俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

何かをやめるためには、「モチベーション」に応じて「ハードル」を適切に設計する必要がある。


僕はツイッターを愛している。
その愛は海よりも深く、マッコウクジラよりも大きい。

しかし、その大きすぎる愛のせいでたびたび苦しんできた。
あまりにツイッターを愛しすぎて、プライベートの時間のほとんどをタイムラインを眺めることに費やしてしまい、目標としていたTOEICのスコアは停滞を極め、ブログの更新は滞り、スマホを見る時間が劇的に増えてしまった。


もう少し自分の身になることに時間を使おうと、何度も何度もツイッター依存を脱出しようと試みた。

あるときは郵便受けにスマホを入れてすぐに手が届かないようにしたり、
あるときはツイッターのパスワードを30桁くらいの超長いものにした。

それらの試みは一定期間は効果を発揮したものの、溢れる情熱を抑えることができず、結局元のツイ廃に戻ってしまった。ダメ男から離れられない恋多き乙女のように。


数年前から色々と試して、たくさん失敗してきた。
どの試みも失敗した。

そして今日やっと、依存症を抜け出すための公式を見つけることができたので紹介したい。

ツイッターでも過食でも煙草でもなんでもいい。
依存してしまっている何かをやめるための公式は、とてもシンプルなものだった。


モチベーション < ハードル


これだけである。

僕の場合は

・モチベーション=ツイッターへの愛

である。

で、「ツイッターを見たい!」というモチベーションがレベル100なのに対して、

「郵便受けにスマホを突っ込んでおく」などの障害(=ハードル)はせいぜいレベル70程度なので、結局はマンションの郵便受けにスマホを取りに行ってツイッターを見てしまう。差分30は足止め程度にしかならない。

「パスワードを超長くしてログイン自体を面倒にする」という作戦も、ツイッターへのモチベーションに比べてハードルが低すぎた。30桁くらいなら一生懸命入力してしまうのである。


だから、本気で依存を脱出したいなら、思いっきりハードルを上げてしまうのがいい。

今回試してみた技は、


「物置の奥深く、取り出すのが超絶面倒くさいところにパスワードを封印する」


という技である。
これは効果てきめんだった。

「パスワードを入力するのが面倒くさい」というレベル70のハードルに、「パスワードを書いたメモを取りに行くのがさらに面倒くさい」というレベル50のハードルを加えたのである。


するとやっと、ツイッターへのレベル100の愛情を上回り、昨日一日、ツイッターを見ないで過ごすことができた。
大きな...大きな進歩である。今年一番の成長である。

自分を褒めてあげたい。

このように、何かをやめたいときは、ハードルを適切にデザインするのがいい。


「夢をかなえるゾウ」という有名な本で、

「部屋に戻るとどうしてもテレビを見てしまう」

という習慣を封じるために「あらかじめコンセントを抜いておく」というやり方が紹介されていた。

でも、この「コンセントを抜く」というのはハードルとしては非常に低いものであるため、コンセントを挿し直すことで簡単に見ることができてしまう。

これを「テレビ台からテレビをおろしておく」とか、「テレビを後ろ向きに置いておく」とかにしたらどうだろう?

一気に面倒臭くなって、「それならテレビ見ないでもいいや」となるのではなかろうか。

このように、自分のモチベーションに合わせてハードルを調整することで、依存症を封じることができる。

これは良い方向の習慣にも有効である。

「やるべきこと」に取り掛かる心のハードルを下げるのである。

「今日から毎日勉強しよう」と考えている人がいるとする。
でももし、その人の家に机がなかったらどうだろう?

まず勉強するためにわざわざ外に出てカフェなり図書館なりを探すことになる。

当然、部屋でやるよりもハードルは高く、受験生のように勉強へのモチベーションが高くない限り途中でやめてしまうだろう。
それに比べると、部屋に机があって、今日読むべき本が机の上に置いてあるなら、勉強を始めるハードルは限りなく低くなるはずだ。

「ジムに行くこと」のように、ちょっと面倒なもの(モチベーションが低くなりがちなもの)のハードルを下げたいならば、なるべく家の近くのジムに通うようにすればいい。これも意図的にハードルを下げる工夫である。

モチベーションはその日そのときの気持ちによって揺れ動くものなのでコントロールすることは難しいが、ハードルは頭を使えば完全にコントロールすることができる。

ハードルをコントロールできれば、続けにくいことでも継続しやすくなるし、続けたくない習慣を中断させることもできる。


ただここで一つ、覚えておきたいのは、人間は慣れてしまう生き物だということだ。
最初は高いと感じていたハードルもだんだんと余裕に感じられてしまうのである。

毎日のジム通いも習慣にしてしまえばハードルと感じない。
30文字のパスワードも慣れてしまえばすぐに打ち込めてしまう。

だから、自分の「慣れ」を踏まえて、その時々でハードルを調整する。
このようなハードルを調整する意識があれば、時間の使い方もコントロールしやすくなるはずだ。

誰だって楽しいことがしたい。
楽なことがしたい。

当たり前のことだ。我々は辛いものに歯を食いしばって耐えるようにはできていない。
でも、時には頑張らなければならないときもある。

そういうときは、モチベーションを高く保ちつつ、ハードルの調整をしてみるのがいいだろう。


最後に余談だが、僕はこれまで何度もツイッターから離れる離れると宣言してきたが、それを守ることができた試しがない。
僕は再び、やすやすとハードルを乗り越え、ツイッターに帰ってくるだろう。

そのときはどうか、

「あぁ、やっぱりこいつはツイッターを愛さずにはいられないんだな」

と呆れることなく見守ってほしい。これが「廃人」というものである。
休みの日くらいはいいよね...。


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