「ホワイト・アスパラガス」食べたことがありますか?
食卓に出てくる緑色のアスパラガスではありません。
真っ白のアスパラガスです。
日本の「生アスパラガス」の輸入量は年間1万7000トンになりますが、そのうち95%はグリーン・アスパラとなっています。
ホワイト・アスパラは輸入量全体の5%に過ぎない上、輸入されたもののほとんどは外食店に渡ってしまうため、家庭の食卓にのぼることは滅多にありません。
今日はそんなホワイト・アスパラガスを食べてきました。
東京ナンバーワンのドイツ料理店といわれる、「ツム・アインホルン」という店です。
六本木一丁目駅から徒歩7分の場所にある、「六本木ファーストビル」の地下1階にあります。
六本木の喧騒を離れ、暗くて静かな道を歩いた先に、このビルはあります。
ビルのすき間から見えるのは赤く光る東京タワー。
ロアビル前の、あの、ごちゃごちゃうるせー六本木とはまるで違う様相を見せていて、とても同じ街だとは思えません。
裏側の六本木ってこんな静かな街なんだ・・・と感心しました。
作家の小林信彦が書いた「花と爆弾」というエッセイで、毎年アスパラガスの季節になると神谷町のドイツ料理店に食べに行くと書いてありますが、間違いなくこの店です。
行ってみるとすぐにわかりますが、客層は明らかにレベルが高く、若干気後れするほど。
気品のある紳士と淑女が静かに料理を楽しんでいます。
この客層が、この店の素敵な雰囲気を作り出していると言っても過言ではありません。
メインの牛フィレステーキ アスパラガス添え
コースで食べて、ワインを一杯飲むと、二人で28,000円くらいになります。
ホワイトアスパラガスを食べたことがあるという子はきっと少ないと思うので、連れて行くと喜んでくれると思います。
味も本当に申し分ない。
すごく美味しい。
コースの中には輸入したての、最高級のホワイトアスパラガスがふんだんに使われています。
ホワイトアスパラガスのクリームスープ
花見の季節が終わると、ホワイトアスパラガスが一番美味しい季節がやってきます。
季節の食材を楽しむのは日本人だけではありません。
ヨーロッパにも、季節の野菜や魚を、その食材が一番美味しいタイミングで食べる食文化があります。
その代表的なものが、ホワイト・アスパラガスです。
ヨーロッパ大陸には日本の桜前線みたいに、「アスパラガス前線」というのがあるくらいです。
春先に生える新芽は「根株」に蓄えられた栄養がたっぷりゆきわたっている分、「追肥」で出てくる夏の芽より糖度がはるかに高くなっています。
なので、この時期に食べるホワイト・アスパラはとっても甘くて美味しい。
ヨーロッパの人々にとって、春先のホワイト・アスパラは何よりのごちそうとなります。
その証拠に、ヨーロッパのどの国でも、この時期のレストランのメニューの主役にはホワイトアスパラガスが踊り出るのだそう。
栄養たっぷりでとっても美味しいホワイトアスパラガス。
いつも良くしてくれている彼女さんや、仲良くしている女性の方を連れて行ってあげると、いいと思います。
帰り際は、シェフが気さくにお見送りしてくださり、気持ちよく店を出ることができます。
ホワイトアスパラガスとサーモンのキッシュ
帰りの少し暗めで静かな六本木の裏道を、幸せな後味に浸りながら、散歩してみてください。
*電話番号
03-5563-9240
*営業時間
[月~金Lunch Time]
11:30~14:00
[月~金Tea Time]
14:00~15:30
[月~土Dinner Time]
17:00~22:00
ランチ営業
*定休日
日曜日・祝日
*地図