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俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

今さらDVD見たけど、半沢直樹めちゃ面白かった。

いまさらですが、「半沢直樹」のDVDを借りて一気に見ました。
2年前に話題になっていたのは知っていたんですが、これめちゃくちゃ面白い!やばい!
リアルタイムで見てなくてよかった。来週が待ち切れないからね。
大和田常務がいい味出してましたね。

さて、「半沢直樹」の面白さは昔から様々な識者に分析されています。

代表的なのは、「半沢直樹は世の中のサラリーマンがうちに抱える想いを代弁した」というものです。

「クソな上司に振り回され、日々我慢しているサラリーマンが、自分の姿を半沢直樹に投影し、理不尽な上司に倍返しする姿にスカッとする」らしい。

マジ?


半沢直樹に限らず、ドラマや漫画を「面白い」と感じるには、主人公に感情移入する必要があります。
自分の姿を主人公に投影させ、一緒に闘っているような気持ちにさせる。

大学の時、DEATH NOTEという漫画が流行ってたんですが、夜神月が追い詰められときは、僕も一緒に追い詰められているような気がしました。
一方で、横で見ていた当時の彼女は、

「月、悪人すぎてキモい!」

と全くもって感情移入していませんでした。
画一的に「XXな主人公に自己投影して、それがヒットの要因だ」とは言えないのだと思います。

半沢直樹で言えば、

  • 歯に衣着せぬ物言い
  • 逆境を乗り越える姿
  • 上司を見返す根性
  • 献身的な妻の姿
  • 同期の友情
  • 人と向き合う銀行員の生き様
  • 半沢のプレゼン能力
  • 憎らしい上司が跪く姿
  • 困難な状況でも諦めない姿

など、それぞれの人が、それぞれの立場で自己投影し、感情移入していたのかもしれません。
これらはミクロの視点です。

ヒットにはミクロな視点とマクロな視点が大切だと思っているので、次はマクロな視点から、「面白いストーリー」について考えてみます。

全てをヌケモレなく網羅するのは難しいですが、面白いストーリーには3つの要素が入っていると思います。

ひとつ目は、敵が魅力的であることです。

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半沢直樹では、前半は浅野支店長、後半は大和田常務と、理不尽で狡猾で、視聴者が一緒に腹を立てるような敵がいました。
「魅力」というのは、人間的に優れているという意味でなく、見ている人が一緒に闘っているような気分になる敵が、魅力的な敵です。

そして、敵は皆、キャラが立っている必要があります。
主人公と同じくらいの魅力を持ったキャラクターが敵であれば、ストーリーは一気に面白くなります。

DEATH NOTEの「L」。
HUNTERXHUNTERのネフェルピトー。
ダイの大冒険のハドラー。
ドラゴンボールのフリーザ。

名ストーリーには常に、魅力的な敵がいました。
敵キャラのサイドストーリーが生まれるくらいにキャラが立っていることは、名ストーリーには必須であるように思います。


ふたつ目は、ピンチを乗り越えることです。

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半沢は幾度と無く絶体絶命のピンチに追い込まれていました。

東田の隠し財産を探す時、藤沢未樹に裏切られたように見えた時、金融庁検査で疎開資料が見つかりそうになった時、近藤に裏切られた時。
半沢直樹は常にピンチに陥り、その都度それを乗り越えています。

名ストーリーには必ず絶体絶命のピンチがあります。

ブライアン・ホークにやられまくった鷹村守。
山王戦でゾーンプレスを仕掛けられた時の湘北。
頂上決戦で首をはねられかけたエース。
ペインに地爆天星をくらったナルト。

どのストーリーも名作ですが、絶体絶命のピンチに陥った主人公がこれを乗り越え、逆転を果たしています。
名ストーリーにピンチは付き物なのです。


みっつ目は、引きのうまさ。

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映画のような一点ものにはあまり関係ないかもしれませんが、多くのストーリーには区切りがあります。

どんなに面白いストーリーでも視聴者に「次が気になる!」という気持ちにさせないと意味がありません。
半沢直樹は、引きがめちゃくちゃうまかった。

そのせいで予定より大幅にDVDを再生し続けてしまい、ここ最近は睡眠時間を削っていたくらいです。

漫画も同じで、「次はどうなる?」という切れ目で話を終わらせているものは、やめられなくなる。
逆に言うと、ストーリーに都度小さな山場を作らなければいけないということです。

今のマガジンで言うと、鷹村守vsバイソンの闘いは、来週の展開が気になりますよね。
気になるような山を作って、次週につなげるという演出。

これは面白いストーリー全てに共通していることだと思います。
DEATH NOTEの「そうだ僕がキラだ」の次の週とか、朝5時に起きてジャンプ買いに行ったもん。


スマホが普及した頃から「テレビの時代は終わった」なんて言われて久しいですが、やっぱりテレビ面白いよ。
テレビを毛嫌いする必要なんてない。
面白いドラマは金も掛からんし、コスパ最高の娯楽です。




半沢直樹 -ディレクターズカット版- DVD-BOX

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DVDはTSUTAYAでも借りることができます。


オレたちバブル入行組 (文春文庫)

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原作は池井戸潤の「オレたち花のバブル組」と、「オレたちバブル入行組」です。
半沢直樹2が始まるとしたら、次は「ロスジェネの逆襲」と「銀翼のイカロス」のセットでやるんでしょうね。
早く始まらんものかと今から楽しみです。