本を語る

【書評】川上昌直『マネタイズ戦略』はあまりにも残念な本だった

バフェットコードさんの紹介で話題になっていた『マネタイズ戦略』を読んでみました。これめちゃくちゃおもしろいな!Netflixの日本攻略作戦はテレビのリモコンにNetflixボタンを埋め込むこと。そのためメーカーにリモコン製造費の10%を負担することを提案。…

5分でわかる『金持ち父さん』の考え方まとめ

『金持ち父さん貧乏父さん』で繰り返し強調されていた部分を前回の記事でまとめました。ものすごく簡単に書くと、「お金を生む資産」を貯めて、資産から得た収入で日々の暮らしのお金を払えるようになりましょう、というものです。 関連記事:『金持ち父さん…

資産230億円の超大金持ちが選んだ結婚相手の女性はどんな人だったのか

ツイッターでは毎年恒例の「奢り奢られ論争」が繰り広げられている。 デートでクーポンを使う男はクソだ デートにサイゼリヤを使う男はクソだ デートで奢れない男はゴミだ 自分から誘って奢らない男はカスだ と主張する女性に対し、 経済合理性のない女とは…

哲学はノウハウに勝る!cis本『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』の書評

投資をやらない僕でも「cis」というハンドルネームは知っている。21歳のときに300万円で投資を始め、2018年時点での資産は230億円。日経平均を一人の力で動かせる男。B.N.F氏と並んで日本最強の個人投資家と呼ばれている人だ。 そんなcis氏が初めて本を書い…

【感想】『Google AdSenseマネタイズの教科書』が神本である5つの理由

『GoogleAdSenseマネタイズの教科書』を読んだ感想。SEOやオーソリティサイトの作り方が学べる素晴らしい本で、全てのブロガーやアフィリエイターにおすすめしたい。

きたみりゅうじ『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました』を読んだ感想

『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました』は2005年に出た本で、長らく「独立したらまず初めに読むべき本」と評価されてきました。発売されてから10年以上フリーランスのバイブルとされずっと愛され続けたこの本は、小難しい税金の話を…

「サラリーマンが300万円で会社を買う」という選択肢が面白い

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』という本が話題になっていた。想定読者は40代後半から50代の大企業中間管理職のサラリーマンである。著者の三戸政和さんは、40代後半から50代のサラリーマンを褒めちぎっている。 業界上位の大企業は長年…

『狭小邸宅』で描かれる不動産営業の描写がやばすぎた

『狭小邸宅』はすごい小説だった。以下はその凄まじい描写の一部である。 * * * 「申し訳ございませんでしたじゃなくて売りますだろ。売る気あんのかよ、てめぇはよ」武田さんは俯いたままだった。「あります」斉藤課長の武田さんへのいびりは、このとこ…

ハンターハンター連載再開に向けて「暗黒大陸編」のストーリーを整理してみた

ハンターハンターの連載再開のニュースを見ました。ハンター×ハンターの連載再開が決定 ネットでは「欅坂ありがとう」2018年4月2日の『週刊少年ジャンプ』18号から休載されていて、5ヶ月ぶりの復活です。 さて、今回の話は「暗黒大陸編」長い休載の後はスト…

ふろむだ著『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』は一度読めば世の中の見方が変わる本

ツイッターで話題になっていた『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』を読みました。 この本は「思考のフレームワーク」を与えてくれる本です。この本を読めば、世の中の見方が変わります。 「運よりも実力よりも、勘違いさせる力…

房野史典さんの『超現代語訳 幕末物語』がめちゃくちゃ良い本だったから、歴史に興味がある人はみんな読んでほしい

本屋に出かけたときにたまたま見つけた『超現代語訳 幕末物語』が最高でした。 予備知識なしで手にとってパラパラと立ち読みしてみたときは、 「軽いノリだな〜。大丈夫かよ...」 と思っていました。ブログでも読んでるかのような文体で、 「歴史を勉強する…

【感想】メンタリストDaiGo『週40時間の自由をつくる 超時間術』

メンタリストDaiGoさんの『週40時間の自由をつくる 超時間術』を読んでみました。約1時間で読めます。 メンタリストDaiGoさんの本はどれも「気軽にできるライフハック集」のようになっていて、一度読むと「今日からこれ、やってみようかな」というアイデアが…

英語学習が続かない理由と、忙しい社会人におすすめしたい勉強方法

英語の勉強が続かない。「英語ができるようになりたい」とずっと昔から考えていて、ちょくちょくと英語学習を始めては中断し、始めては中断し、というのがもう8年くらい続いている。8年である。あまりにも長い期間だ。日本語もままならない幼稚園児がやがて…

人生100年時代は「好きなことで生きていくしかない」という現実を考える

前回の記事では宇佐美典也さんの『逃げられない世代』を読んで、今の20代〜30代は「年金をもらって悠々自適の引退生活」を楽しむような人生設計は現実的ではなく、65歳を過ぎた後はある程度の「自活期間」を見込んでおかなければならない、という話をしまし…

宇佐美典也さんの『逃げられない世代』は、20代〜30代の人がこれからの人生を考える上で一度は読んでおきたい本

宇佐美典也さんの『逃げられない世代』を読んで、僕が今までいかに 「イメージでだけ政治を見ていたか」 がわかりました。 この本は無責任に財政破綻を煽るでもなく、意味不明な陰謀論を語るわけでもありません。現時点で手に入るデータと政治の事情を踏まえ…

