「決まりきった質問に対する回答をあらかじめ何パターンか用意しておくんだ。
決まりきった質問に、いつも通りの態度で答えること。
予想できることに対しては、準備するのが大事なんだよ」
と恋愛の達人は言った。
恋愛の達人の話をそのまま紹介しよう。
* * *
「絶対モテるでしょ」
と言われることがよくある。
これは
「遊んでそう」
とか、
「私以外にも誰かいそう」
という意味を含んで言っている。
僕たちはこの質問に対する答え方を間違っていた。
昔は、
「全然そんなことないよ。モテなくて困ってる」
なんてありきたりな答え方をしていた。
でも、これは無難すぎてイケてない回答だと今では思う。
恋愛工学や数々のナンパテクニック本を研究すると、
女は遊んでいるような男が大好きで、モテる男をもっと好きになる傾向があることがよくわかる。
それを踏まえて、
「モテるでしょ」
と言われた時の回答はこのようにしている。
「普通に考えて、全然モテない非モテに追い掛け回されるよりも、モテる男に一途に大事にされたほうが幸せだろ?」
「俺がモテないように見える?それとも、お前は全然モテないような奴を好きになるのか?違うでしょ?」
自信満々に、モテるのが当たり前のように答えることが大事。
自信満々で言うと、
「やーもう・・・」
みたいなことを言うから。
ここで主導権を握ればいい。
だって、相手は少なくとも好意を抱いているから「モテるでしょ?」なんて言うわけで。
好意を抱いているサインを無闇に交わす必要はない。
最後に、
「まぁ、でも・・・これからはお前だけにモテればいいかな。できる?」
みたいに言えばいい。
これも自信満々で、「お前が好きになる」のが当たり前のように言うと、よく効く。
ぜひ試してみてほしい。
* * *
恋愛の達人は笑いながらこんな話をしていたが、僕は基本的にはこういう切り返しはしない。
「モテるわけないでしょ!」
「モテたらこんな必死にならねー」
みたいに、正直に、堂々と答えている。
これでいいのだ。
モテるかモテないかなんて、自分で語るべきことではない。
相手が雰囲気から察することだ。
キモい人に限って、自分はモテるなんてのを執拗にアピールしたがるけれど、そんなんアピールする必要なんてない。
ただただ相手を笑わせることだけ考えていればいい。
「楽しい」と思わせていれば、勝手に「モテる人」のように思ってくれるから。これマジで。
モテないよーと言うのではなく、「モテないネタ」で笑わせればいい。
本当にモテない人の多くは、笑いに変えるアドリブが効かないからモテないんだけど。