ネットで誰かに批判されたときは『さしすせそ』の法則を使ってみよう。



長くインターネットで情報発信をしていると、たくさん人に批判されることもあります。イチャモンを付けられることもあります。

今は僕もだいぶインターネットに慣れて、批判されづらいありきたりな文章を書くことができるようになりましたが、ネットを始めた頃はたくさん炎上しました。

今でもツイッターやはてなブログ界隈では毎日のように炎上事件が起き、誰かが叩かれています。

最近はツイッターのフォロワーの方が、ネットで叩かれていて悩んでいる様子でした。

いつも炎上が耐えないネットの世界ですが、これまで僕がネットに触れてきた経験から言えることが2つあります。

「ネットの批判に心を痛めても仕方がない」
「ネットで議論しても全然意味がない」

マジでこれに尽きます。

今、この記事を読んでくれている「あなた」がネットで批判されているとしましょう。

まず、ネットで「あなた」を批判している見ず知らずの他人は、「あなた」の人生を良い方向に改善したいと思っているわけではありません。
議論を深めることで、より良い結論に導こうとしているわけでもありません。

自分の主張が正しいことを証明し、気に入らない相手を屈服させ、非を認めさせ、謝罪させることが目的です。
ネットのイチャモンはほとんどこれです。


俺が正しい。
お前は間違っている。
お前は間違っていることを認めろ。


目的が相手を打ち負かすことであるならば、どんなに言葉を尽くして反論しても意味がありません。

そういうときはネット炎上対策の「さしすせそ」を使いましょう。

・さすがですね
・承知しました
・すごいですね
・正解はあなた
・そうなんですね

最後に「ありがとうございました」と感謝の言葉で締めると、もうそれ以上何も言われません。攻撃の目的が達成されたからです。

もちろん自分が本当におかしいことを言ってしまっているのかを振り返る必要はあるかもしれませんが、ネットの批判は「他人に嫌な思いをさせること」を目的としている場合が多いので、真剣に向き合うと消耗する可能性が高いです。

「批判を真摯に受け止めないからお前は成長できないんだ」

などと言われることもあるかもしれません。
無視していいです。

なぜなら、その人は「あなた」の人生に1ミリも責任を負っていないからです。

「責任を伴わない人間の言葉は羽根より軽い」

というのは世の中に真理です。

自分の人生の100%当事者は自分しかいないのですから、他人の批判で動くのではなく、内省によって成長しましょう。

ここまでネットの批判について色々書いてきましたが、これは普段の生活でも言えることですね。

「お前の成長のため」

という便利な言葉を隠れ蓑にして説教する人はたくさんいますが、その人が本当に成長を願っているのか、ただ気に食わないだけなのか、はたまた自分の権威を示すために怒っているのかをよく見極める必要があるでしょう。

真摯に批判してくれている人は皆、当事者として叱ってくれます。
言いっ放しではなく、相手の行動を促します。

彼らは皆、ステークホルダーであるからこそ、相手のためを思って注意することができるのです。