリプトが良い意味で例外となったのは想像に難くない。


そんな”例外的”であったトリケラスクリプトは、ネット上で知見が共有されたことで急速にコモディティ化し、効力を失いつつある。


ちなみに「褒めネグ」と呼ばれる「褒めながら落とす」テクニックは恋愛界では古くから使われる定番の技術だ。


「めちゃくちゃ可愛い!そこは認める!それなのに...本当、男運悪すぎだよね」

とか

「本当に目を引くほどオシャレなのに、出身が群馬だなんて...」

のように、外見を褒めておきながら本人の努力とは全く関係ない、いじられても気にならないような点をディスる技である。

この技には高度なコミュ力が必要なので、コミュ障が使うとただの悪口ばかりの嫌な奴になってしまうので注意が必要だ。


ところで、トリケラスクリプトにはこんな意見もある。



このツイ主のカルジ氏は数々のルーティーンと呼ばれるデートテクニックを生み出した界隈の有名人(イケメン)だが、
彼の「トリスクを拒絶する女子は無視できるほど少ない」という見解はネット上では当てはまらないと思っている。


というのも、ペアーズに登録している女の子の数は、路上を歩く女の子と比べて限られているからだ。

特にネットではかわいい子の希少価値はものすごく高く、いいねが殺到する。

いいねのバーゲンセールである。

1000個もいいねが来たら、同じようなメッセージも来るだろう。

特に筆者が「トリケラスクリプトの終わりの始まり」を感じたのは、自ら検証してからである。


トリケラスクリプトの時代は終わった

先日の話。

「いいね」の数が1500超と、2000超の女の子からメッセが返ってきた。
このチャンスに、前から気になっていたことを尋ねてみた。


「ペアーズで

『めっちゃ可愛すぎてむかつく(笑)』

ってメール送るの流行ってるってツイッターで見たんですけど、そんなメールきました?」


トリケラスクリプトをダシにしてメッセするのは気が引けたが、検証せずにはいられなかった。


予想通りの結果である。

一人は、

「3人くらいきました。笑」

と。


もう一人は、

「メッセージ付きの『いいね』で同じメッセージ書いてました!笑

そういう意味わかんないメールには返してないですけどね(笑)」

と。

あの有名なトリケラスクリプトに対して

「意味わかんない」

とは無礼な奴めと思ったが、色んな人から


「可愛くてむかつく(笑)」

と同じメッセージが何度も送られてくるのは、たしかに意味わからんだろう。

というか、恐怖体験だ。

普通ならこう考えてしまうだろう。


「なんで私、可愛いのにいつもムカつかれてるの?」


と。


おそらく「いいね」数が500を超えるレベルの女の子は、人生で一度はトリケラスクリプトをぶつけられてしまっているのではないだろうか。

ペアーズの男女比は男が圧倒的に多く、男は一人で月に30人以上の女にいいねができる。

大量のいいねの中には、

トリケラスクリプトの使い手

が紛れ込んでいてもおかしくない。


みんなと同じメッセージを送ってくる男は例外どころか、意味不明のキモい奴なのである。


時代は変わった。


我々はトリケラスクリプトをそのままパクるのではなく、原理原則を学ばなければならない。


トリケラスクリプトが自分のペースで話を進めていけるのはなぜか?

なぜ相手の女の子が反応してしまっていたのか?


メール術の原理を理解して、自分の言葉でメールを送る時期に差し掛かってきているように思う。

(1)なんだかクスッと笑えて
(2)でも嫌な気分にはならず
(3)媚びてくるキモい男でもない

そんな条件を満たすファーストメッセージを自分の頭を使って考えて、差別化しなければならぬ。

トリケラスクリプトに敬意を表しつつ、次なるステージへ進んでいこうではないか。


ちなみにトリケラトプスは「医者」という差別化ポイントが既にあったことは忘れずにいてほしい。


「久しぶり。元気にしてる?」の既読スルー率は異常。


マッチングアプリの初回メッセージは何を送ればいいのか


マッチングアプリの達人であるリリさんが心に響いたメッセージを公開してくれていた。

男はこの慶應ボーイのメッセをコピペせよ、と。

せっかくなのでどんどん真似して使っていこうではないか。


「はじめまして」


「お酒好きそうだなと思ってライクしちゃいました」


「俺の読み当たってます?」


恋愛マニュアル的にいうと、コールドリーディング的な手法なのかもしれない。


関連記事→「私のことをわかってくれる♡」気分にさせるホットリーディングの魔力



こうやって手法に名前をつけて分析すると「サムい!」と怒られるかもしれないが、

「焼き肉好きそうな雰囲気ですね」

とか、

「甘い物食べてるとき幸せな気分になりません?」

みたいな応用が利きそうな点は見逃せない。


関連記事→デートに役立つコールドリーディング入門

最後に追記

ここまで色々と書いてきたが、長い時間を経てさらに非モテ化が進み、女子とLINEをすることもほぼなくなった今改めて思うのは、

「テンプレに頼るよりも、もっとコミュニケーションを楽しんだ方がいいんじゃないか」

ということだ。

メッセでテンプレを使うのは、効率化と引き換えに関心を放棄することに他ならない。

恋愛で相手への関心を放棄するのはもはや本末転倒で、関心も持てない相手にメッセを送るのはむしろ時間の無駄ではないだろうか。

相手に関心を持って、自分なりにアレンジしたメッセージを送るのがいいようにも思えるのだ。

これはもちろん今はLINEのやり取りをする相手が誰もいなくて暇だからであり、
次から次へと新たな出会いが生まれて何が何だかわからないときはこんな悠長なことは言ってられなかっただろう。

人間、自らの置かれた環境で考え方は変わっていくものなのである。