秋葉原で女の子に声をかけてみた話



秋葉原という街の存在を意識し始めたのは大学のときからだったろうか。

メイドの街という触れ込みで、秋葉原が喧伝されていた。

そんな街で自分がナンパをするとは思っていなかった。

しかし今夜。
俺は秋葉原の街に立った。


秋葉原駅。

ホームから階段を降りると青森物産展が開かれていた。
駅の改札内にも関わらず、意外と人が集まっている。


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「電気街」と書かれた改札を出ると、そこは異次元の世界だった。

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これがオタクの街か・・・。

俺は言葉を失った。

異常なまでのチェックシャツ&眼鏡の確率。

歩いている男の髪型が北朝鮮のように角刈りで統一されていた。
角刈り・チェックシャツ・黒縁メガネが、秋葉原のスタンダードであるようだ。

駅を出てすぐのところにAKB48カフェなるものがあった。


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街を歩く。
道は広く、ひと通りはほどよい。


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ナンパには適した街と言えそうだ。


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たまたま巨乳の女の子が歩いていたので、駆け寄る。
今日の目標は女の子をメイド喫茶に連れ出すことだった。


こんにちは!

はい

お姉さん、ちょっと喉乾いてたりしません?
おれ、ちょうどカフェ行こうと思ってて

うふふ

人生初のメイド喫茶!
記念に一緒にどうでしょう!?

すいませんー私今から仕事なんですよ~

仕事!?

はい、キャバです~

秋葉原にキャバクラがあることを初めて知った。

頑張ってね、と笑顔でお別れ。
なんか最初はいつもうまいこと言えないなぁと思いつつ、次の女の子を探す。


街を歩く。
秋葉原は、男が女をナンパする街ではなく、女がキモい男をナンパする街であることがわかった。


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メイドの格好をした大学生みたいな女が、次々とキモい男を逆ナンする。

絶対来てねっ

男は嬉しそうだ。

なぜか俺は全然逆ナンされなかった。
これでは、一人でフラフラ歩く、怪しいおっさんだ。


それにしても。
それにしても、である。


なんだ、この街は?


可愛い子が全然いない。
本当にいない。

というか、一人で歩いている女の子が皆無。


見つけた!

と思って話そうとすると、2メートルくらい後ろに、姫を守る親衛隊のような男が二人ほどひっついている。

日本の文化の多様性をまざまざと見せつけられた。


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20分程度歩いただろうか。
未だ声をかける対象の女性、ゼロ。


恋愛工学の始祖である藤沢さんは言った。


恋愛プレイヤーにとって、地球上全てがフィールドだ


秋葉原は地球上ではないのだろうか。

絶望的な気分で駅の周りを歩く。


やっと一人でいる女の子を見つけた。
自販機でジュースを買えないようだ。


何?コーラ買いたいん?

Sorry, I would like to buy this...



英語かよ!!


気を取り直して日本語で話しかける。

コーラがほしいのかい?

Sorry, I can't understand what you say...


英語かよ!!


どうやら、コーラを買いたいけど買い方がよくわからないようだった。
俺も動揺して、とりあえずコーラを買ってあげた。


(一緒にアイスクリームを食べに行かないか?)


たどたどしい英語で聞くと、彼女は間違いなくこう言った。

Sorry, ~△○☓・・・Boyfriend

彼氏に会いに来たのか!

OK!デートを楽しんでくれよな!

笑顔でお別れした。
彼女はコーラをしっかりと握って、駅の方に歩いて行った。
どんなオタクと付き合っているのだろうか。


俺はまた駅を歩いた。

一人で歩く女の子が少ない。
人はいるのに、女の子はいない。
女の子がいても、ダサいスニーカーを履いている高校生。

魔界のようだ。


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ついにヨドバシカメラ前にたどりついた。

このヨドバシカメラあたりが秋葉原のナンパスポットなんだと思う。
女の子が一人で歩いている確率が電気街より少しだけ高い。

俺は既に心が折れていたので、コーヒーを飲んで帰りたかった。

そんなとき、目の前に一人で歩くお姉さんが。


こんにちは!

イヤホンを外す。

お姉さん、喉乾いてたりしません?
ちょっと秋葉原にてすごいカフェ見つけたんですよ。
流行りまくってるカフェ。

え、なんですか?

いやもうね、一人で秋葉原歩いてたら心折れそうになって!
一杯だけコーヒー飲んで帰ろうと思ってるんよ。
だからコーヒー一杯分だけ付き合って!
今金持ちだからコーヒー一杯なら奢るわ!


いいですよ!


ちょ!ノリが軽いw


おーよかった!じゃあ、カフェ行こうか。秋葉原ならではのカフェ。
スターバックスっていうんだけど。
俺、ソイラテ親善大使だから。ソイラテしか奢らない。ソイラテ限定。


いいですよwwありがとうございます

もうソイラテの素晴らしさを伝えるためにここに来たと言っても過言ではないね。お姉さん、ニヤニヤしてるけど、ソイラテをナメるなよ?


なんて話をしながら、秋葉原のカフェ。メイドがいないスターバックスへ。


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ソイラテ二杯(コーヒー受け取ったときに撮影)


ソイラテ飲みながら雑談して、健全に解散。

秋葉原はオタクの聖地だが、恋愛プレイヤーの聖地にはならないように思えた。




★まとめ★

いつも思うんですけど、ナンパって本当に、

・早めの時間(21時より前)
・ナンパやキャッチが少ない駅

だとすごく反応がいいですね。
駅によって色んな特徴がありそうです。

今回は土曜日だったんですが、平日に行ったら仕事帰りのOLももっといるかもしれません。
秋葉原は土日に女の子が一人で来る街ではないので。

いずれにしても、反応はものすごく良い街なので、たまに気分を変えたいときに遊びに行ってみるのはアリかもしれません。

可愛い子は少ないですが。


ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。