なぜイケメンがモテるのか?



「みんなが知りたい男と女のカラダの秘密」という本を読んで面白かったので知識を共有します。


女性の好みは様々だが、イケメンと非イケメンではやはり、モテ具合に大きな差が出る。
イケメンを見て、俺もこんな風に生まれていたら・・・と思うことは少なくないが、持っているもので戦うしかない。

ではそもそも、なぜイケメンがモテるんだろうか?

それは、メスが優秀な遺伝子を持ったオスをじっくり選び、限られた中でより優秀な子供だけを得ようとするからである。

メスは一生のうちに産むことができる子供の数は限られている。そして、妊娠し、出産するまでに莫大な時間と労力を要する。
そのため、メスは慎重にオスを選ぶ必要がある。

クジャクのオスはメスと比べて、同じ鳥とは思えないほど立派で美しい羽根を持っている。
そのほうがメスにモテたから、オスは外見を美しく進化させた。

キレイな羽根は、単に外見が美しいではなく、逆に生存にとってはハンディキャップとなる。
大きい羽根は動くのに邪魔になるし、外敵にも襲われやすい。

そのハンディキャップを背負っても生きているオスは、生存能力が高いということになる。
大きく立派な羽根になるためには、食料を取得する能力が必要だ。
また、美しい羽根を持っているオスほど、寄生虫や病原体に対する抵抗力も優れているという。

このようにして、メスは外見から優秀な遺伝子を判別する。
人間のイケメンがモテるのも同じ理由であるらしい。

ちなみに、高身長がモテるのは、人間が一夫多妻制だった頃の名残とも言われている。
一夫多妻制の社会では、カラダが大きいオスは、メスを独占することができた。
そのときの、「身長の高い男性を魅力的に感じる遺伝子」が残っているらしい。


と、ここまで本に書いてある知識で、イケメンがモテるのは、メスがより良い遺伝子を残すためであることはわかった。

でも、その「どんな人がイケメンか」を判断する基準はどうやって形成されるんだろうか?
俺が思うに、イケメンを判断する基準というのは、生まれた時から遺伝されるものというよりは、その人が育った環境によるものが大きいと思う。

8歳~13歳あたりの多感な思春期に、「周りの人がイケメン」と言っている人をイケメンとして学習するのではないだろうか?
それは親の影響もあるだろう。
親がテレビを見て、「カッコイイ」と言っているアイドルを見て、「こういう顔の人はイケメンなんだ」と判断する。

あるいは、学校でみんながカッコイイと言っているタケシ君の顔がイケメンと刷り込まれるかもしれない。

男性の好みが分かれるのも同じ理屈で、グラマーが好きだとか、スレンダーが好きとかいうのは、思春期の頃に「こういう異性がいい」という刷り込みによって決まるという話をどこかで読んだことがある。


さらに、ここまで書いて、ふと思い出したことがある。
小学生の時は、別にイケメンがモテたわけではないということだ。

不細工でも、足が速い奴がモテた。
中学生の時は、不細工でも、ケンカが強い奴がモテた。
高校の時は、目立つグループにいる奴がモテた。
大学の時は、チャラい奴がモテた。

あれ?モテにイケメン、そんなに関係ないんじゃね?
・・・いや、違う。

結論は、こうだ。

あるコミュニティ(組織)の中でモテるには、顔の良し悪しはそんなに関係ない。
それよりも、「みんながその人を欲しがる」ということが重要になる。
そして、アルファであること。
「みんながほしい」という要素の方が「イケメン」というよりも、優秀な遺伝子を判別するための指標として信頼性が高い。


組織の外の、遊撃手的な立場でモテるようになるには、イケメンであることが重要な指標になる。
合コンとか、ナンパとかクラブ、barでは会社の役職よりもよっぽど顔のほうが評価指標になるだろう。
出会った場で小さなグループを作って、アルファのように振る舞うのも作戦としていいかもしれない。

つまり、メスが「優秀な遺伝子」を判別する指標には様々なものがあって、指標それぞれに傾斜配点されているということだ。

その指標をハッキングして、メスに「優秀な遺伝子を持っている」と思わせるための技術を、我々はルーティーンと呼んで共有している。


最後に、やって損はないものとして、筋トレがある。

遺伝子的に、カラダの大きな男に魅力を感じるようにプログラミングされているなら、それを利用しない手はない。

ただ、現代において、筋肉は、「優秀な遺伝子の指標」としては少し弱いと思うので、補助的な意味で鍛えるのがいいと思う。



<参考文献>
「みんなが知りたい男と女のカラダの秘密」野口哲典 著