グーグルアドセンスのCPC(クリック単価)の低下で感じる、不況で削減される広告費

2020年3月以降、グーグルアドセンスのCPC(クリック単価)が落ちているように見えます。

他の方のアドセンスがどうなっているかは不明ですが、自分のサイトでは今年の3月以降、グーグルアドセンスのクリック単価が以前の3分の1程度まで下がっていました。

もちろん、当ブログのようにアクセスの多い記事のテーマが「漫画」などの場合、クリック単価は低くなる傾向が強くなります。
(一方で金融や住宅、車の紹介サイトなどではクリック単価が高くなります)

なので、テーマによっては影響が少ないサイトもあるかもしれません。

ただ、このブログはもともとテーマが多岐にわたる雑記ブログで、アクセスされる記事のテーマも幅広く分散されています。

それなりにアクセス数もある中で明らかに(そして急激に)クリック単価が落ちているのであれば、それはおそらく広告主が予算を絞っているからではないでしょうか。

アドセンスに広告を出す側の人(広告主)は「Google広告」というサービスを使っています。

Google広告はものすごく簡単に使えます。
広告予算はクリックひとつで簡単に変更できるのです。

ウェブ広告の担当者が

「これから景気悪くなりそうだな。予算絞っとこ」

と思いついた5分後には予算を変更することができます。

あくまで仮説に過ぎませんが、昨今の状況だと

「外出自粛が出ているし、広告クリックされてもお客さん来店しないし、広告流す意味ないよなー」

みたいに考えた広告主が多数出てきたとしてもおかしくなく、予算が削られた場合は入札される広告の単価も下落するはずです。

そういうわけで、外出を自粛する風潮やコロナ不況の兆しがグーグルアドセンスのクリック単価の下落につながっているのだと推測しています。

ちなみにウェブサイト向けだけでなく、YouTube向けの広告も同じようにGoogle広告から出稿するので、予算は簡単に変更できます。

ユーチューバーの広告収入も同じように下落しているかもしれません。


【追記】
同じように広告単価が下落している方がいました。



アフィリエイト広告の単価下落にはタイムラグがあるはず

前述したように、Google広告の予算は一瞬で変更できます。

1クリックあたりの予算を画面でちょっと設定するだけです。
なので景気の悪化が懸念された場合は一瞬で単価を下げることができます。

一方でアフィリエイトの報酬はASP(アフィリエイト サービス プロバイダー)と呼ばれる仲介サービスの担当者との調整が必要となるため、Google広告に比べて下落にややタイムラグがあると思われます。

まぁ、アフィリエイトの場合は「広告」だけでなく「営業」も兼ねているため、すぐに予算を減らすとは限りません。

ですが今後、本業のビジネスが傾いてきたならば、アフィリエイトの広告費も削減せざるを得なくなる企業も増えてくるでしょう。

「アフィリエイトはオワコン」とは度々言われていますが、それでもこれまではある程度、企業が潤沢に広告費を出していたため、新規参入者がお金を稼げるくらいの間口の広さは担保されていました。

でも新型コロナ起因の不況が長引くならば、企業も広告費を削減せざるを得ません。

そうなると、アフィリエイトビジネスに関しては「今まで通り稼げる人」と「全く稼げない人」の差は大きくなると予想しています。

ダメな人、儲からないジャンルでやっている人には全くお金が回ってこない、ということです。


※追記:アフィリエイトの削減も進み始めたようです。

広告費に依存したビジネスは不安定

「ブログをやって自由な生活!君も稼ごう!」

みたいな脱社畜が最近まで流行っていましたが、不況で真っ先に削られるのは「企業の広告費に依存した脱社畜界隈」です。

正社員の雇用はある程度は保護されるので、世の中が新コロで大騒ぎになっていても、収入的には今のところは無風の人も多いはずです。

おそらくは次の夏のボーナスもそれほど影響はないでしょう(冬は落ちるかもしれませんが)

会社員の安定感は素晴らしいですね。

不況が長引くと、これまでの会社員ディスの風潮が一転して「正社員は素晴らしい」と社畜を礼賛する流れが出てきそうです。

脱社畜やフリーランスがここ数年幅を利かせられたのは、好景気によるマクロ要因も大きかったのです。


2月末に書いた予想記事がありますが、大方当たっているように感じます。

広告に頼らない直接課金型ビジネス

ツイッターなどを見ていると、noteでコンテンツを売っている人はこれまでよりも儲かっているようです。
外出自粛で時間ができて、人々がインターネットを見る時間が増えています。

今回の自粛期間のうちにパワーアップしたい、と前向きに考えている人もいるはずです。

そういう人に自己啓発系のnoteが売れているのだと思われます(ちなみに僕はnoteを一つも出してません)

noteに限らず、ネットで販売できるコンテンツを持っている人には、自粛は追い風になっているようです。

もちろん不況によって人々の財布の紐が締まれば無影響ではいられないでしょうが、広告で稼ぐタイプの人に比べて収益の落ち込みは少ないし、むしろ伸ばしている人も増えていると感じます。

広告モデルから直販モデルへ

「インターネットで稼ぐ」というと、これまでは広告モデルが主流でした。

自分のサイトに広告を貼って、広告収入を得るタイプのビジネスです。

ですが不況になって企業が広告費を絞るようになると、広告モデルでは稼ぎづらくなってくるはずです。

時代が変わったならば、そこに適応していかなければなりません。

今後のネットビジネスは、広告で稼ぐモデルから、自分の商品を販売して稼ぐ方向にシフトしていくと思われます(既にその兆候はありましたが、加速するはずです)

noteやkindleのセルフ出版のような文字情報の販売だけでなく、自分で作った何らかの商品やサービス、知識・知恵・コンサルティングサービスを直接売って商売する人が増えてくるのではないでしょうか。

たとえば、いまブログに貼っているGoogle広告の代わりに

「60分1万円で○○のコンサルティングします」

みたいに、自分の商品(あるいは自分の経験)の宣伝をする人も出てくるかもしれません。

これからは「広告から直販へ」の流れが、加速すると思います。

事業の種を蒔いておく

もちろん、不況が永遠に続くわけではありません。
新型コロナの自粛は正直しんどいですが、いすれ終わります。
人間がずっとこの状況に耐えられるとも思えません。

いま、各国の政府がこぞって巨額の財政支出をしています。
この巨額のお金はいずれダブついて、アフターコロナの世界で次のバブルを生み出すと思っています。

いずれまたチャンスは来ます。

アフィリエイトは厳しそうだという話をしましたが、不況が終われば、企業も広告予算を増やすでしょう。
感染症が蔓延している今は外出しなかったとしても、コロナが終わればまた人々は外に出ます。

そういうときに備えて、今から事業の種を蒔いておくのも悪くないと思います。

次に景気が上向く時にはなんとしてもチャンスを掴みたいですね。
そのためには今、頑張るしかありません。

ここまで読んでくれた読者の皆さん。
一緒に頑張りましょう。