俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

人生の節々でぶち当たる「モテの壁」




アーティスティックなお持ち帰りをキメることで有名な、恋愛工学芸術担当のゴッホさんがこんなツイートをしていました。




小細工無しで自然とモテる男をナチュラルといいますが、ナチュラルにモテ続けるのは実はずいぶん難しい。

高校でひと学年300人いたとして、モテる男子っていうのはせいぜい学年に4~5人程度だったのではないでしょうか。
「花より男子」という漫画には「花の4人組」、通称F4(エフ・フォー)と呼ばれるモテ軍団がいましたが、言い得て妙です。

しかし、そんな高校でF4を気取ったモテ男も、大学では地味で女っ気の無い生活を送ったりもします。
何があったのでしょうか。

今日は、人生の節々でぶち当たる「モテの壁」について考えたいと思います。

身体能力の壁

あなたは幼稚園を卒業しました。
楽しい学校生活の始まりです。

この時期に「モテ」なんて意識しませんよね?
クラスの女子と話していたら、逆にみんなにバカにされたかもしれません。

小学校高学年くらいになると、ませた女子がラブレターを送るようになります。
ここでモテるのは足が速い男子です。

いつもダントツ一位のリレーの選手だったスグル君は、ひっきりなしに女子から告白されます。
でもこの時期は、「付き合う」とかそういうのがわからないので、だいたいは告られっぱなしで自然消滅するようです。

小学校では恋愛工学界隈で有名なグッピーの実験の成果がモロに確認できます。

モテる奴が、ますますモテる。
みんながカッコイイという人は、絶対カッコイイ、という理屈です。

みんな大好きスグル君!
スグル君はたくさんの女の子に告白されます。


さて、そんなスグル君は中学校でどうなったのでしょうか?


スクールカーストの壁

中学校に入学しました。
公立中学校にありがちですが、先輩が怖すぎです。

ちょっと見てると

「何ガンつけてんだゴルァ」

と、いきり立って絡んできます。

小学校のときはキスしたら妊娠するかと思っていましたが、中学生は一丁前に性的な知識も身に付けます。
早い奴は中2くらいで初体験を済ませるのでしょうか。

ここでモテるのはヤンキーです。
どんなに足が早くても、弱かったらあまりモテない。


そう、中学生がぶち当たるのはスクールカーストの壁です。


強い奴がモテる!
その世界はさながら北斗の拳の世界のよう。
暴力が支配する世界なのかもしれません。


中学時代は猿より性欲の強い思春期。
モテたくてモテたくて仕方がない。

しかもヤンキー系の女子は、みんな短いスカートを履き、セクシーな格好をしている。

なんとしてもおこぼれをもらわねば・・・!

と考えた僕は、とりあえず紺色のスクールバッグに


喧嘩上等


とペンで書き、それを背負って投稿しました。

横に小さく


愛羅武勇


とも書きました。

すぐにヤンキーのヘッドみたいな奴に絡まれ、パシリ1号として仕えるハメになったのは良い思い出です。

さて、中学で無双していたヤンキー君も大人になり、高校に進学します。


ヒーローの壁

高校に入るとまた、色んな奴が現れます。
登校範囲も広がり、違う街から通う生徒と初めて顔を合わせることになります。

公立中学から普通の進学校に進学した人は、授業があまりに静かなことにビックリしたかもしれません。
授業中に大声で雑談するヤンキーがいないのです。これは大変寂しいことです。

さて、思春期真っ只中の高校生。
みんな性欲溢れる清く正しく美しい青年なのですが、ここでもモテの序列ができてしまいます。

ヒーローの壁です。

サッカー部やバスケ部のエース、学校祭でバンド演奏する奴、廊下でたむろしてヘラヘラしてるイケメンなど、女子高生はとにかく目立つ人が大好き!

3年生が、1年生の廊下を歩くと

「ヒソヒソ・・・あ、XXさんいた・・・ヒソヒソ」

なんて声が聞こえてきます。
目立つ奴は、後輩にやたらモテるのです。

しかし、ここで調子に乗って、

複数同時に口説くのが恋愛工学の肝でござる

なんて言って、色んな子に手を出してしまったら、築き上げたモテの地位は地に落ちます。
ヒロイン失格ならぬ、ヒーロー失格です。

高校ではあくまで硬派に、一途にいることが正義です。
まぁ、大人になってからもなんですけどね。

狭いコミュニティの人間にしか関わることができない高校時代に、恋愛工学を使うのは危険すぎる。

ディスって嫌われたら学校全体で悪評が経つし、セクトライなんてした翌日にはみんなにバレてしまいます。

改めて恋愛工学いくつかの理論は、責任が生じない不特定多数の相手への武器としては非常に強いが、責任が生じる狭いコミュニティでの相手には不向き、ということがわかります。

リスク管理、大事ですね!

