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俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

爆速でアニメ化した「僕のヒーローアカデミア」が面白すぎてkindleで全巻大人買いした

僕は小学校2年生の時からオッサンになるまで、たった一週たりとも週刊少年ジャンプを欠かしたことはない。

小学2年の時に初めて見たジャンプでは、ドラゴンボールが巻頭カラーで掲載されていて、悟空がちょうど超サイヤ人になったところだった。

僕はスクールカーストの中堅に甘んじていたため、学校のドラゴンボールごっこでは常に悟飯かピッコロあたりに甘んじていたのだが、やはり男なので悟空に憧れていたのだ。

悟空を毎週見れる!
ジャンプにハマった瞬間だった。

その後にスラムダンクを読んでバスケにハマり、幽遊白書を読んで輪ゴムを腕に巻きつけ、授業中に霊丸として撃ちまくった。

中学生の時に流行ったるろうに剣心に影響され、掃除に使うホウキでクラスの弱い奴に龍翔閃を撃った。

ろくでなしBLUESに憧れ、眉間にシワを寄せて街を歩いていたらヤンキーに絡まれた。
GTOの鬼塚のようになりたいと決意し、スクールバッグに「喧嘩上等」と書いてみたら、またヤンキーに絡まれた。

僕の身体は既に「少年」とは言えないほどに老化している。
しかし心はいつまでも子供のままで、逆コナンみたいだ。


さて、今日紹介する「僕のヒーローアカデミア」の存在は、実は半年以上も前から認識していた。
長らく「ジャンプの前の方」に掲載されていたからだ。

ジャンプの前の方に掲載される漫画は、一流の漫画である。

にも関わらず、この漫画の主人公がやたら弱そうだったので読み飛ばしてしまっていたのだ。
毎週読み飛ばされるこち亀やジョジョ、最近のブリーチみたいに。

しかし、最近のジャンプで、敵のボス「オール・フォー・ワン」と物語の英雄「オールマイト」がバトルをしていて、その時の絵の圧倒的な迫力に引き込まれ、興味を持った。

少年ジャンプ2016年23号の大迫力のシーンがこれである。


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(少年ジャンプ2016年23号より)


最強対最強の激突。
光と闇の頂上決戦。

このような主人公とは別のところでの頂上決戦に胸を熱くしたのは、「白ひげ vs 海軍」の戦争以来だろうか。
あの時は「グラグラの実」によって世界が揺れたが、今揺れているのは僕の心だ。

心揺さぶられたままKindleで1巻を購入してみると。

何この漫画!
めちゃくちゃ面白い!

一度読むと止まらなくなってしまい、最新巻までノンストップで読み込んでしまった。


結論から言おう。
この漫画は、今まで存在してきた王道漫画の良いところを詰め込んだ作品である。


僕は「ヒロアカ」を読みながら、歴代のジャンプの素晴らしい作品たちに思いを馳せた。

ドラゴンボール
ONE PIECE
ダイの大冒険
幽☆遊☆白書
るろうに剣心...


どれも素晴らしいヒーローたちの漫画だ。
そして、「僕のヒーローアカデミア」もタイトルの通り、素晴らしいヒーローの漫画なのである。

僕は今までずっと、たった一週たりとも欠かさずジャンプを読み続けてきたが、ジャンプの本質は全く変わっていない。

努力し、友情を築き、敵に勝利する。
これがジャンプである。

ヒーローアカデミアはジャンプの表紙を飾るにふさわしい王道漫画だ。
今日は、そんな素敵な新生ヒーロー漫画のあらすじを紹介しつつ、見どころを伝えたい。

世界は"個性"に満ちている

「僕のヒーローアカデミア」は

「火を吹ける」
「身体を鉄のように固くすることができる」
「触れたものをワープさせることができる」

などといった"個性"が当たり前の時代を舞台に動いている。

ほとんど全ての人間は"個性"を持っている世界では、"個性"を悪用する人間が生まれた。
それをヴィランと言う。

街を壊し、暴れ、強盗を行うヴィラン。
"個性"を駆使し、ヴィランを退治するのがヒーローの仕事である。

そんな超人社会の中でひときわ大きな輝きを放っているのが伝説のヒーロー「オールマイト」だ。
彼の存在自体が犯罪の抑止力とも言われ、人々は彼を「平和の象徴」という。

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「僕のヒーローアカデミア 第1巻」より


しかしオールマイトは他のジャンプの主人公と同じく無敵のヒーローではない。
敵(ヴィラン)との闘いで傷つき、身体に大きな怪我を負ったため、一日3時間しかヒーローとしての活動ができない身体になってしまった。
活動限界を過ぎると、トゥルー・フォーム(本当の姿)と言う弱々しい病弱な肉体に戻ってしまうのだ。


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「僕のヒーローアカデミア 第1巻」より

オールマイトは平和の象徴であり続けなければならない。
だから、彼は身体の限界を公表しない。

笑顔で悪を倒すヒーローは、強くあり続けなければならないからだ。

それが彼のヒーローとしての矜持だった。
だから、彼はどんなに苦しくても笑顔を忘れない。


「もう大丈夫。私が来た」


そう言って、彼は人々を救い出す。


1巻では、オールマイトと物語の主人公である緑谷出久の邂逅を描いている。

小さな頃からオールマイトに憧れ、オールマイトのようなヒーローを目指した出久。
しかし彼は、今の時代には珍しく"個性"のない人間に生まれてしまったのだった。

"個性"というのは、ONE PIECEでいう悪魔の実の能力みたいなものである。
非能力者が能力者と闘うのが大変であるように、能力者が当たり前の時代に"無個性"であることは、ヒーローになれないことと等しい。

