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俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

「ビリギャル」DVD面白くて普通に泣いたけど、ところで君は代ゼミの吉野先生を知ってるか?

受験はドラマだ!

「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」という長いタイトルを一言でまとめたのが「ビリギャル」。

正確に言うと、

名古屋の進学校で学年ビリのギャルが1年で英語の偏差値だけを40上げて慶應大学総合政策学部に現役合格した話」

となるのだが、話に水を差すことになるのでやめておこう。
現役で慶應に合格したことに間違いはない。


つい最近、TSUTAYAでレンタル開始された「ビリギャル」。

感想を一言で言うと、有村架純は神である。
まじで可愛すぎて、範馬勇次郎も宮本武蔵に負けそうなレベル。

元々芸能関係には疎いが、彼女を見て確信した。

有村架純は天が我々に与え給うた奇跡だと思う。


そしてそんな可愛い有村架純が演じるビリギャルは、なんだかんだ普通に泣けた。
受験とは、家族が一体となって闘う戦争であり、ビッグプロジェクトであり、ドラマなのである。


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この受験という一大プロジェクトでは、本当にたくさんのイベントが発生する。


昼休みはとりあえず

「昨日、全然勉強できなかったわ~」

と地獄のミサワ風のフェイントをかけ、友達を油断させようと画策し、彼女には頑張ってる風のワンコールを深夜に仕掛ける。

AO入試で受験が終わった奴は早々に自動車学校に行き始め、夏までモテまくっていた体育会系の部活のヒーローたちは秋頃からまるで目立たなくなる。

秋口から頭角を現し始めるのは、数学が得意な奴である。
彼らの前には休み時間のたびに行列ができていた。

彼らは決してモテるわけではないが、休み時間や放課後は芸能人並みに色んな人に囲まれていた。

冬になると、風邪を引かないようにと親が心配し、センター試験前は部屋の湿度を保つよう濡れタオルをかけた。

学校に行っても、もはやフェイントをかけることはなくなり、素直に友達と励まし合うようになった。

そして迎えたセンター試験。
なかなかの緊張感である。うんこが漏れそうだ。

そして数学2Bの試験終了後、予想外にできなかったらしく突然泣き出す女が現れた。

人はその涙をベクトルの悲劇と呼んだ。

適当に「2」と「3」で埋めときゃあ半分くらい取れたのに、そうしなかったのは医学部志望の彼女のプライドだろう。


さて、そんな人生の一大イベントが、受験である。


お前たちのように元々頭の良い奴らにはわからないだろう?
高校1年生のときから勉強してきた奴らには理解できないだろう?


先生に無言で手渡された模試の結果を覗くときの恐怖も。
微動だにしない偏差値を見たときの絶望も。
12月の凍えるような風が吹く中、一人公園で無慈悲なE判定を眺めて死にたくなる高校生の気持ちも。

君たちには!わからないだろうッ!


ビリギャルは、俺だ!
ビルギャルは俺と共にある!
有村架純は・・・俺と共に生きてる。


受験とは、人間ドラマなのである。


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吉野敬介という「漢」

さて、偏差値を40上げて慶應大学に受かったビリギャルはすごいが、そんなことよりも暴走族から國學院大學に受かった吉野敬介先生の話をしよう。

吉野敬介とは、元代ゼミの古文の教師だ。
授業の半分は雑談で、それがまた面白すぎると専らの評判である。
授業中に寝てたら殴られ、携帯電話をいじっていたら真っ二つに折られたという話も聞いたことがある。

さすが元ヤンキーといったところだが、携帯折られた方としてはたまったものではない。


さて、この吉野先生は「だからおまえは落ちるんだ、やれ!」という本を出している。


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この本には吉野先生の壮絶な人生が綴られていて、本の内容の9割が自慢という素晴らしい本だ。

ちなみに俺は大学受験のときにこの本を読み感激し、ユンケルを大量購入し徹夜を試みた。
が、2日も持たなかった。

そして社会人になった今、もう一度「だからおまえは落ちるんだ、やれ!」を新たに購入し、また感激している。

とにかく吉野先生はすごいのである。


吉野青年は高校時代、全く勉強などしなかった。
進学校に通っていたビルギャルは可愛いもので、吉野青年は「勉強しない」のレベルが違う。

ケンカ、万引きは日常茶飯事で、暴走族の特攻隊長もやっていた。
覚せい剤で逮捕されたこともある。

やばいヤンキーである。

そんな吉野青年が高1のとき、電車でものすごい美人を見つけた。
一目惚れだ。

その直後、不良仲間に号令をかけて、近隣の中学の卒業アルバムをかき集めた。

そして、彼女の電話番号を調べあげ、電話でアタックを始めたらしい。


どう見てもストーカーです。ありがとうございます。



だが意味不明なことに、ストーカー吉野の熱意はなぜか彼女に通じ、ついに彼女を落とすことができた。
そして彼は彼女と幸せな生活を送りながら、卒業を迎えたのである。


しかし、そんな幸せの日々は長くは続かなかった。


彼女は専修大学に入学し、きらびやかな生活を送っていた。

今でいうキラキラ女子だ。

モデル仲間と遊び、豪華な車に乗る。

それに比べ、吉野敬介青年は手取り8万円のワープアだった。

彼女はことあるごとに

「大学くらい行ってくれないと・・・」

といい、だんだん気持ちが離れていった。
そしてついに部屋に置き手紙を置かれた。


「もう別れましょう」

という文言を見たとき、吉野青年は自殺を決意する。

ちょうど冬だったので、凍死を思いついた吉野青年は、車で山に向かう。
そして下着一枚になって外に寝転がったものの、寒すぎて死ねなかったと言っている。


いやお前、死ぬために外に出たんじゃないのかよ!


そうして、死を諦めた吉野青年は、仕事に精を出し始める。

そんな中、彼を襲ったのが、飲酒運転による交通事故であった。


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140キロのスピードで自爆!そんなことじゃオレは死なない!


いや、死ぬだろ普通。


むしろなんで生きてるんだよ。不死身か!


そして、事故から復帰し、たまたま彼女が大学生といちゃついているのを見かけたとき、彼の頭にかーっと血が上る。

やってやろうじゃねぇか!

吉野青年、20歳9月のことだった。
やると決めたらとことんやる吉野青年は、


一日20時間、手に針を刺して睡魔と戦ったらしい。


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新聞の社説をノートに書き写し、コーヒーとユンケルを混ぜた液体を一気飲みし、手の甲に針を刺して勉強したのだ。

そして黒塗りのベンツで合格発表に襲来し、見事合格。
國學院大學のキャンパスで男泣きした吉野敬介青年は、後の代ゼミ古文のトップ講師となった───────。


受験には受験生の数だけドラマがある。
ビリギャルはたしかにすごいが、吉野敬介という受験生がいたことを、どうか覚えておいてほしい。

そして、良い子は決して真似しないように。


だからおまえは落ちるんだ、やれ!―暴走族から予備校講師になったオレの爆言 (Challenge & Success)

だからおまえは落ちるんだ、やれ!―暴走族から予備校講師になったオレの爆言 (Challenge & Success)