さて、高校でめちゃくちゃモテた吉川くん。
今度は大学に入りました。

久しぶりに会うとなんだが寂しそうです。
何があったのでしょうか?


コミュ力の壁

吉川くんはいつの間にか、ほとんど学校に行かなくなってしまったようです。
高校の時はあんなに人気者だったのに!どうして!?

そうです。
大学生の前に立ちはだかるのは、

コミュ力の壁

なんです。

高校時代までは全ての対人関係が事前に用意されていました。
大学に用意されているのは箱だけです。

どの箱で大学生活を過ごすかは、自分で選ばなければいけません。
自分でサークルに入って、自分で授業を選び、自分で友達を作っていかなければなりません。

高校時代に「部活で目立ってました系」のモテ男は大学にもすんなり馴染むことが多いのですが、「内輪で盛り上がってた系」のモテ男は引きこもる確率が高いです。

大学初期から中盤まではウェーイ系のオシャレチャラ男がとにかくモテます。
量産型七三ミディアム無造作茶髪パーマ男がキャンパスを闊歩し、我が物顔で歩いています。
学園祭ではたくさんの女の子と連絡先を交換し、安い居酒屋での合コンにつなげます。


そして、大学4年くらいからは一流企業内定者が突然人気が出たりします。

突然「内定者が語る会」などを働いてもいない大学生が開催したりして、何を語るのかと思ったら、面接のコツを語っていました。

とにかく大学のモテはコミュ力ベース。自分で道を切り開く力が求められます。
友達も大事ですね。イケメンの全盛期が大学でしょう。

社会人になると、また違う要素が求められます。

マネーの壁

そろそろ辛くなってきました。
でも最後まで書かねばなりません。

社会人になると、大学では絶対に聞かれなかった質問が飛んで来るようになります。


「ねぇ、何の仕事してるの?」


なんということでしょう!
会社の知名度で値踏みされるのです。


これが大人のモテの壁

マネーの壁

です。
(※ただし、東京の一部の界隈に限る。地方は企業名のマウンティングは全くありません。公務員と電力会社はモテます)



就活頑張った系の女の子にありがちですが、2ちゃんねる就活板に書いてあるような序列が頭の中にあり、その序列で相手の価値を判断するようになります。

こんな感じの。

[70] 日本銀行

[69] 三菱総研 国際協力銀行
[68] 日本政策投資銀行 フジテレビ 三菱地所 三井不動産
[67] 日本取引所 日テレ 三大出版 三菱商事
[66] 電通 NHK テレ朝 TBS 三井物産 日本郵船
[65] 博報堂 テレ東 商船三井

=== 学歴不問で大勝(超一流最大手企業) ===

[64] トヨタ自動車 新日鐵住金 国際石油帝石 JXエネ 日経 読売 朝日 準キー 共同通信
[63] 伊藤忠商 事住友商事 ホンダ サントリー 味の素 三菱重工 旭硝子 JFE JR東海 JR東 小田急 京王 阪急 東急 東ガス 中電 東急不動産 NTTドコモ
[62] 丸紅 東京海上 農林中金 関電 JRA 住友不動産 東京建物 昭和シェル キリン
[61] JR西 大ガス 中日 毎日 時事通信 東燃 出光 日清製粉 アサヒ 日産 富士フイルム 任天堂 三菱UFJ信託 信越化学 川崎汽船
[60] 豊田通商 三菱東京UFJ銀行 日本生命 首都高速 デンソー 日揮 JT 日立 三菱化学 KDDI

――― 地底早慶大勝(超一流大手企業) ―――

http://jobrankingcommittee.com/contents.php?c0=1&c1=1&c2=2016

とはいえ、なんだかんだイケメンの人気も根強く、

・仕事(企業名、年収)
・トーク力(振る舞い含む)
・容姿

など、総合的に判断されるようになります。


さて、商社に入った中島君。
合コンでやたらモテるようになりました。

モテを謳歌する20代。

しかし、そこで中島がぶつかったのは・・・。


世間体の壁

右も左もわからぬままガムシャラに働いて数年。
いつの間にか中島はアラサーになってしまいました。

社会人になりたての頃、一緒に合コンに行った戦友たちは、ほとんどが結婚したり、結婚を視野に入れたお付き合いをしています。
遊び人と言われ、大学の頃に一緒に女子大を荒らし回った連中も、今や一児のパパ。

あれ・・・?
モテるとかモテないとか言ってる場合か?

