俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

本を200冊古本屋に売って、改めて社会人の勉強のやり方について考えた。

家のスペースを大幅に専有していた本を処分しました。
古本の宅配買取サービスを使って、後日お金が振り込まれます。

1年半くらい前にも一度古本買取りサービスを使ったことがあるんですが、付けられる値段は良くて元値の10分の1くらいです。
高価な買い取りは基本的には期待できませんが、大量の本を持って行ってくれるのはありがたいことです。

さて、今回売っぱらった本。
正確な冊数は数えてないんですが(後日、古本業者から明細くるはず)、150冊入る段ボール一杯半くらいの量なので、だいたい200冊くらいだと思います。


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実際に本棚を整理していて愕然としたのは、本を売った冊数というより、未読の本の多さでした。

とりあえず買ったはいいものの、全く手を付けてない本が山のようにある。
そして、「読みたい読みたい」と思っていても、これまでもこれからも、結局は読まない。

大学受験のときに、参考書ばっかり揃えて全く成績が上がらない奴がいましたが、まさに今の自分はそんな状態になっていたわけです。


多くのビジネス本では、

「本代はケチるな」
「本の購入を迷うな」
「本への投資は最高の投資」

みたいに言われています。

そんなビジネス本の影響なのかもしれませんが、自分も今までは「良いと思った本はとりあえず買う」というスタンスで生きてきました。

「身銭を切って買っておけば、いつか読むだろう」と思っていたからです。
誰かが勧めてた本があれば、Amazonで30秒で買えてしまいます。
そして翌日には本が届く。

でも、買っただけで満足して、読まない本がたくさんありました。
10ページ読んでつまらないと思った本をそのまま放置したこともたくさんあります。

その成れの果てが、このようにドナドナみたいに売られていく本の山です。


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大学生のときに、一般的に難しいと言われている資格を取得したことがあります。
そのときは一日13時間くらい勉強して、読んだ本を積み重ねると軽く2メートルくらいいくんじゃないかってくらいの量を短期間で何度も読み込むことができました。

そのときの経験は、「勉強の習慣を身に付ける」という意味ではとても役に立っているのですが、

「それだけの量を読めた」

という実績が、今となっては逆に足枷になっています。


というのも、

「あれもこれも、勉強することができるだろう」

と思い込んでしまっていたからです。


社会人は「なんでもかんでも勉強する」には、あまりにも時間が限られています。
日中のパフォーマンスを維持しなければならない以上、睡眠時間を削るわけにもいかず、根性でなんとかするには限界があります(Twitterをやめろとは言われるかもしれませんが)


成功したビジネスマンは誇らしげに、

「時間は創り出すものだ」
「時間がないというのは言い訳」

なんてよく語っていますが、そういう人はかなり特別な人で、普通のサラリーマンが作り出せる時間には限りがあります。
少なくとも僕は特別ではありません。

「頑張りさえすれば、何でもかんでもやる時間がある」と考えるのは間違いでした。


学生の勉強は「何をやるか」で考えることができますが、

社会人の勉強はまず「何をやらないか」を考えなければいけない。


僕はそれがわかっていませんでした。

「中国語を身に付けたほうがいい」

という話を聞くと、とりあえず中国語の本を買って中途半端に勉強する。
結局身に付かない。

「統計学は最強の学問である」
という話を聞くと、とりあえず5冊くらい統計学の本を買うけど、結局上っ面だけパラパラ勉強してあまり身に付かない。

中途半端に勉強したものは、雑談程度に使うことはできても、厳密な根拠が求められるビジネスでは使い物になりません。
社会人の勉強はカンニングし放題ですが、丸暗記は0点になるからです。

だからこそ、理解を深めるに値する対象を絞る必要があります。


そして、これまで社会人をやってきて思ったのは、

「やった方がいいこと」

には、なかなか手を付けられないということです。

あれもこれも、やった方がいいことは無数にあります。

英語もできたほうがいいし、中国語もできればいい。
iPhoneアプリやAndroidアプリを作れたらいい。
ビジネスマンたるもの、ファイナンスや会計の知識は必須だ。
法律も知ってたほうがいい。
スーツの着こなしは?マナーは?Excelの関数は?

・・・みたいに、やった方がいいことはいくらでも浮かんできて、キリがありません。
でも時間は限られているので、全部やってる時間はありません。

だから大切なのは「やる必要があること」に焦点を絞って、なんでもかんでも手を出すのではなく、一つずつ集中して学習していくことなのだろうという結論に(今更ながら)至りました。

逆に言うと、何かを本気で身に付けたいならば、「それをやる必要がある環境」に身を置くのが一番いいように思います。

とにかく、全部はできないからこそ、「イマ、必要なこと」をちゃんと考える。
勉強を始めるのはそれからでも遅くないんです。


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宅配便のお兄さんがうちに来て、段ボールを運び出してくれました。

スッキリした本棚は少し寂しくもありますが、これからはやたらめったら本を買うようなことはせず、本当に必要なことを見極める目を養いたいと思っています。