俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

ペアーズ - 「3回会うまでセックスしない」は正しいのか?


ペアーズを2週間やってみたシリーズです。



* * *


判断が難しかった。


「出会ってすぐの女の子と身体の関係を持たない」という自分ルールに従って、一度目のデートは軽く済ました。


顔は普通だった。


でも角度によってはとてつもなくかわいく見える。

具体的には上斜め45度から彼女を見ると、香里奈に似ていた。


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最高の角度だと思う。

大好きだ。



彼女はとても性格がよかった。

よく笑ってくれる子で、一緒にいて楽しかった。


一度目のデートが終わった後で、彼女からLINEがたくさん届くようになった。


毎日LINEを送ってくれた。


夢に出たよ


ディズニー行きたいね


また会いたいね



そんなLINEが何度も届いた。


迷っていた。


もう一回デートの予定を入れるかどうかを。


デートの無駄打ちはしない。


相手の心を弄ばない。


僕がペアーズを再び始めるときに、自分に課したルールであった。


たまたま空いた日があったので、意を決して


「20時から会える?」


とLINEを入れた。


すぐに「会えるよ」と返事がきて、二回目のデートが決まった。


女の子は自分が興味のない相手には死ぬほど冷たいが、好意を持った相手にはとことん尽くす子も多い。


駅で待ち合わせて、晴れていたのでそのまま公園のベンチで缶ビールを飲んだ。

こんなこと、ツイッターに書いたら女子に晒し上げられてありえないとフルボッコにされるに違いない。


妖怪公園男である。


僕のペアーズブログを読んだ方には、僕が


公園をこよなく愛する男


に見えているかもしれない。


公園というとなんだか貧乏くさいが、公園はいいぞ。

開放的な気分になれる。


ビールを飲みながら、キスをした。

春の風に舞う蝶が、そっと花に止まるようなキスだった。


何の抵抗もなかった。

きっと、その先の行為の抵抗もないだろうと思っていた。


家に一緒に行こうか?


言うかどうか、ずっと迷っていた。


この子は慶応卒で良いところに勤めている子だ。


頭の回転が早く、面白い。


何回も会っても楽しいし、これからも大丈夫だろうと思った。

一緒にいたいとも思った。



僕は自分のことは棚に上げて、高学歴女子が好きだ。


頭の回転が早く、切り返しが上手で、楽しい。



「君に決めた!」


そんな気分だった。

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そのまま散歩しながら家に向かう。


家の前に来て、彼女は少し迷った顔をして、こう言った。


「部屋には入らないよ」


「わかった。それなら玄関まででいいよ」

と言った。


そんなやり取りも束の間、なんだかんだ部屋まで一緒に入り、家の中でもう一度キスをした。


形式的に一度断られるのはよくあることだった。


しかし、僕の地獄はここから始まる。


「好きだけど、しないよ」


「まだ早い」


「二回目だよ」


「次じゃダメ?」


「まだよくわかんないから」


彼女は言った。

横に座り、身体を預けながら言う。

イチャイチャはしても、身体は許さない。


「3回会ってからじゃないとしない」という教えを宗教的に信じているようだった。

ルールズにも書かれている三回目理論である。

ルールズは男にとって、悪魔の教えだ。


女にとっても素晴らしい教えとは言い難い。


ルールズを盲目的に信じてうまくいくのは、出会いが会社やサークルなどのリアルのつながりがある場合である。

ペアーズなどの「他にいくらでも選べる」アプリ経由で出会った人にルールズの「三回会うまでしてはいけない理論」は筋が悪いだろう。


「彼女にするかどうか」なんてセックスする前に8割決まってる。



「身体の関係を持って、もっと仲良くなって、お互いを深く理解できることもあるよ」


「まだよくわからないって言うけど、何回会ったら完璧に理解できるようになるのかな?」



みたいな、ナンパ界隈でよく使われる詭弁を弄したが、ダメだった。


身体の関係を持ったら付き合おうと思っていた。

好きになれると思った。


でも、もったいぶって「嫌よまだ早い」と言われるうちに、なんだか信用されていない気がして、嫌になってしまった。


今後一緒にいたとしても、ずっと出し惜しみされるのだろう。


ずっと相手を疑い続けるんだろうな、と思った。


大げさかもしれないけれど、本気でそう感じてしまったのだ。


長く一緒にいるのなら、信じてついてきてくれる人がいいと思った。


「あなたなら」と信じて飛び込んできてくれる子こそ、大切にしたいと思った。


わかった。

何もしない。

一切手を出してこない人と一緒になるのがいいと思うよ。


そう言って駅まで送ろうとすると、


ヤダ、今日は泊まっていきたい


とか、


もっと一緒にいたい

また会いたい


と言う。


なんなんだ...。


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築き上げてきた好意が裏返りそうな気がした。

嫌悪感をなるべく出さないように心を殺し、無表情で、


駅まで送っていくよ


と言った。


彼女は少し悲しそうにしていたが、それでも一緒にいたいとは思えなかった。


~~ 後日 ~~

それから、毎日のようにLINEがきている。

会いたい会いたいと。


いまさら身体の関係になりたいとは思わない。

いい友達という関係に着地させることができればいいな、と思っている。


一部の女子の間では、


「3回会うまでセックスしてはいけない」


「3回会ってからセックスしないといい出会いにならない」


という迷信が信じられているようだ。


ここで僕は強調しておきたい。


大事なのは回数ではないのだ。


回数ではなく、自分の目を信じて、自分が信じられるかどうかで判断してほしい。


10回会ってもダメな奴はダメだし、1回目でセックスしても素敵な人はいる。

決して機械的に「回数」で判断するのではなく、相手を見ることが大切なのだ。


ただし、この記事のケースに限っては、僕のような男に引っかからなかったという点で、やはり彼女は賢かったと言わざるを得ない。