たとえ小さくても、作ったウェブサービスには責任を持たなければならない



ウェブサービスを作るということ


2017年の5月に小さなウェブサービスを作った。


当時は独自のハッシュタグ付きでおすすめのお店情報を流してくれるツイッタラーがたくさんいて、

僕はその情報にとても助けられていたんだけど、やはりツイッターのタイムラインでは情報が流れてしまって、欲しい情報が探しづらい。


そこで、お店の情報と食べログのURLをまとめて、場所別・カテゴリ別に分けて検索しやすいようにまとめ直せばみんな喜んでくれるかなぁ...

なんて考えて作ったのが「タグログ」というサービスだった。


タグログ | ツイッターで話題のお店を探せるサイト


美容情報や健康・筋トレ情報にも同じようなニーズがあるかな、と思い

「タグログ ビューティー」というサービス名で素敵な情報を検索できるようにしてみた。


タグログ ビューティー | ツイッターで話題の美容・筋トレ情報を探せるサイト



たくさんの人が拡散してくれて、たくさんの人に使ってもらった。



「自分で何かを作って、市場からダイレクトに反応がある」



というのは、ものすごくエキサイティングで、病みつきになるくらい楽しいものだった。


「仕事」って本来はこんなに楽しいものなんだな、と思った。


「ありがとう」って言われて本気で嬉しかったのは、自分自身が完全なる当事者で、

自分の頭で考えて、自分で手を動かして作ったからに他ならない。


本当に小さな小さなウェブサービスだったけど、「作ってよかったな」と心から思った。

本当に、何にも代えがたい貴重な経験だった。



そして1年が経ち、僕も少し成長して、できることも増えた。

少し成長した自分の目で改めて見ると、サイトの情報も古くなってきたし、動きもなんだかもっさりしている。


もうちょっとなんとかならんか...


と不満を覚え始めると、公開し続けているのがなんだか恥ずかしくなってきた。


サーバ料金も毎月かかるし、リニューアルするまで落としておこうか...

と考え、サーバを落としたのが今月の頭である。

「そんなに使ってる人もいないよな」なんて考えながら。


サービスを落として一週間くらいだろうか。


ツイッターに


「タグログ、クローズしてしまったんですか?」


とDMをくれた方がいた。


使ってくれてる人、いたんだ。


その方には事情を説明して、


「リニューアルするまでサービスを落としておこうと思っている」


と説明した。


サービスは落としたままにしていた。


そして今日の朝、ツイッターを見るとまた一通、DMが来ていた。


「タグログ、終了してしまったんですか?」


と。



グッと来るものがあったよね。


なんだ。

使ってくれてる人、いたんだ。



最初にいただいた方のDMは本当申し訳ないけど、たまたま使ってくれていた人なんだと思ってた。

でももう一通来て、偶然じゃなかったんだなと思えた。

世の中に、自分が作ったサービスを必要としてくれてる人、いたんだって。


こりゃあ、サーバ代ケチってサービス落としている場合じゃないなと。


急いでAWSにログインして、もう一度サーバに灯を入れて。


みっともなくても、古くなっても、動かし続けようと思った。


今のブログでやりたいことが落ち着いたら、また手入れしたいなぁ。



伝説の船大工が


「造った船に!男はドンと胸をはれ!」


と叫んだように、僕たちも造ったウェブサービスにはドンと胸を張っていかなければいけないのだ。



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小さな反省と改善点


自分の抱負だけ述べても自己満足に過ぎず、誰かのためにはならないので、


「一人でウェブサービスを作ってみた経験」


を振り返って、反省点を記したい。



まず「タグログ」に圧倒的に足りなかったのは、


「運用」


の観点である。


ツイッターの情報を集めるのは全部手作業で、コツコツとデータベースに登録していた。


最初は「根性があればなんとかなる」と考えていたけど、だんだんと根性だけではどうしようもなくなってきた。


データの編集作業に時間がかかりすぎて、サービスの改善に手が回らなくなり、途中で力尽きてデータの更新も途絶えてしまった。


データの収集、編集はある程度自動化しておくべきだったと思う。


「自動で集めてコンテンツを作る」


というとサボっているように思われるかもしれないが、人間の手作業をできるだけ減らして、

最終チェックを人間が行えるようにすればよいのだ。


潤沢なリソースがある会社と違って、個人でウェブサービスを作る場合は「極力人手がかからない作り」にしていかないといけない。

自分一人。一日は24時間しかないのだ。

できる限り自動化しないと、全くサービスが回らなくなってしまう。



もう一つの反省は、コンテンツを一人で作ろうとしてしまった点だ。

ユーザーが情報を入力できて、ユーザーがコンテンツを楽しんで作っていけるような仕組みを作るべきだった。

自分一人で情報の目利きをするのではなく、ユーザー同志が評価し合えるようにすればよかったのかなぁ、とも思う。

(そうすると、アットコスメや食べログとの差別化が難しくなるのだけれど)


ブログの場合は一人でコンテンツを作って、公開して、読者に読んでもらう形式が適しているが、

ウェブサービスを自分で作る場合は、

「ユーザーの行動」

を設計しなければいけない。


どうすれば楽しんでもらえるか?

どうすれば役に立てるか?

どうすれば使い続けてもらえるか?


ユーザーの行動を想像して、ユーザーと共にサービスが成長していけるように、注意深く設計する必要があったのかなと思う。


考えなければいけないことは無数にあって、ウェブサービスを作るのは本当に難しい。


それでも、小さなサービスで「使ってもらえる楽しさ」を体験することができてよかった。

まだまだマジでヘナチョコで、登る山は高くて大変だけど、また修行して、もう一度チャレンジしたいなって思えたから。