人生で一度くらいオーケストラを体験してみたいと思い、ドラクエのクラシックコンサートに行ってきました。
俺は音楽のことはほとんどわからない素人ですが、それでもオーケストラの迫力はすごいとわかった。
会場中に音が反響して、体の芯に音が響いてきます。
そして沸き上がるノスタルジックな気持ち。
ほとんどの男の人は、人生で一度はドラクエをやってきたと思います。
肩たたきして、皿を洗って、親に頼み込んで買ってもらったドラクエ3。
ダーマ神殿での転職。
バラモスとの闘い。
消えた冒険の書。
スーファミで発売されたドラクエ5。
パパスが死んだ時の衝撃。
ビアンカかフローラを選ぶときの葛藤。
主人公ではなく、生まれてきた子供が勇者だった時の衝撃。
石版がよくわからなかったドラクエ7。
全てが進化して、プレステ2で発売されたドラクエ8。
人生の節々でドラクエに触れてきました。
クラシックのことは全然わからないけれど、ドラクエの音楽ならだいたい全部わかります。
オーケストラで聴くドラクエは、テレビで聞くゲームのドラクエとはまるで違う臨場感がありました。
オーケストラでは、節目節目で指揮者のすぎやまさんがお話をしてくれます。
今日はすぎやまさんが話してくれた3つの話を紹介したいと思います。
音楽は心の貯金
すぎやまさんは、「音楽は心の貯金である」といいました。
素晴らしい音楽は、豊かな経験は心に残ると。
だから、今日ここで体験する素晴らしい演奏は、将来きっと、貯金として心に残るだろうと言っていました。
心に残る音楽はきっと、オーケストラに限りません。
夏のロックフェスティバルだったり、好きなアーティストのコンサートだったり、心に響いた音楽は、貯金としてずっと残っていくものなのかもしれません。
その貯金は、人生を彩り、豊かにし、心を晴れやかにさせてくれると思います。
音楽は心の応援団
元気が無いとき。落ち込んだとき。
音楽は嫌な気分を吹き飛ばしてくれるものだと言いました。
音楽は心の応援団であると。
素敵な音楽は、暗い気持ちを明るくさせる、応援団になってくれると。
しんどいときに、好きな音楽聴くと晴れやかな気分になりますよね。
大事な試合の前に、好きな音楽を聴いて調子を上げるスポーツ選手も多いと聞きます。
音楽は自分を応援してくれるんです。
音楽は心のタイムマシーン
音楽を聴くと、その音楽を聴いていたときのことがフラッシュバックしてきませんか?
ドラクエの序曲を聴くと、テレビにかじりついてゲームやってた小学生の頃を思い出します。
モンゴル800を聞くと高校の頃を思い出すし、ケツメイシを聞くと大学時代を思い出します。
音楽は本の目次みたいに心に残り、そこに連れ戻してくれるタイムマシーンにもなります。
自分の心の琴線に触れる音楽を探し、その音楽を心に残し、思い出と一緒に閉まっておけたらと思います。
感想
オーケストラとか吹奏楽は、指揮者によって全く雰囲気が変わると聞きました。
ドラクエの音楽を一番知っているのは、それを作ったすぎやまこういちさんです。
どこで盛り上げていくか、どんな情景を描きたいのか。
作曲した本人が一番わかってる。
すぎやまこういちさんは今年で84歳になります。
まだまだ元気で、コンサート中に自分でも、
「私は今年で84歳になります。いつまでやるんだって感じですが」
と笑いを誘ってました。
されど、84歳。
すぎやまさんが元気なうちに聴けてよかったと思います。
最初に「序曲」がじゃーんと演奏されるんですけど、うおおって感動しました。
あ、ドラクエだ!って。あのドラクエの音楽じゃねぇかって。
神鳥ラーミアに乗って空を飛ぶ音楽「おおぞらをとぶ」
あれを聴くと、テレビの前で「なんこれ!こ、これで世界のどこでも行ける...!」と感激した小学校時代を思い出します。
演奏が終わった後は、土砂降りの雨みたいに、打ち付ける拍手が鳴り止まなかった。
コンサートホールにゲリラ豪雨が落ちてくるような、割れるような拍手だった。
初めて行ったドラクエのコンサートは、
明日から頑張ろうって応援してくれる音楽だったし、
「あの頃の自分」に戻してくれるタイムマシーンのようだったし、
心に残る貯金にもなりました。
すぎやまこういちさんのコンサート情報はこちらで見れます→すぎやまこういちの世界 - 最新コンサート情報