敵も皆、強力な個性を持っていて、そんな強敵を倒さなければならないからだ。


"個性"の時代に"無個性"で生まれた出久。
それでも彼の心はヒーローそのものだった。

人が助けを求めているとき、彼は自分がどんなに弱くても動かずにはいられない。
その姿を見たオールマイトは、彼の力を"譲渡"することを決める。


秘密とされてきたオールマイトの"個性"「オール・フォー・ワン」の力を、出久に。
そして"譲渡"のための肉体的な土台を作り上げるため、オールマイトは出久を鍛えあげる師匠となった。


主人公に修行をつける姿を見て思い出したのは、「ダイの大冒険」のアバン先生である。
強く、そして優しい勇者であるにもかかわらず、どこかに「死」の匂いを感じさせる。

この優しさはどこかで終わってしまうということを予感させた。
それがアバン先生だった。

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「ダイの大冒険 第1巻」より

主人公の緑谷出久に"力"を渡すため、猛特訓を施し鍛え上げる。
自分の後継者とするため。次世代の平和のため。

緑谷を優しく見守り、鍛え上げるその姿はやはり...アバン先生であった。

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そして見事、出久はオールマイトの力を譲り受けることに成功するのである。

激化するヴィランとの抗争

オールマイトの"個性"を受け継ぎ、ヒーローとしての第一歩を歩み始めた出久。
ヒーロー養成学校である雄英高校で個性的な仲間と出会い、競い合うことになる。


何も持たない地味な主人公が努力して強くなっていく姿は「はじめの一歩」の幕之内一歩の姿を思い出した。
一歩と会長との絆は、オールマイトと出久のそれに似ている。

固い尊敬と信頼でつながっているのだ。


苦しい時も、ピンチの時も、いつも心の中にはオールマイトがいた。


「憧れている人に認めてもらいたい」

という気持ちを持ち続けた。

力が強すぎて扱いきれなかった"個性"「オール・フォー・ワン」も少しずつ扱えるようになり、出久は少しずつだが着実に成長していた。
デンプシーロールを身に付けた一歩のように。

一方で、英雄オールマイトの力の衰えは深刻だった。

日に日に短くなる活動時間。
"個性"を受け渡した者の宿命だ。
それでもオールマイトは平和の象徴であり続けた。

そんな中、ヴィランは組織を作り、平和を壊そうと企む。
ヴィラン連合である。

そのヴィラン連合を見て、僕はダイの大冒険の「魔王軍」を思い出した。
突如として現れたハドラーには衝撃を受けた。

僕はあのとき放ったアバン先生のメガンテを忘れない。

ヴィランの総ボスである「オール・フォー・ワン」。
「僕のヒーローアカデミア」の世界のハドラーである。

一度倒したはずのオール・フォー・ワンは、力をつけて復活していた。
絶望的なパワーで街を破壊し、その力に圧倒された。

ヒーローのピンチである。
このピンチのシーンを見て、僕はNARUTO vs ペインの闘いを思い出した。

ペインの圧倒的な力によって、木の葉の里は壊滅状態になる。
火影を持ってしても太刀打ち出来ない強敵に、忍達は絶望した。

そんなときに現れたのが、仙人の力を身に付けたナルトである。

同じように、絶体絶命のピンチに現れたのがオールマイトだ。


「全て返してもらうぞ、オール・フォー・ワン」

「また僕を殺すか。オールマイト」

そう言ってぶつかり合った光と闇の頂上決戦に胸が熱くなる。

力を失いつつあるオールマイト。
彼はそれでも世の中の平和を背負い、闘う。

NOW ON SALEのジャンプではそんな最高のシーンが描かれている。

余談だが、2016年5月30日に発売された週刊少年ジャンプを読んで、僕は3回泣いた。
通勤電車の中で泣き、帰りの電車で泣き、家に帰って読んでもう一度泣いた。

それほどまでに、今回の「僕のヒーローアカデミア」は最高だった。

ネタバレになりそうなので詳しくは書かない。

が、読者の中には「はじめの一歩」の鷹村守 vs ブライアン・ホークの試合を読んだことがある人もいるはずだ。
ホークにやられそうになった鷹村を支えたのは、後輩たちの"希望"だった。

鷹村は勝ち続けなければならない。
会長のためにも、ジムの後輩のためにも。

あの試合を見て僕は何度も何度も泣いたのだけど、いまのヒロアカの熱さはそれに匹敵する。

鷹村守と同じように、オールマイトは平和の象徴として、勝たなければならない。
人々を守り続けなければならない。
どんなにピンチになっても、正義のために闘う。

それが、ヒーローだからだ。

オール・フォー・ワンとの決着はまだわからない。
しかしもう一つ、ヒーローには忘れてはいけない大切な条件がある。

ヒーローは、最後に必ず勝つ。

それが、ヒーローだからだ。


来週のジャンプが楽しみでならない。
こんな気分になったのは、ハンターハンターでカイトがネフェルピトーに殺されたとき以来かな。


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