大学の時の友達と宅飲みした。
男も女も入り混じって、昔の話をして飲み明かした夜は本当に楽しかった。
涙が出るくらい笑って、しみじみと思ったものだ。
「こんな風に大学を卒業してからも会えるような、そんな関係って本当に貴重だよな」って。
社会人になると、継続的に遊び続ける友達はなかなかできない。
僕は社会人になってからも、こんな風に何の気なしに飲める友達がほしかったんだ。
* * *
社会人になると「身体の関係を持つ相手」を作るよりも「女友達」を作るほうが難しい。
そう考えると、多くの人がこう言うだろう。
「何を言ってるんだ。身体の関係すら持てなくて困ってる男が世の中にはたくさんいるというのに」
なるほど。
たしかに閨房を共にできなくて困っている男はたくさんいるかもしれない。
何を隠そうこの僕も、今年に入ってから一度も女の子と寝ていない。
たった一度たりとも、だ。
この歳になって僕は、清く正しく美しい少年に戻ることができたのである。
こんな服の脱ぎ方すら忘れた僕だが、それでも声を大にして言いたい。
身体を共にするより友達を作る方がよっぽど難しいと。
正確に言えば、友達でい続けることが本当に難しいのだと。
なぜずっと友達を継続するのが難しいと言えるのか?
友達を続けるためには高度な調整力を要するからである。
高度な調整力とは何か?
お互いの好意のレベルを70%でキープする能力である。
これが本当に難しい。
社会人になってどれくらいの人と連絡先を交換しただろうか?
そしてどれだけの連絡先を失ってしまっただろうか?
LINEを見てみると、数え切れないくらいの連絡先が死に絶えていることに気付くだろう。
社会人の関係は、学生の時と違って希薄なのである。
なぜならお互いをつなげるコミュニティがないからだ。
合コンで出会って連絡先を交換しても、そのうちの半分は即死する。
命からがら生き延びたLINEも、半年も経つとほとんどが死んでしまう。
街に出て、声をかけ、たくさんの子とLINEを交換した。全部死んだ。
クラブで交換したLINEも簡単に死ぬ。
女の子を引っ掛けて運良く一緒にホテルに行けたとする。
身体の関係になった二人だ。
その関係は特別だと思うだろう。
ならないのである。
特別な関係にならない。
付き合ったりしない限りは、いつの間にか連絡を取らなくなる。
たとえ付き合っても別れたら連絡しなくなる。
嗚呼、なんて哀しいことだろう。
一度「100%の関係」になったとしても、時間が経つとまたゼロになってしまうのだ。
僕の頭の中には、顔だけ浮かんで名前を思い出せない人がたくさんいる。
彼女たちが復活することは二度と無い。
なぜなら、名前もわからないからだ。
お互いに忘れているから、出会い自体が「無かったこと」になってしまっているのである。
なんて悲しいんだ。
高校時代に手をつないで歩いた女の子は何年経っても特別な存在なのに、大人になって身体の関係になった相手は何も残らずに消える。
僕のLINEの友達一覧は死体だらけだ。
ここにきてやっと、やっと学習できた。
社会人になると、友達でいる方が身体の関係を持つよりよっぽど難しいのである。
というのも、相手の好意が50%以下の場合は既読無視されてしまうし、100%になってしまうと、結婚でもしない限りは関係はいずれ終わりを迎える。
共通のコミュニティでつながりがない異性の子と友達でいるには、好意70%を維持し続けなければならない。
- 異性として魅力がある
- 社会人として魅力がある
- 人間として魅力がある
- 一緒にいて面白い
- 楽しい仲間がいる
など、お互いに何らかの魅力を感じていないと、関係を維持できないのである。
しかも、友達でい続けるということは、長期的な関係を築くということだから、ごまかしが効かない。自分自身の本質的な魅力を問われる。
これだけ読むと「社会人ってなんて冷たいんだろう」と思うだろう。
その通りなのである。
みんな忙しいから、なかなか理由もなく会うことができない。
無条件に“そこ”に行けば仲間がいて、“そこ”に行けば笑い合えた。
そんな場所は社会人にはなかなか存在しない。
自ら場を作らなければならない。
...ん?
無条件に集まれる"そこ"...?
ここまで書いて、そもそもの前提から間違っていることに気付いた。
よくよく考えると、全くのゼロから関係を作るのはちょっと難しい。
特に合コンや街コンはで出会う相手は必ず異性としての関係を意識するものだからだ。
社会人になって、長く付き合える友達を作るには、共通の趣味で繋がるのがいいのかもしれないという当たり前のことに気付いた。
サッカーでもいい、ジム仲間でもいい、料理でもいいし、カメラでもいい。
あるいはツイッターやブログでもいいかもしれない。
男同士の友情も同じで、合コンやビジネスを通じて出会うよりは、自分がお金を払ってでも楽しめる趣味を通じて出会った友達のほうが、利害を越えた関係を作れる可能性は高いだろう。
結論。
自分が夢中になれる趣味を共有することこそが、友達を作るための最強の手段である。
共通の趣味でつながることができたなら、何年かした後にライフステージが変わっても、きっとまた会えるよね。
そういう友達を作りたいって思ってるんだ。
趣味で女友達を作る方法
「共通の趣味で女友達を作りたい」
「でもどうすれば?いいの?」と悩む男性もいる。
そんな悩みを持ってこの記事を見つけてくれた方に、何の解決策も提供しないのは不誠実であるように感じた。
大学時代であれば、サークルに入れば女友達はできた。
社会人はどうすればいいのだろうか?
趣味を通じて女の子と出会いたいならば、女の子が多い趣味を見つけなければならない。
しかし、女の子がたくさんいる「趣味の場」に突然現れる男がモテるかといえば、正直不安だ。
ABCクッキングに突然男が現れて、女友達ができるとは思えない。
なので、フットサルやバスケットボールみたいな、自分の趣味は趣味として楽しんで、たまたまそこに女の子がいたら、友だちになるくらいのつもりでいればいいと思う。
「女のコと友だちになりたい!だから趣味を見つけよう」は遠回りすぎるし、本心で楽しめないものをむりやり趣味にしても辛いだけだろう。
どうしても「趣味経由がいい」なら、相手もその気になってる「趣味コン」などを利用すれば、「趣味経由」で友達ができると思う。
ちなみに街コンは一人で参加して無双できた思い出があるので、個人的にはおすすめといえる。
「相手が出会いを求めていて、かつ周りにいる男のレベルが高くない」ので、ちょっと頑張れば勝てるのだ。
出会いを求めている人は有効活用してほしい。
東京、というか関東圏の出会いスポットについて解説した記事がこちら。
これまで散々色んな女の子と出会ってきた経験を踏まえて、ハードルが低い順に出会い方を紹介している。
以下は本記事に「趣味を通じての出会い方」を追記するにあたって参考にした記事。