「ラ・カンサトゥール(LA KANCATOUR)」というレストランに行ってきました。
北海道素材を活かしまくったフレンチです。
Google翻訳にかけてもexcite翻訳にかけても「KANCATOUR」という単語の意味は出てこないので、もしかしたら店名に意味はないのかもしれません。
ラ・カンサトゥールは1970年に北海道の苫小牧市で創業したレストランです。
店の入口のレジのところにあった雑誌には
シェフは独学でフレンチを学んだ
と書いてありました。
研究に研究を重ね、フレンチレストランに通い、今の味を作り上げてきたわけです。
北海道苫小牧市。人口17万人。
熊の数が人口より多いと言われている街。
北海道の片田舎で見事ミシュランを取ったのが「ラ・カンサトゥール」です。
人口よりも熊の数の方が多い苫小牧で並大抵のことではありません。
地元の人に愛され続けて40年。
満を持して東京進出したのが2015年です。
北品川の静かなガーデンシティービルに店を構えています。
品川駅から15分と若干アクセスが悪いので、タクシーを使っていくのがいいと思います。
OZmallの口コミ総合点はなんと4.84で、2016年「極上ディナー」口コミ部門3位になっています。
www.ozmall.co.jp
店の入口でさりげなく
【11月30日のぐるナイの「ゴチになります!」で放送予定】
とアピールしていたのが印象的でした(笑)
店内は厳かな雰囲気で、Tシャツとジーンズでは入りづらいかもしれません。
ただ、
「お料理の写真を撮っても大丈夫でしょうか?」
と聞いてみたら、笑顔で「どうぞどうぞ」と快諾してくれました。
ひとり15,000円でフレンチ7皿出てきます。
ただ、このプランには落とし穴があって、
パンを食い過ぎると途中で死ぬ
ということは絶対に忘れないようにしてください。
いや、めちゃくちゃ美味しいんですよ、パン。
本当に美味しくて、バターも美味しくて、ついついおかわりしてしまうと、メインに辿り着く前に力尽きます。
いかにパンを食べすぎずにコースという旅路を走りきるかがポイントです。
foodieという料理の写真を撮るアプリで撮ったもの。音が出なくて良いです。
パンに夢中になって名前を忘れてしまったのですが、このソフトクリームみたいなやつは手でつまんで食べることができます。
食べた瞬間に感じましたね。この店は美味しいって。ちなみにどの料理も北海道素材を全面に押し出してきます。
どれもこれも北海道。
人口より熊の数が多い街の素材とか、人口より鹿の数が多い街の素材とか、人口より豚の数が多い村の素材をふんだんに盛り込んできます。
これがうまい!
僕は元々は海老が苦手で、
20歳までに食べた海老はカッパエビセンのみ
というどうしようもない好き嫌い男だったのですが、そんな僕の苦手意識を吹き飛ばしてくれました。
この海老はめちゃくちゃ美味しかった。
で、メインは秘伝のタレ付きの和牛ハラミ。
ここに至るまでにパンの食い過ぎで相当にお腹が膨れていたのですが、全然食べ切ることができました。
「ラ・カンサトゥール」は全体的に素材の良さを引き出して料理しているイメージで、北海道の美味しい素材を使ったフレンチを食べたい時は行って損はないと思います。
最後に、(下心のある)デートに使う場合を考えてみると、北品川という辺境の地は"その後"を考えると、正直あまりおすすめできません。
プリンスホテルに泊まれるならいいけど、怪しげなホテルは五反田に行かなければ存在しないからです。
店に行くまでもけっこう時間がかかるので、慣れ親しんだ人と料理を楽しむために行くのがいいのではないでしょうか。
それか11月30日以降であれば、
「『ゴチバトル』でやってた店に行かない?大泉洋も食べてたし」
とか言って誘うのもいいと思います。
ただ、気軽に誘うにはちょっと高いです。冬のボーナスの時期に行きたいところです。
クリスマスプランもやってるみたいなので、品川にホテルを取ってディナーに「ラ・カンサトゥール」を使えば、大人っぽいデートになるのではないでしょうか。
けっこうお金がかかりますが、十分満足できます。
素敵な思い出を作りたいときに選びたい店です。