俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

ちきりん著「自分の時間を取り戻そう」を読んで生産性の高め方を考えた。

ネットで話題になっていた、ちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」を読んでみました。

ちきりんさんは昔の方が論説が鋭く、今はかつての輝きは薄れているように感じます。

ネットで炎上して、批判している人をブロックするちきりんさんのスタンスに対して、

「まるで生産性が高いとは言えない」

という批判もありました。

とはいえ、炎上によって本の内容が書き換えられるわけでもなく、「高生産化社会へのシフト」という面白い視点もありました。

今日は、本の内容を紹介した後、自分が生産性を高めるためにやって良かったことを書いてみます。


* * *

生産性の概念は、仕事だけに限らず、普段の生活から取り入れる必要がある。
そもそも、生産性というのは「成果を最大化するためのもの」だからである。

社会が生産性が高まる方向に動いていることを「高生産性社会へのシフト」という。

たとえば、UberとAirbnbは高生産性社会へのシフトを象徴するようなサービスである。

個人が空き時間に自家用車で乗客を選び、乗車賃を稼ぐUber。
個人が空き部屋や空き家を宿泊場所として貸し出すAirbnb。

この2つのサービスは、これまで活用されていないまま放置されていた資源を有効活用している。

・個人所有の自動車
・個人所有の不動産
・持ち主の時間

という3つの余った資源を有効活用し、価値を生み出しているのだ。


これからの社会が「高生産性社会」にシフトすることを踏まえれば、事業を起こす際に「そのビジネスが何の生産性をどれくらい高めるのか」を考えることが、事業の可能性を判断する鍵となる。
社会の余剰資産を有効活用し、同じ量の資源でより大きな価値を生み出すことができるような、生産性を高める事業に可能性があるのだ。


最近、Youtubeに動画をUpしてお金を稼ぐYoutuberが流行っているが、たとえば1時間の対談を見るのに1時間かかってしまうような動画情報は生産性が高いとは言えない。
それに比べて、文字情報は3分の1程度の時間で同じだけの情報が得られるため、テキストの生産性は圧倒的に高い。

社会の高生産性シフトというトレンドに照らして考えても、テキストベースの表現ツールはとても有利な位置にあると、ちきりん氏は言う。


* * *

生産性とは「自分が手に入れたい成果」をいかに少ない投入資源で手に入れられたかを示す指標のことだ。
受験勉強をするときも、がむしゃらに時間をかけても成績が上がらない、なんてこともあっただろう。

より効率を上げるために、やり方を工夫するところに生産性向上の鍵がある。

2014年。英オックスフォード大学のオズボーン准教授が
「THE FUTURE OF EMPLOYMENT(雇用の未来)」という論文を発表し、人工知能の普及と共に淘汰されていく仕事内容について紹介した。

オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

小売店販売員や会計士、一般事務員などの雇用が機械に代替されていくというが、逆に淘汰されにくい仕事とは何か?
それは「機械に任せても大きく生産性が変わりそうにない仕事」である。

人工知能もロボットも作るのにコストがかかるため、生産性を高めることができない仕事に置き換えは進まないのだ。

生産性の高い人間は、これから現れる「生産性を高めるテクノロジー」を活用し、多忙な生活を脱出し、より少ない資源で多くの価値を生み出すことができるだろう。
一方で、生産性の低い人間は、多忙な生活に追われ、仕事は機械に置き換えられることになる。


* * *

人間にとって、最も貴重な資源は「時間」である。
時間あたりの生産性を高めることが最も重要だ。

お金を大切にする人はいても、時間を大切にする人が少ないのは、本質的に時間が見えづらいものだからである。

まず、時間に対する意識を高く持ち、自分の時間の使い方を「見える」ようにすること。
そして、「どう付加価値をつければ、自分の貴重な時間を高く売れるか」を考えることが大切だ。

何がほしいか(=成果)を明確にし、ほしいものを手に入れるために頭を使う。

そして生産性を高める第一歩として、「まず投入時間を減らしてみる」ことが大切だとちきりん氏は言う。
いつまでも時間があると考え、ダラダラやってしまうことが、生産性を下げる。

休暇の予定を事前に決めて、一日の労働時間を制限し、何をやるかの優先順位を付けることで、生産性を高めることができるのである。


* * *


ちきりんさんの本で書かれているのは、一貫して「生産性を高めることの大切さ」と「生産性を高めるための考え方」です。

・優先順位をつけて、求める成果を明確にし、単位時間あたりのアウトプットを最大化する。

受験勉強のときもこういう考え方が流行った気がしますね。

・試験に出やすいところから勉強し、過去問からはじめ、制限時間を設けて集中する

みたいな。
受験勉強のときは効率を意識していたはずなのに、どうも社会に出ると効率を意識する習慣が薄くなりがちです。

それは、受験勉強が個人でやるものであったのに対し、仕事は一人でやるものではないからです。

業務の生産性を高めるには個人の工夫も大事ですが、それ以上に、組織全体の生産性に対する考え方による影響の方が大きいです。

無駄な会議や無駄な報告資料。目的のわからない成果物が生み出されるような文化がある場合、個人の努力では生産性の向上に限界があると思います。

特に、日本企業にありがちな(だと言われる)「和を大切にする文化」が生産性を下げている大きな要因な気もしますが、文化というのは個人の力では簡単に変えられません。

「より効率的で」「より大きな成果」が出せるように、自分の周りから少しずつ変えていく、呼びかけていく、仕組みを作って変えていく、
という働きかけが重要であると考えます。