そう、ここでぶつかるのは、


世間体の壁


です。

もちろんナンパをしたり、合コンをしたり、遊んでくれる女の子もたくさんいます。
好きになってくれる女の子もたくさんいるかもしれません。

しかし、30過ぎてフラフラ遊んでいる男に対する世間の目はけっこう冷たい。

恋愛プレイヤーとしての寿命はそれほど長く残されておらず、一緒にクラブに行く友達もだんだんと減ってきます。

あれ?みんなローン組んでる?
いつの間に?

ここで我が道を信じて、まっすぐモテの道を進むことができる者だけが、アラサー以降のモテ街道を歩むことができます。
多くの男がここで脱落し、ダサい服を着て、中年太りし、幸せそうに家庭を語るようになります。

モテの道はさながら殺し合いの螺旋のようです。

仕事に余裕ができて、大人の振る舞いができる30代前半。

次にぶつかるのが

老いの壁

です。
30代後半になって、顔にシワができるようになると、女子大生から見ると「パパ」とか「オッサン」に見えるようになってしまいます。

もちろんオッサン好きな若い子もいるっちゃいますが、少数派です。
ヒットレシオ(相手がこっちを好きになる確率)は格段に落ちます。

これは人間だから、仕方のないことです。

この老いの壁の向こうには何が待っているでしょうか。


圧倒的社会的地位の壁

さて、アラサー独身街道を突き進んだ中島。
ついに40代を向かえました。

光陰矢のごとしとはよく言ったもの。

孔子は

四十にして惑わず。五十にして天命を知る。

と言いましたが、中島も同じように迷いなくモテの道を突き進みます。

しかし・・・・

40代になった中島がぶつかったのは


圧倒的社会的地位の壁


でした。
そこそこ有名企業で働く中島ですが、40過ぎて若い子にモテまくるのはゴッドファーザーのような成功者です。

秋元康よろしく、芸能界で活躍している男、外資系金融のパートナー、成功した起業家・・・。
普通のサラリーマンでは太刀打ち出来ない、圧倒的成功者の壁がそびえ立ちます。

そういえばマネックス証券の松本大さんは、大江麻理子アナウンサーと結婚していました。
40過ぎてからのモテは、イケメンとか雰囲気とかは全く関係なく、社会的地位の一本勝負になります。

逆に言うと、容姿が劣ることで不利な状況に置かれてきた誠実な努力家は、40代で人生に花開くかもしれません。

一部の選ばれし成功者は、モテの道を歩み続け、この世の春を謳歌します。

しかし、最後に立ちはだかる大きな壁が存在します。これだけは絶対に超えられない。
誰も超えられない大きな壁です。


死の壁

天国までモテは持っていけません。


看護師の友達が言ってたんですが、めちゃくちゃ女遊びして、何人も彼女がいる男の人がいたそうです。

元気なときは若い子をはべらせて、次々と女を食って歩いてた。

でも、その人が倒れて入院したら(脳なんとかって病気?)、本当に、ビックリするくらい誰もお見舞いに来なかったとか。

僕は、

「いや、お前らヤリ○ン嫌いだから、来ないでほしいって思ってただけだろ?来なかったって言いたいだけだろ?」

と聞いたら、

「いや、本当に誰も来なかった。お母さんだけだった」

と。


モテの螺旋を走り続ける人生は、たしかに楽しい。
めちゃくちゃ楽しい。
新たに出会った子を口説くプロセスには中毒性があります。

しかし、時間も身体も有限なので、誰かと深く長い関係を築くためには、どこかで複数人と関係を持つ女遊びに区切りをつける必要がありそうです。


どこまでも続くモテの道。

どこで降りるかは自分次第だし、降りてからまた修羅の道に戻ってくるのも自由。

個人的には、非モテコミットできるような人とうまく恋愛できたタイミングで、殺し合いの螺旋から降りるのが、一番幸せなように思います。


すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

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