俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

たっぷりと睡眠を取ることは、悪いことなんかじゃなかった。




大学受験の頃からずっと、「眠ることは悪だ」と考えてきた。
眠ってる時間は活動することができない。
一日は24時間しかないのだから、睡眠時間はなるべく削った方が得だと思ってきた。


あるときは3時間睡眠法の本を買い、実践したはいいもののやはり心が折れ、途中で挫折した。
大学受験の勉強や、資格試験の勉強をするときだけは、極めて短い睡眠時間を維持することができたが、そんなのは長続きしない。


明石家さんまは3時間しか眠らないのにあんなに元気だ。
ナポレオンは3時間しか寝なかったとか(実際は昼寝もしていたみたいだけど)、レオナルド・ダ・ヴィンチは90分しか眠らなかったとか、そんな逸話を見るたび、ショートスリーパーの人たちを羨ましく思った。

だって、ショートスリーパーの人達は、俺よりもずっと長く活動できているのだから。

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社会人になって、自由な時間が減ってからはより一層、睡眠時間を削ることができたらいいのにと切に願った。
そしたら自由な時間が増えるのに。


しかし、睡眠時間を削ることは、仕事の効率を著しく落とすことになる。
気軽に昼寝できない社会人にとって、睡眠不足での業務は地獄だった。


ウトウトして頭が働かないのに、眠ることができない。
頭の回転が落ちているのがよくわかる。


それでも、できる限り睡眠時間を削った方が「得」だと思っていた。


そんな葛藤をひっそりと抱えながら出会ったのが、本屋に平積みされていた「エッセンシャル思考」という本だった。

パラパラと立ち読みして、第8章の「睡眠」という項が目についた。

冒頭では優秀なビジネスマンが働き過ぎて体を壊してしまう例が描かれる。

ジェフは療養生活のなかで、自分の生き方をゆっくりと見つめ直した。

そして気付いたのは、働きすぎることはあまりにも簡単だという事実だった。

ジェフは超多忙なビジネスマンだったが、これは普通のビジネスマンにも言える。
「働きすぎる」を「遊びすぎる」と言い換えてもいい。

日が変わるまで飲んだとしても、翌朝の会社は休めない。
寝不足とはいえ、ちゃんと起きて会社に行く。眠い目をこすりながら。

活動的で向上心あふれる人にとって、自分を酷使するのは苦痛でも何でもない。

本当に難しいのは、働きすぎないように制御することだ。

無理をすることより、制御するほうが難しい。
遊びすぎるのを自制するのが難しいのと一緒だ。


つい、睡眠を疎かにしてしまう。


本では睡眠について、こう書かれている。

非エッセンシャル思考の人は、睡眠を一種の義務のように考えている。
ただでさえ忙しいなかで、さらに時間を食いつぶす足手まといだと思っている。


一方で、エッセンシャル思考の人は、睡眠を武器だと考え、自分の力を引き出すために活用している。
計画的に十分な睡眠をとることで、仕事の質を最大限に高めているのだ。

十分な睡眠は負債ではなく、武器として考えることができるという。


ハーバード・メディカル・スクール教授のチャールズ・A・ツァイスラーは、

「一日の徹夜や4~5時間睡眠は、血中アルコール濃度0.1%の機能低下」

をもたらすと説明する。


世界のビジネスリーダー達も、睡眠の重要性を説く人が増えてきているようだ。

アマゾン創業者のジェフ・ベゾスはこう語っている。

「睡眠を十分に取ることで、注意力が高まり、思考が明晰になります。

8時間眠った日は、ずっと調子がいいですね」


たっぷりと睡眠を取ることは、怠けでも悪でもなかったのかもしれない。

本を読んで少しだけ救われた気がした。

毎晩眠りにつくたびに、私は死ぬ。
翌朝目を覚ます時、私は生まれ変わる。


20世紀のインドの偉大な指導者 マハトマ・ガンジー


このブログは基本的に遊びのことを中心に書いているので、まず「遊んでる暇があったら寝ろ」というツッコミを受けるだろう。

その通りだと思う。

睡眠は最高の瞑想である。


チベット仏教の最高指導者 ダライ・ラマ14世 


これからは無理して夜中まで遊んで、寝不足で次の日に活動するよりも、「ちゃんと眠ること」を大事にしていきたい。
寝不足は得ではなかった。

ひとたび睡眠というこの青春の泉にひたすと私は自分の年齢をあまり感じないし、自分がまだ健康であると信ずることができる。


フランスの小説家 アンドレ・ジッド


よく寝た次の日は、頭がスッキリとして気持ちがいい。
気持ちが晴れ晴れとする。

人は眠るために眠るのではなく、活動するために眠るのだ。


ドイツの科学者 リヒテンベルク


翌日気持ち良く活動のためにも、今日は早く眠ろう。


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