最後に、個人的に生産性を高めるために役に立った具体的なTIPSを紹介します。


1.スマホから距離を置く。

当たり前ですが、スマートフォンは「携帯電話」とも呼ばれ、「携帯すること」が前提となっています。
しかし、この携帯電話を「携帯しない」ことが生産性を高める上で非常に効果が大きいことに今更ながら気付きました。

どれだけ多くの人が、どれだけの時間と集中力をスマホに奪われているのでしょうか。

「ハーバード集中力革命」という本に書いてある一説を紹介します。

私たちが集中力を捨てることでもっとも犠牲になるのは、仕事における生産性である。

2006年にビジネス雑誌「インク」に掲載された研究によれば、アメリカでは毎年2820億ドル(約28兆円)が「デジタル依存症」のために失われているという。

ハーバード集中力革命

人々の多くの時間が、ネットサーフィンによって失われていると言われています。
そして、スマホは時間を奪うだけではなく、集中力も奪います、

通知があるかどうか気になって一つのことに集中できなくなるし、手元にあると存在が気になってしまいます。
これは僕が完全にスマホ依存症だからなのかもしれませんが、暇があればスマホをいじってしまう人は、同じことが言えるかもしれません。

で、そんなひどいスマホ依存だった僕がやったことは、

「とにかくスマホを持ち歩かないこと」

でした。
外出する時にスマホをバッグに入れなければ、当たり前ですが、電車の中でスマホを見て時間を潰すこともありません。
ついでに、Kindleを持ち歩くのもやめました。

Kindleには漫画が入っているため、疲れた時に読みたくなってしまうからです。
英語の本だけカバンに入れて、通勤時間や空いた時間に読むようにしています。

スマホやKindleがあるときは英語の本をカバンに入れても読めずにいたのですが、
「英語の本を読む以外やることがない」という状態にしておくと、嫌でも読むようになります。

これは英語に限らず、「あまり気が進まないけどやらなければいけないこと」を進めるときに有効な方法だと思います。



2.人と会う予定を絞る。

忘年会シーズンですが、ほとんど予定がありません。

会社の飲みは呼ばれたものは行きますが、合コンの予定ないですし(呼ばれない)、デートもありません(誰も誘う人がいない)
同じように、友達と飲みに行く予定もほとんどありません(誰か呼んでくれ)

予定があると、

・予定の調整
・待ち合わせのためにスマホを保つ必要がある
・出かけるための準備しなければいけない
・帰ってきたら疲れている

など、様々な生産性を落とす要因があります。

もちろん全ての予定を断る必要はないし、人生を豊かにするために人との交流は必須でしょう。
ただ、惰性の飲み会や、好きでもない異性とのデート、翌日後悔してしまうような遊び方。

そういう予定を減らすだけで、ずいぶんとやれることが増えたように思います。
ついでにいうと、出費もめちゃくちゃ減りました。


3.マルチタスクしない。

一つの作業に取り組んでいるうちにだんだんと集中が高まり、作業に没頭し、効率が上がってくるものだと考えています。

やっと集中し始めた時にスマホを見てしまったり、誰かに話しかけられてしまったり、メールを返信したりしてしまうと、またイチから集中状態を作らなければいけません。

もちろん、仕事をする上でコミュニケーションをブロックすることはできないので、人に話しかけられない環境を作るのは難しいのですが、
メール返信しながら資料を作らない、くらいはできるかと思います。

一つのことを区切りのいいところまでやりきってから次の作業に入っていくことで、効率が上がったと感じています。

ちなみに余談ですが、カフェで何かに集中したいときは、ノイズキャンセリングヘッドフォンが非常に役に立ちます。

自分はBoseのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドフォンを持ってカフェに行くことが多いのですが、耳栓つけてノイズキャンセリングすると無音の世界に旅立つことができます。


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「音をシャットアウトする」というのも、ある意味では「音を聞く」というマルチタスクを防ぎ、一つの作業に集中することになるので、割とおすすめです。


こんな感じでしょうか。

これまで生産性について色々と述べてきましたが、「生産性を高くする〜」なんて言いながら、カツカツの人生を歩むのは本末転倒で、ちきりんさんもそんなことを主張しているわけではありません。

少ない時間で大きい成果物を生み出すことで、時間を有効活用し、余った時間で人生を豊かにする、くらいの意識がちょうどいいかと思います。
そのためには、やっぱり単位時間あたりの生産性を上げること。
なぜなら、一日は平等に24時間しかないからです。

...そんなことを言いながら、油断するとすぐに貴重な時間をツイッターに投入してしまう自分がいるのですが...。

あまり肩肘張り過ぎずに、効率よく仕事をして余裕を持ちたいよね、という意識で生産性を高めていきたいですね。

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方


ちなみに上で紹介したノイズキャンセリングヘッドフォンはこちらです。
高いので、最初は耳栓でいいと思います。100均の耳栓付けるだけでも全然違います。