商社マンはなぜモテるのか。あるいは商社ブームに学ぶ不変の法則について。



僕のTLで空前絶後の商社ブームが巻き起こっている。
無論、僕自身がそういう婚活垢ばかりフォローしているからなのだが、それを差し置いても最近は商社ブームが加速しているように思う。


なぜ、商社マンはモテるのだろうか?


ラーメンからミサイルまで取り扱えそうな業務内容や、世界を股にかけて働く(というイメージ)に恋をしているのだろうか?

とびきり優秀な学生の中で、厳しい面接競争を勝ち抜いた実績や、外国語を駆使して交渉する凛々しい姿に恋をしているのだろうか?

30代で1000万を超える年収が魅力なのだろうか?

僕の観察では、たぶんそれらはどれも本質ではない。

「商社マンが好き」という女の子はそれほど業務内容に精通しているようには見えないし、商社マンとて、飲みの場で語る内容で理解できるほど簡単な仕事をしているわけでもないだろう。


「ぜんぜんわからない。俺たちは雰囲気で株をやっている」

という名言を見たことがあるが、商社マンしゅきしゅきアカウントも根っこの部分はたぶん同じだ。

「業務内容など全然わからない。俺たちは雰囲気で商社マンを追っかけている」

というのが実情だろう。

...と、このような書き方をすると、商社マンの追っかけ女子が浅はかなものに見えてしまうかもしれないが、全然そんなことはない。

この「なんとなく商社マンが好き」の「なんとなく」には「モテる」ということの本質が隠れている。

このブログに何度か書いたことがあるが、中学時代に一度だけ僕にモテ期が来たことがある。

なぜモテ期がきたのか?
あの時の僕にはわからなかった。

別に見た目が変わったわけではない。
身長が伸びたわけでもない。
全国大会で優勝したわけでもない。

でも、ブームが突然起こった。
それまで蜘蛛の巣が張っていたような電話(子機)が毎日鳴るようになったのである。

結局、流行り物に興味を持った経験豊富なヤンキー女にたぶらかされ、ボロクソに敗れ、バブルは崩壊したのだが、なぜこんなことが起こったかというと、

「女子は人気があるものが好き」
「みんながいいと言っているものが好き」
「みんなが好きと言ってるものが好き」

というのがモテの本質だからだ。

中身がいいとか、見た目がいいのと同じくらいに、

「みんなが羨む」

というのは重要なモテ要素なのである。

だからこそ、

「商社マンがモテるから、その商社マンもモテる」

という日本語にすると意味不明な現象が起こる。

が、それはごく当たり前のことで、みんながいいって言うものが好きなのだから、商社マンがモテるのは当然のことなのだ。

そして、もし「モテがモテを呼ぶ」という現象を口説きテクニックとして悪用するのなら、モテそうなオーラを出し、希少価値の高い自分を演出すればいい。

自虐なんてもっての外。
自信満々で、まっすぐ目を見て話し、

「俺なんてモテないよ〜」

と言うのではなく、

「価値観が合う女性(ひと)を選んでるんだよね。なかなかいなくって」

みたいなことを哀しげな顔で言えばいい。僕には恥ずかしくてできないが。

とにかく、みんなが好きだから好きの法則、人気者は人気になる法則はどこにでも当てはまる不変の法則である。

たぶん男だけでなく、女の人にも当てはまるので、「私なんて...」みたいなことを言って自分の価値を下げるのではなく、むしろ希少な自分を演出してほしい。

蛇足だが、ツイッターで「モテる私」「人気者の俺」などを演出すると叩かれるので、ネットでは謙虚にするのがいいと思う。

俺たちはいつだって、リアルで輝いていくべきなんだ。