俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

恋愛活動に携わる全ての人たちに心から伝えたい「定期検査」のススメ。知らない安心を取るか、知る不安を取るか。

「あの子、本当に大丈夫かな」

ナンパ活動を続けていると、一抹の不安が頭をよぎる。

特に、全てが都合よく進み、トントン拍子で即ができたときほど、不安な気持ちは強くなる。


「変な病気にかかっていないだろうか」


自分が即っている女は、他の男にも即られているということを忘れてはいけない。

女の子が言う、

「こんなことをしたのはあなたが初めて」

は、ほとんどの場合は嘘だ。

そして、過去に「その女の子」を即っている男の人は、多くの場合、他の女の子のことも即っている。

一回の行為の裏側には、多くの即が積み重なっているということだ。

「今日の1即」は、その裏で積み重ねられた、たくさんの即の分のリスクも背負っているということになる。

ここで言う「リスク」というのは、ファイナンスで言う「期待値のブレ」ではなく、「危険性」という意味だ。

リスクを取らなければリターンはないが、リスクを無視し続けてはいけない。

俺は長い間、自分が背負ったリスクから目を背けてきた。

「知るのが怖い」

という不安からだ。

自分がもし病気を持っていたとして、それを知ってしまうのが怖かった。
知らなければ、平和な気持ちでいられる。



★ ★ ★


全ての行為がセーフティであるという人はなかなかいないだろう。

STDは口頭でも移るし、HIVに関しても、唾液で感染する確率は極めて低いものの、口から出血していたり、怪我をしている場合は安全とは言えない。(※HIVは広義ではSTDの一種であるが、この記事では別物として扱う)


病院で聞いた話によると、通称「クラさん」に関しては、一回の行為で50%程度の確率で移るという。ジスロマックという抗生物質を飲むことで1週間程度で完治するが、感染力が強いのが特徴だ。
保険が効かない場合、ジスロマックは一回の処方で5,000円くらいかかる。

パートナーに移してしまっていた場合、自分が完治してもまたぶり返してしまう「ピンポン感染」が発生する。
なので、クラさんなどが発覚した場合は、速やかに関係者に連絡をして、完治させなければならない。
男性への影響は少ないが、女性の場合は最悪、不妊の原因にもなりえる。


2014年末に、自分が無事であることを確認しようと、検査に行った。
HIVとSTDの検査だ。キレイな身体で2015年を過ごしたかった。


ただの検査だと保険適用外であるため、医療機関で行う場合は10,000円程度の金がかかる。

症状が既に出ている場合は、保険が適用となって3,000円くらいの出費なはずだ。

保健所だとタダで受けられるはずだが、時間と場所の融通がきかないのが難点だ。

検査の一番の障害となるのは、

「めんどくさいな。まぁ、大丈夫っしょ」

という怠慢な気持ちだ。

その面倒な気持ちを払いのけるため、家からすぐ近くのクリニックに行った。

検査自体は驚くほどあっさりとしていた。

採血と採尿検査を1時間くらいで、短いものだったが、検査結果が来るまでは2週間くらいかかった。
年末年始だから検査が遅れたようだ。

何度もクリニックに

「結果はまだですか?」

と問い合わせた。
何かの病気で、検査が遅れているのではないかと不安になった。

やっと届いた結果は、


「全て陰性」



何の病気もなかった。

心の底から安心した。
結果を待っているときは、死刑宣告を待っているような気分でもあった。

が、ここで強調しておきたいのは、HIVは既に死の病ではないということだ。
早期に発見できれば、薬によって発症を抑えることができる。

検査に行ったときに話を聞いたんだけど、明らかな症状が出てから検査に来る人が多いらしい。
そして症状が出てしまってからだと、もう手遅れになってしまうそうだ。


俺は前々から不安はありつつも、「知ってしまうのが怖い」という理由で、検査を遠ざけてきた。

「知らない」ことで安心していたのだ。

でも、自分が自分の身体のことを知らないのは大きなリスク以外何者でもない。

もし何かが発覚したとしても、最悪、誰にも言わなければ、社会的に影響が及ぶことはない。

でも、自分だけは、自分のことをちゃんと知っていなければならない。

「知るための検査」はたしかに、とても不安だ。
知らないと、心は平和なままでいられる。

メールで届いた検査結果を見るときは、鼓動がものすごく早くなった。
とても緊張した。

「俺なら大丈夫、大丈夫・・・・」

そんな思いを念じながら、メールを開いた。
結果、無事だった。

だから、こんな記事を書けるわけなんだけど。

ナンパ師活動をしていると、時に「くるくる」をすることもあるだろう。
そんなとき、自分がもしSTDに感染していたら、仲間にも迷惑をかけてしまうかもしれない。

大切な仲間に迷惑をかけたい人なんていないだろう。
もちろん、女性にも。


ピックアップする女の子のために、仲間のために、そして何より自分のために。

恋愛活動を行っている人には、定期的な検査を心から勧めたい。

実際に検査をして、何もないとわかると、スッと胸が晴れたような気持ちになれる。
今日の青空みたいに。

仮に何かあったとしても、早めの治療に取り掛かることができる。
だから、検査をして悪いことなんて何もない。
一人で行くのが億劫なら、仲間と一緒に行ってもいいと思う。
帰り道にナンパでもすれば、外出するモチベーションが沸くだろう。


俺自身、これからは半年に一度の定期的な検査を、自分に課していきたいと思っている。
それは恋愛活動に勤しむものの使命であり、あるいは、税金のようなものだとも考えられるだろう。