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俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

アダルトサイトから金を(架空)請求された話。

シモ

大学1年生の5月のことだった。
昼休みの後、3限目の授業がなかったので、友達を飯を食って、そのまま食堂で暇を潰していた。

まるで暇をつぶすのが本業だと言わんばかりにダラダラと携帯電話を見ていると、知らない電話番号から電話がかかってきた。

友達に一言言って、席を立つ。


「もしもし」

「XXさんですか?あなたXXっていうサイト見ましたよね?」

挨拶もなく、高圧的な声でまくし立ててくる。

「13万円、払ってください。そういう決まりなんですよ」

僕は突然の電話にパニックになった。
あの頃は18歳で、携帯電話の料金を親に払ってもらっていた。

何があったのだろう?
そして、何をされるのだろう?

恐怖で震えた。

「とにかく、金を払ってください」

恐ろしくなって、とりあえず逃げようとした。

「今はありません。警察か弁護士に相談します」

相手は怯むことなくまくし立てる。

「弁護士に言っても無駄ですよ。同意したのはアンタだから」

ここまで言われたタイミングで、電話を切った。
心臓がバクバクと音を立てている。


心当たりが、ないことはない。

たしか、携帯電話のインターネットブラウジング機能を使って、ひたすらエロサイトを見まくっていたことがある。
そのとき、

「これ以上見たいなら、『規約に同意する』を押してください」

みたいなサイトがあった気がする。
そこで何らかの電話番号などの個人情報を登録してしまったため、電話がかかってくるハメになったのだ。

普通に考えて、そのような悪質なサイトに金を払う必要はないのだが、当時は何も知らず、インターネットの知識もなかった。
僕は恐れに恐れ、携帯電話を解約することにした。

携帯電話の番号を変更し、過去と決別するためだった。

結局、電話番号を変えて、電話帳の人たちに電話番号の変更を一斉送信し、事なきを得た。
それ以来、変なサイトの運営者から電話が来ることはなかったが、電話番号の変更にかなり時間を使った。

当時は時間がたくさんあることだけが取り柄の大学生だったから全く気にならなかったが、いまこんな時間を使わされたらたまったものではない。

そこで、アダルトサイトの架空請求について、対処法を調べてみた。


* * *

まず、どのサイトにも書いてあるのは、「無視する」という対処法です。
僕はあの時、「あなたの情報知ってますから」などと脅迫されましたが、無視でよかったんです。

最も適切な対処法は「無視」です。
というのも、契約は当事者双方の意思が合致しないと成立せず、法的に支払う義務は生じないからです。
詐欺サイトはさもユーザーの個人情報を取得したかのように装い、期日内に支払わないと「請求額が高額になる」「身元調査を行う」「裁判を起こす」「取り立てに行く」などと脅し文句を並べてきますが、決して動じてはいけません。

恐怖感や不安感から相手にお金を振り込んだり連絡したりしてしまっては相手の思うツボです。それだけは絶対に避けましょう。

https://japan.norton.com/smartphone-oneclick-fraud-1940

まさに恐怖心を煽られました。
こういうのは、弱い立場の人ほど効きます。
あの時、僕には全く金も知識もなかったので、親に迷惑がかかるんじゃないかと本気で吐き気がするほどビビりました。

でも、「ワンクリックでの契約は法的にそもそも成立しない」というのが電子消費者契約法で定められているため、スルーでOKなわけです。

電子消費者契約法・第3条「電子消費者契約に関する民法の特例」では、次の2パターンにおいて契約が成立しないとしています。
一つは消費者に契約申し込みの意思がなかった場合、もう一つは、(ミスなどで)契約内容を間違えた場合、です。

こうした消費者の意思表示に対して、内容に間違いがないかの確認と、それを訂正できる過程を示さないで行われた契約は無効で、すなわちワンクリックでの契約はそもそも成立しないのです。

https://japan.norton.com/oneclick-fraud-ignore-1977

で、請求画面とか脅迫画面は念のためスクショしてさっさと閉じるのが吉です。
もし業者が脅しかけてくるときは、国民生活センターに相談しましょう。

全国の消費生活センター等_国民生活センター


警察に紹介するのも一つの手です。

以下のサイトもよくまとまっています。
www.meitoku-office.jp


最近はスマートフォンで気軽にエロサイトを閲覧できるようになりました。
それに比例して、架空請求や脅迫の被害が増えてきていると言われています。

今報告書によれば、2015年のネットワーク利用犯罪検挙数は8096件で前年比プラス2.4%、過去最高値を示した2013年の8113件に近づく値を示している。またネットワーク利用犯罪は7483件で前年比はプラス1.8%と増加、こちらは前年に続き過去最高値を更新している。
各都道府県警察の相談窓口で受理した、サイバー犯罪などに関する相談件数は12万8097件となり、前年比で9997件・8.5%の増加。冒頭にもあるように不正アクセスに関する相談は2015年では前年から減ったものの、迷惑メールや詐欺・悪質商法などに関する件数が大幅に増加を示している。

http://www.garbagenews.net/archives/1908300.html

詐欺を防ぐには、怪しいサイトにはアクセスしないのが一番ですが、万が一、変なサイトに引っかかても慌てないようにしましょう。
法律は、真っ当に生きてる人が不利になるようにはできていません。
弱者を守るようにできています。

悪質な業者に屈することなく、しかるべき対処を取ってください。