デートした女の子を部屋に誘う方法|あるいはデート相手を家に誘う口実について



「3回デートするまでは家に誘ってはならない」とある恋愛本には書かれている。

本当だろうか?

「1回目で家に誘うのは本気ではない証拠。1度でやろうとする男についていってはいけない」

と女子は言う。

本当だろうか?

僕の経験上、どちらも男にとっては正解とは言えない。

「デートしたら、最後まで誘い、ダメだったら次に進む」

この勇気が一番大事だと僕は思う。

拒絶される恐怖に打ち勝つ

ホテルに誘ったり、家に誘うのは本当に怖い。
何もしなければ「いい人」のまま次につなげられるかもしれないのに、部屋に誘うことで台無しになってしまうんじゃないか。

誰だって慣れないうちはこんな風に迷ってしまうだろう。

僕だって、いつまでも迷ってしまう。

「本当に誘っていいのか」

と。ある程度経験を積んだときも、誘うときは心臓がはち切れそうになる。

特に美女が相手ならなおさらだ。誘わずに済むなら誘わずにおきたいとすら思う。

しかしだ。

僕たちはここでありったけの勇気を振り絞ってでも、部屋に誘うべきである。

「家に誘ってきたからNGになった」というケースは建前であって、実際は「家に誘う」という行為以前にNGとなっていた可能性が非常に高い。

実際には、誘う前に勝負はついていたのだ。


誘う前に詰んでいたのだ

なぜ初回で誘った方がいいのか

ケチくさい話をするなら Cost Per xxx を小さくしようなどという話になるかもしれないが、それ以上に重要な理由がある。

女の子は、自分に異性として魅力を感じている空気を出してくる相手に対しては、"致す"までは減点評価になるのだ。

前のめりで「どしたん?話聞こうか?」みたいな男に対しては、減点評価で、時間が経てば経つほど評価を下げていく。

なので、デートを重ねれば単純接触効果で好意を抱いていく...、なんて可能性も低いし、攻めなければむしろ全てを失ってしまう可能性の方が高い。

魅力を感じているからこそ、攻めなければならない。

恐怖心を乗り越えるためには場数を踏んで、複数人を確保する

女の子を誘うのは怖い。失ってしまう恐怖心があるからだ。

この子に拒否されて連絡が取れなくなったら、どうしたらいいんだろうと思えば思うほど、声が出なくなる。

「あ...あ...(俺んちで飲み直さないか?)」

みたいに、思っている言葉が出ない。

誘いはできるだけ軽くした方がいい。「うちで飲み直すのが当然ッしょ」と言わんばかりに、明るく、軽やかに誘うのが良い。

ただ、軽やかさを醸し出すには慣れが必要で、慣れるためには場数を踏むしかない。

「この子に振られたら人生終わりだ」という悲壮感が漂ってしまうとキモくなってしまうので、複数人と同時並行でアポが取れる状態を維持するのも大事である。

女の子を部屋に誘った体験談

「女の子を誘うとき、緊張しちゃうんです。振られたらどうしようって悩んじゃって」

「恋愛の達人」を名乗る師匠に聞くと、彼はワインを傾けながら答えた。

「魂を吸い取られるような、出会いだってある。

当たり前だ。世の中には色んな奴がいる。
会社にいるような、面接で選ばれたような人間ばかりではない。

世の中には、男をすべて疑ってかかり、出会う男の魂をすり減らすような女もいる。

たくさんアポを重ねると、そんな女に出会うこともある。

まぁ、交通事故みたいなもんだな」


恋愛の達人は笑いながら言った。

「気にするな。次に行け。お前は何も失ってないんだから」


先日会った子はひどかった。

出会った女性のことを悪く思うのは、ずいぶん久しぶりのことだ。


僕はあいも変わらず、ネットで出会った子とのデートに明け暮れていた。

その日の相手は大学4年の女の子だった。

待ち合わせから1時間経っても彼女は現れない。

それでも僕は、主人の帰りを待つ犬のように彼女を待った。

1時間遅れで現れた女の子は、写真とはまるで別人だった。具体的には、想定よりも顔が大きかった。



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出会った瞬間、彼女の顔が曇ったことを僕は忘れない。

お互い、出会った瞬間に勝負は終わっていたのだ。

俺はお前が好みではない。だがお前も俺が好みではない。


勝負が決してしまった以上、お互いにいかにして敗戦処理をうまくやってのけるかが重要になっていた。

僕はデートでは薄暗い店を選ぶ。できれば横並びで、軽く酔えるように、美味しいお酒が飲めるように。

いつも通りのルーティーンだ。

薄暗いレストランでも、顔の面積は隠せない。
横の女の子は顔がでかかった。

そして彼女も彼女で、「おめー、ぶっさいくだなー。オラ、早くかえりてえぞ」と言いたかったに違いない。

お互い「ない」と思っているなら、飲んで終わりにするべきだと思うだろう?

それは僕の信念に反している。

デートしたからには、最後まで誘わなければならない。マナーであり、礼儀でもある。


どんなに可能性がなくても、ファイティングポーズはやめない。これは女と僕との Breaking Down なのだ。

店を出た。

ハンドテストをした。

ハンドテストというのは、手をつないでみて、相手の反応を伺うテストだ。
ハンドテストに失敗したら、次はない。

恋愛の達人は、「ハンドテストの工程を飛ばしてはいけない」と言っていた。

僕は彼のアドバイスに従った。

「ちょっと寒いね」

別に寒くもないし、どちらかというとコートを脱ぎたくなるような暖かい秋の夜だったけど、僕は達人のアドバイスに従った。


そしてなんとか手はつなげたものの、どこかよそよそしかった。
というより、ウイルスに触れたような、雑巾をつまむような、その程度の握力しか感じなかった。

パパ活でキモいおっさんを扱うような、触ってはいけない何かに触れているような顔をしていた。


これは...僕が触れていたのは君の「無限」なのか?

触れていたのは「無限」?

手をつなぎならがも、彼女は伏線を張るのを忘れなかった。

「明日予定が早いから早く帰らないと」

僕はこのサインを見逃すべきではなかったのだ。

この見逃しが、後の悲劇につながる。

僕は少しだけ納得した顔をして、こう言った。

「少しだけ散歩しよ。バーで一杯飲もう。オシャレで、冷蔵庫に入ったビールが飲めるバーがあるんだ」

バーと言いながら、実は自分の家に行こうと企んでいた。

なんと卑怯な!戦国時代で言うだまし討ちか!

僕は家に帰れば、きっと...などと画策していたが、あっさり見破られた。

彼女は僕の目をまっすぐに見てこう言った。

「その手には乗りませんよ」

「す、すみませんでした」

謝るしかなかった。

彼女はまっすぐ駅に向かって帰っていった。

颯爽と、風を切るように。あるいは、嫌な思い出を振り切るように。

僕はたった一人で家に帰り、ビールを流し込んだ。

それでも勝負は続いていく。

「やりきった」という達成感が僕を優しく包み込んでいた...わけあるかい。