ジャンプ50周年特別号の鳥山明 × 井上雄彦の黄金対談から得るべき教訓

伝説の漫画『ドラゴンボール』 今週の少年ジャンプは豪華だった。BLEACH作者の久保帯人先生の読み切り『BURN THE WITCH』が掲載され、ONE PIECEが巻頭カラーに据えられた。相当気合いを入れて準備してきたことがよくわかる。中でも気になったのが、『SLAM DU…

『恋愛工学の教科書』を読めば、君は必ず彼女ができる

ゴッホが本を書いた。ゴッホは僕がツイッターで二番目に知り合った人物で、かれこれ知り合って3年以上になる。 一緒に渋谷の街を歩き、銀座の街を歩き、僕の家に泊まり、酒を飲み、六本木のクラブでボロボロになって、悔しい思いもした。 そんなゴッホが、本…

田端信太郎さんの『ブランド人になれ』は読んで自分で考えて教訓を得る本

大学生のときに夢中になって読んだ伊坂幸太郎の『ラッシュライフ』という小説の中に、とても印象的だったセリフがある。 伊坂小説は面白いキャラクターがたくさん登場するのだが、これはプロの泥棒とその仲間のセリフである。 「俺はさっき泥棒のプロフェッ…

『転職の思考法』はキャリアに迷っている会社員に刺さる内容だった

ツイッターで「良書」と紹介されていた『転職の思考法』は、1ページ目からグサグサと刺さる本だった。あまりに刺さりすぎて3日で2回読んだ。 『転職の思考法』はストーリー形式で転職の考え方を身に付けていくロールプレイング型のビジネス書である。主人公…

ドラゴン桜2で提唱された”新しい時代の勉強法”に目から鱗が落ちた

モーニングで『ドラゴン桜2』の連載が始まった。知ってる人も多いと思うが、『ドラゴン桜』は落ちこぼれ高校生が東京大学合格を目指す伝説の受験漫画で、『ドラゴン桜2』はその続編である。 『ドラゴン桜』が始まったのが2003年。今からなんと、15年も昔の…

なぜ年収が増えても幸せにならないのか

橘玲先生の『幸福の資本論』67ページに年収と幸福度の関係についてのグラフがありました。. ここでいう「効用」とは、「欲望を満たす度合い」のことです。年収が低いうちは年収の増加が幸福度を上げる度合いは大きいですが、年収が上がるにつれて、年収が上…

マルチタスクは非効率だし生産性が落ちる

『スクラム - 仕事が4倍速くなる"世界標準"のチーム戦術』という本を読んで面白かった部分を紹介したい。 『スクラム』の第五章「無駄は罪である」で、「一度に一つのことをする」という項目があった。 ここではマルチタスクがいかに無駄で、人間の脳の仕組…

心を動かすキャッチコピーの作り方

『キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、話さない77のテクニック』という本を読みました。232ページの薄めの本なのであっさり読めると思いきや、思った以上に濃い本でした。 この本は「刺さる、つかむ、心に残る」フレーズを書く能力を身に付け…

忙しいときこそ「シングルタスク」を意識して仕事の効率を高めよう

会社に入ったばかりの頃、 「社会人はマルチタスクが当たり前なんだ」 と先輩に教わった。複数の仕事を並列で回していくのが優秀な会社員だと言われた。 実際、毎日の業務ではTODOリストが一つになることはほとんどなく、常に複数の「やらなければいけないこ…

『竜馬がゆく』に学ぶ「議論しないこと」の大切さ

昨日は『臆病者のためのツイッターアカウント運用入門』という記事で、守りの運用について書きました。 →臆病者のためのツイッターアカウント運用入門 今日は昨日の記事の続きです。 インターネットではたびたび論争が起こります。ツイッターでは デートにサ…

『SHOWROOM』前田裕二が外資系証券会社で学んだ、知識よりもスキルよりも大切なこと

前回の記事からの続き。 就職活動で自己分析ノートを30冊以上書いた前田裕二は、面接では何を聞かれても即答できるレベルまで自分のことを深く洗い直していた。 「就活生が50万人いるとしたら、トップ1%の5,000人に入るくらいの勢いで自己内省を深めてやる」…

堀江貴文さんの『後悔しない生き方』は薄くてもホリエモンソウルが詰まっていた

僕はこれまで何冊か堀江貴文さんの本を買っていますが、発せられているメッセージはどの本も共通しています。 人生は短い。やりたいことをやって生きろ。やるべきことに没頭しろ。 これらの強いメッセージは日々不満を抱えるサラリーマンにものすごく響きま…

事実上の引退と言われた今だからこそ学びたい「イチローの考え方」

積読していた『イチローの流儀』という本を読みました。数々の記録を塗り替えてきたイチロー選手の考え方に今一度、触れてみたいと思ったからです。2006年に書かれた古い本ですが、長きに渡ってイチローの番記者をやってきた小西慶三さんならではの深い洞察…

ブログには誰かの人生を変える力がある

神奈川県藤沢市出身、漁師4年目の福島晃さんは、派遣社員として働く日々に物足りなさを感じていた。幼いころ夢見た漁師の仕事を検索したときにたまたま見つけたのが、 「漁船員(漁師)になろう!」 というブログである。漁船員(漁師)になろう!~宮城県北…

5分でざっくり学ぶマーケティングの「セグメンテーション」と「差別化」戦略

「ドリルを売るには穴を売れ」で学んだ内容の続きです。前の記事を読んでいない方でもこの記事を読むのに支障はありませんが、気になる方はこちらをどうぞ。 「ドリルを売るには穴を売れ」はどういう意味か? 恋愛苦手な人は自分にベクトルが向きすぎている…