ツイッターにはブロック機能というものがありまして、使い方は人それぞれです。
「ブロックは敗北。拙者は絶対にブロックなどせぬ」
という人もいれば、
「嫌なものは目に入れてはいけない。すぐにブロックするべき」
という人もいます。
使い方は人それぞれで、各自が快適なツイッターライフを送るためにブロック機能を活用しているというところでしょう。
僕にとってブロックは「壁の後ろに隠れる」ようなイメージで、攻撃的な人を見つけたら
「攻撃を避ける」
「流れ弾に当たるのを防ぐ」
という気持ちでブロックを発動することがあります。
ですが、ツイッターのブロックは全くもって無意味だし、むしろ逆に危険なものなんじゃないかと思い直しました。
というのも、たとえばLINEでブロックを使えば高確率で相手を封印できますが、
ツイッターに関しては相手が
「サブ垢を作る」
という分身の術を使ってブロックの壁を簡単にすり抜けてしまうので、「隠れる」という行為が全く意味をなさないからです。
そして、ブロックされた側は多かれ少なかれ、ブロックした人に対して悪感情を持ちます。
中には
「間接的に攻撃された」
とか
「自分を否定された」
と受け取る人もいるでしょう。
ちなみに僕はちきりんさんの著書を3冊くらい買ってるのに、彼女をネタにした誰かのツイートをファボったらブロックされました。
この記事→ちきりん著「自分の時間を取り戻そう」を読んで生産性の高め方を考えた。を書いたちょっと後くらいなので、ショックでしたね(笑)
そんな感じで、たとえこちらが
「とりあえずお互い関わらないようにしましょ。その方がハッピーでしょ?」
みたいなノリでカジュアルにブロックしたとしても、相手は
「なんやこいつ!俺をブロックしやがって!」
と怒ってしまうかもしれないし、
攻撃的な人には粘着する理由を与えてしまうし、
リツイートはされなくても簡単にスクショされてしまうしで、
ブロックなんてまるで意味がない
というのが僕が辿り着いた結論です。
それよりやはり、時代は「ミュート機能」ではないでしょうか。
ブロックで壁を作ってもすり抜けられますし、壁に向かって石を投げられることも割とよくあります。
「こいつ、ブロックしやがったワロスww」
みたいな感じで壁に小便をかけられたり、スクショで晒されてディスられることだってあります。
スクショされてディスられるのはとても...とても辛いんですよ。
そんな感じでブロックはマジで無力なんですが、ミュートは無敵です。
なぜならミュートは自分の目を閉じる行為だからです。
いいですか。
ネットの攻撃というのは、こっちが目を閉じていれば当たりません。
認知していない悪口は存在しないのと同じだからです。
目を閉じましょう。
ツイッターでミュートするだけじゃなく、匿名掲示板のような悪口を書かれる可能性が高いものも、心の中でミュートしましょう。
いいですか...目を...閉じるのです...。
他人はコントロール不可能ですが、自分の心はコントロールできます。
心のミュート機能こそが、悪意に対する最強の防御なのだと僕は最近確信を持ちつつあります。
使い古された言葉ですが、ネットで人の悪意に簡単に触れることができてしまう今、最も身に付けるべき能力は
鈍感力
なのではないでしょうか。
何か言われても気にしない。
何か言われてるかもしれないけど見ない。
というように、鈍感でさえあれば、ネットからダメージを受ける機会はずいぶん減ると思うんです。
もちろん、鈍感になって人を怒らせるようなことをするのはダメですが。
* * *
ここからいつものように余談です。
得意の自分語りです。
僕は昔から悪口を言われるのがすごく苦手で、それは根っこの部分で自分に自信が持てていないからだと思っています。
自信がないから人の言葉ですぐに揺らいでしまう。
否定されるとすぐに動揺してしまう。
反論されると怒ってしまう。
そんな風に自分に自信が持てていないのは、人生で大したことを成し遂げてられていないからだと考えていました。
コンプレックスが奥底にあって、普段は見せないようにしているけど、つつかれるとすぐに顔を出してしまうのだと。
でもきっと自信がないのはそれだけが理由じゃなくって、そもそも僕自身が「自分の良さを信じること」ができていなかったのが一番の原因だったのかな、と思い始めています。
「自分は間違ったことはしていないぞ」
と信じることができれば、揺らぐことも少なくなるのかな、と。完全なる精神論ですね(笑)
ちなみにこんな余談を長々と書くきっかけになったのは、ものすごく久しぶりに「スラムダンク勝利学」という本を読み返したからです。
内容すっかり忘れてたのに、15年ぶりに読んでもなかなか良いことが書いてあります。
少しだけ紹介させてください。
ツイッターの話とはずいぶんズレますが、自信について考え直すきっかけになりました。
不安や緊張の感情を招かないための意識に、自信というものがあります。
自信こそが普段から作り上げておかないとならない意識の一つでしょう。
しかし、一般に自信という言葉の本当の意味を、正しく理解している人は非常に少ないのが現状です。
自信は結果が出て初めて持てるものでも、また威張るようなことでもありません。
自信とは
「自分を信じる」
と書きます。
自分の今できることを信じる。自分の良さを信じることなどが真の自信です。
「結果を信じる」ということも忘れてはならないことです。
自分にふさわしい結果を信じるのです。ジタバタするのではなく、結果は決まっていると信じ、今するべきことに集中するのです。
これらのように自信の原点は信じる力。この力を日頃からぜひ養ってください。
この力がつけば不安を招く機会は減るはずです。
もう10年以上前の本なのに、すごく良いこと書いてますよね。
ネットで不安を招く機会を減らすためにも、信じる力を養おうと思いました。
自分が自分を信じることができれば、他人の言葉に揺らぐこともきっとなくなるはずです。
- 作者: 辻秀一
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