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俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

Hi-STANDARDという神バンドがあった時代を語りたい。

僕が高校のときなんですが、「インディーズバンドブーム」というのが発生しました。

兄や姉がいる奴がやたら音楽に詳しかったりして、学校に最新のCDを持ってくるんですね。

そのCDを「MD」と呼ばれる磁気ディスクに録音して、みんなで聴いていたわけです。

当時はSHAKALABBITS(シャカラビッツ)というジュディマリのパロディみたいなグループや、BRAHMANという嘘ついてる人みたいな名前のグループがすごく流行ってて、カラオケではとりあえずこれ歌っとけ、みたいな雰囲気になっていました。


そんな古き良き時代のインディーズバンドブームの中で、ひときわ輝きを放っていたのが「Hi-STANDARD」というバンドでした。

「ハイスタ」って略すんですが、このバンドはもう「伝説のバンド」と言っても過言ではありません。

みんなでCDを回して、Making the Roadというこれまた伝説的なアルバムを聴いていました。


それで、高校生にありがちなんですが、学校祭とかでバンド組むじゃないですか。

学校で一番目立つ奴らがドヤ顔で歌うんですよ。ハイスタを。

お前、英語の歌詞1ミリも読めねぇだろみたいな奴が、英語で、I won't forget!なんて歌ってて。
俺はそんなお前のこと、忘れてないよ。

金ピカに輝いてたお前はマジでstay gold。
そんなお前も今じゃ頭がツルピカstay bald.


僕は楽器が全くできないのでそんなバンドのメンバーには入れてもらえなかったんですが、なんていうんでしょう、高校生なりに「ライブの雰囲気」というものを楽しむことはできました。

真っ暗な体育館で、ギラギラした照明つけて。
そのとき初めて体験したのが、「モッシュ&ダイブ」というやつでした。

夏フェスに行く人は誰もが知ってると思うんですけど、ゴチャゴチャになってる人の群れに向かってステージから飛び降りたり、人の上を人が転がっていくみたいなやつです。


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それで、伝説のバンドであるハイスタを弾くと、もう死ぬほど盛り上がるので、体育館中で激しいモッシュ&ダイブが発生するわけです。


そんな中。

佐藤という奴がいたんですけど、なんていうんでしょう。
それはもう類まれなサブキャラ的人物で、後輩は絶対こいつの名前知らないだろうみたいな、そんな人がいました。


ハイスタの演奏が最高潮に達した頃、サブキャラ佐藤はおもむろに立ち上がり、ステージに上がっていったのです。
ダイブするために。

「いくぞぉー!」

人差し指を天に突き上げ、佐藤は叫びました。

助走をつけて、ステージからダイブする佐藤。

そのときです。

サーッって。

サーッって、人が避けたんです。


信じられますか?

モッシュ&ダイブで、
あのモッシュ&ダイブで人が避けるんです。

完全なる悲劇ですよ。

ステージから飛び降りる佐藤を誰も受け止めることなく、佐藤はそのまま床にダイブして、なんていうか、モッシュされないダイブを一人でやっていたんですが、そのときばかりはもうハイスタの演奏が止まりかねない感じでしたね。

「うぅ...」とか言って、佐藤は一瞬痛そうにしてたんですけど、ここはもうサブキャラ佐藤の意地なのか、何事もなかったかのように立ち上がり、モッシュに加わっていきました。

今ではもう、皆がその事件を忘れたかもしれませんが、僕だけは絶対に、佐藤が背中から落ちたことを忘れてはいけないと思いました。
語り継がなければいけないと思いました。

これがハイスタ全盛期の全てです。

あれだけ流行ったインディーズバンドですが、今ではあまり目にすることはなくなりました。
単に僕が音楽から遠ざかっただけなのかもしれません。

大学のときに行ってた夏フェスもだんだんと行かなくなり、ちょっと寂しいですよね。
耳が痛くなるような音の中で、汗だくになりながら踊ったマキシマム・ザ・ホルモンとかね。

クラブで踊るのもまぁ楽しいんですけど、もう一回くらいあの熱い夏フェスに行きたいなーなんて考えています。


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