俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

ヨッピーさんの本「明日クビになっても大丈夫!」は極めて現実的な"会社員卒業までの手引"だった。




ツイッターを長くやっている人なら一度はヨッピーさんを見たことがあるでしょう。

千葉市長とシムシティをやってみたり渋谷で警察に連行されたり熱い風呂と水風呂に交互に入る『交互浴』を流行らせたりと、何かとネットで目立っている人です。

ARuFaさんという10年に一人の天才の登場以降はヨッピーさん自身の身体を張る系の記事は減る傾向にあり、最近はパクリメディアを倒す記事のような、社会系の記事にシフトしてきています。

将来的には山本一郎さんのようになっていくのかな、とも思っています。

そんなヨッピーさんが2017年9月20日に出したのが『明日クビになっても大丈夫!』という本です。ちなみにヨッピーさんはおっさんですが、この本は処女作です。

「明日クビになっても大丈夫!」というタイトルを見ると「また流行りの社畜dis系の本かな...」と身構えてしまいがちですが、この本は極めて現実的で、それでいて「いつか会社を卒業したいな」と思っている人に役に立つ本だと思いました。

ヨッピーさん自身が商社で7年間サラリーマンをやった後に独立した経緯があり、今でこそ年収1200万(商社時代の年収600万×2倍で推定)を稼ぐほどの売れっ子ライターですが、そこに至るまでの道のりは決して平坦なものではなかったはずです。

そんなヨッピーさんが積み重ねてきた経験が、本の中で赤裸々に語られています。

「日本で一番数字を持っているウェブライター」とも呼ばれるヨッピーさんには、知られざる雌伏の時がありました。

ヨッピーさんは無名だったサラリーマン時代からずっと、オモコロで記事を書き続けていたのです。それも、ノーギャラで。

会社には馴染めなかったものの、その鬱憤を晴らすかのようにオモコロでふざけまくる日々。

その積み重ねがヨッピーさんの土台を作っていきました。


会社では申請から承認まで2週間かかる稟議書を作り、人と違うことをしては怒られる日々。
非効率を改善することも許されず、誰にでもできる仕事を続ける毎日に不満を溜める一方で、会社には内緒でひたすらにふざけた記事を書きまくり、「自分にしか書けない記事」に対してダイレクトに反応がくるネットの世界に生きがいを感じていました。

書けば書くほどお金が減っていくような「ほぼノーギャラ」のオモコロでヨッピーさんが記事を書き続けていた理由は、「記事を書くのが楽しかったこと」と、もう一つ。

「インターネット上での影響力を持ち続けるため」です。

ヨッピーさんは会社に不満を持っている人たちに「本業以外に何かやれ」と強く主張しています。
今の時代は趣味でお金を稼ぐことは難しくない。
ヨッピーさんにとっては「オモコロで記事を書くこと」でした。

では、貴方にとってそれは何?とヨッピーさんは問います。

嫌々仕事をしているプロと、好きで好きで仕方がなくって四六時中そのことばかり考えている素人が勝負したら、たぶん素人が勝つ。
だからみんな、仕事になり得る趣味を持とうよ、と。天職を見つけるまで、何かを始めて試してみようよと。

サウザーさんも似たようなことを言っていますね。

趣味を徐々に発展させていくのが副業の王道であるとも言えます。

会社をいきなり辞めてリスクを取るのではなく、こっそりと趣味の延長として、あくまで副業で開始するべきだと。

人間にとって「生活の安定」はとても大切な要素です。
成功した起業家の多くは、実家が太かったり、彼女の父親が金持ちだったりします。

要は、リスクをとっても着地する土台がある人が強いわけです。

なので、普通の人は会社からの給料で生活の基盤を確保し、趣味でコツコツ発信を続けて、それを発展させていこうよ、と。
それがなんだかんだで一番現実的だよ、ということです。

生活が安定しているからこそクオリティも追求できるし、じっくりと考えてアウトプットを出していくことができるのです。

「消費する趣味」を「生産する趣味」に変えること。
たとえば、貴方がディズニー好きだとしたら、ただディズニーに遊びに行くのではなく、ディズニー初心者に向けた乗り物ガイドの記事を作って発信してみるだとか。

FXが趣味なら、空き時間でセミナーを開いてみたりだとか。
消費して満足して終わるのではなく、何かしらのアウトプットを世に出し続けることが重要なのだとヨッピーさんは言います。
今はインターネットがあるので、趣味を「生産型」に変えるのは簡単です。
どんどん自分のコンテンツを発信していきましょう。情報も発信する場所に集まってきます。
まずは、やってみることです。


最後に、ヨッピーさんは「会社を辞めてもいい3つの条件」を挙げています。

  • 月収10万を継続的に超えていること
  • 1年間生活できるだけの貯金があること
  • 月あたりの支出を少なくすること

独立の基準となる月収水準は色んな意見があって、月20万という人もいれば、月50万という人もいます。


山口揚平さんの本では18ヶ月生活できる分の貯金があることが条件としてあげられていました。
そして最後に、どんな副業系の本でも大事だと言われていることは「固定費を下げること」です。

スマホを格安SIMにするのもいいですが、何より高いのは家賃です。

家賃を20万から10万にするだけでめちゃくちゃ生活は楽になります。
誰でもわかっていることなのですが、「生活水準は一度上げてしまうとなかなか下げられない」という現実があります。

最初からショボいところに住むよりも、「いい部屋に住んでからショボい部屋に移る」というのはものすごく苦痛に感じてしまうのです。
なので、独立を考えている人は、できれば最初から家賃の安いマンションに住み、ひたすら贅沢を抑えるのがいいでしょう。

全ては将来の勝利のための我慢なのです。僕は全然できてませんが。

まとめると、ヨッピーさんの本はとても現実的で、「会社どうなのよ」と悶々とした想いを抱えているサラリーマンの背中を押してくれる本だといえます。
社畜ワロタwwwとディスるわけではなく、社畜にならざるを得ない状況に理解を示しつつも、現実的な解を提示してくれています。

ヨッピーさんの会社員時代の「あるある話」も「わかる!」「それな!」と頷ける話ばかりだったので、一度読んでみると勇気がもらえるかもしれません。

明日クビになっても大丈夫! (幻冬舎単行本)

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