『Google Adsenseマネタイズの教科書』が素晴らしい本でした。
これまで何冊もアドセンス本やSEO本を読んできましたが、ダントツで濃い内容でした。
仮の話ですが、本の執筆陣の方々が『マネタイズの教科書』の内容をnoteに書いて、
「カリスマアドセンサーが教える、10年先もグーグルアドセンスで稼ぐ10のコツ」
みたいなタイトルをつけて、「序」「破」「急」に分けて発売すれば、それぞれの価格が4,800円でも飛ぶように売れたでしょう。
『Google AdSenseマネタイズの教科書』の内容でセミナーを開けば、一回につき一人10,000円以上の価格でも、満員御礼となっていたように思います。
この本には、それくらいの価値は間違いなくあるといえます。
なぜなら、本に書かれている内容を繰り返し読んで、真摯に実践していけば、必ず投資分の元は取れるであろうことが容易に予想できるからです。
これはすなわち、ブロガーやアフィリエイターにとっては、「強力なライバルを生み出してしまう驚異の本である」ともいえます。
これだけの内容を1,850円で、書籍という万人に届きやすい形で世に出してくれたのは、著者陣の良心であり、編集者の意地であるようにも感じました。
「10年先も残る良いサイトを世の中に残したい」
という強い想いがあったからこそ、1ページたりとも無駄のない本を完成させることができたのでしょう。
あるいは、本業(自分のサイト)でしっかりお金を稼いでいるからこそ、「インターネットへ恩返し」のつもりで書籍にしてノウハウを公開できたのかもしれません。
いずれにしても、読者にとっては大変ありがたいことです。
『Google Adsenseマネタイズの教科書』には無駄がありません。
283ページの全てで何かしらの学びがあります。
ある程度真面目にブログを書いてきた人、あるいはサイトを作ってきた人にとっては、という条件はつきますが、どのページをめくっても興味深く読むことができるはずです。
ワクワクしながら一度目を読み終えて、繰り返して読んでもまた学びがありました。
1年後、3年後、10年後に読んでもまた新しい発見があることでしょう。
著者の「10年先に残るノウハウを」という想いが込められているこの本には、サイト運営の本質を突いた記述が散りばめられています。
ごく一部ではありますが、この記事では、『Google AdSenseマネタイズの教科書』の魅力を5つ紹介します。
- 作者: のんくら(早川修),a-ki,石田健介,染谷昌利
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2018/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
「戦術」だけでなく「戦略」を描くことができる
AdSenseのサイトで稼げるかどうかは、どの市場で勝負するのかで決まると思ってください。
『Google Adsenseマネタイズの教科書』 35ページ
「戦略」とは中長期的な目標を達成するための筋書きのことです。
「戦術」とは戦略を実行するための具体的なアクションプランのことです。
『Google AdSense マネタイズの教科書』は枝葉のテクニックを語るだけではありません。
長期的に安定したアクセスが望めるサイトを作るために、どのような戦略を描くべきかのヒントを与えてくれます。
たとえば、サイトのテーマの選び方です。
僕は今まで、トレンドの情報を素早く拾って記事にするのが有効な戦術だと思っていました。
トレンド情報はSNSで拡散されやすいし、テレビなどで特集されたら一気に検索ボリュームが膨らむため、ブロガー的にはおいしいと考えていたからです。
しかし、「10年先にも読まれる記事」という観点で考えると、トレンド記事を量産する戦略は適切ではありません。
人々はある話題に飽きるとすぐに別の話題に飛びついていってしまうため、アクセスを安定させるためには絶えずトレンドを追い続けなければいけないからです。
『Google AdSense マネタイズの教科書』では、「時代によって変化しないテーマ」を推奨しています。
僕が最近書き始めた「歴史」カテゴリの記事も、「時代によって変化しない内容」を残していきたいと思ったからです。
ライバル(特にアフィリエイター)が少なく、キーワードに適度なボリュームがあるテーマを選ぶことの大切さが述べられています。
10年先も残る本質を語る
検索ユーザーだけに頼っていると、アクセスはいつまでも安定しない。
個人が収益を安定化させるにはリピーターの獲得が重要になってくる。検索から来た読者をお気に入りユーザーやブックマークユーザーとしてリピーターにすることができれば、検索アルゴリズムが変動しても影響を受けにくいサイトになる。
『Google AdSenseマネタイズの教科書』 45ページ
巷で売られているnoteやSEO本では、すぐに使えそうなテクニックがたくさん紹介されています。
たとえば、
「タイトルは32〜35文字がベスト」
「meta:descriptionにキーワードを詰め込め!」
などです。
これらは即効性があり、役に立つ内容ですが、『Google AdSense マネタイズの教科書』は枝葉のSEOテクニックだけではなく、もう少し踏み込んだSEOの本質に触れてくれます。
Googleはユーザーの満足度を最も重視しています。
それではユーザーにとって「良いサイト」を作るために、本質的な内容とは何か?
「ユーザーを検索画面に戻さないこと」です。
電話帳サイトで電話番号を調べ、満足したユーザーはどうするでしょうか?
ブラウザを閉じます。
逆に、明日のデートのために横並びのレストランを検索しようとして、信憑性の低いキュレーションサイトを開いてしまい、サイトを見たこと後悔したユーザーはどうするでしょうか?
「クソッ!」と舌打ちして、検索画面に戻ってもう一度検索しますよね。
Googleは「ユーザーの満足度を高めるように」検索エンジンのアルゴリズムを改良し続けます。
それはGoogleの理念であり、ビジネスモデルの根幹であるため、10年後も変わりません。
では、Googleのアルゴリズムの変動に翻弄されず、安定して収益を上げるために私たちがやるべきことは何か?
「訪れたユーザーが満足するサイトを作っていくこと」
です。
そのためには何をしたらいいか?
どんな風にサイトを作っていけばいいか?
これらの問いについてのヒントが『マネタイズの教科書』にはたくさん詰まっています。
新たな視点を与えてくれる
過去に検索1位をとった記事でも、検索アルゴリズムの変動や、ライバルの記事によって検索順位が下がり、アクセスは減少します。
アクセスの減少を抑えるためには、記事をリライトするか、アクセスが減る以上にアクセスを増やせる新規記事を書くしか方法はありません。
しかし、自分自身ですべての記事を書いている個人アフィリエイターやブロガーの場合、時間的な理由から、この問題を解決することは不可能でしょう。
『Google AdSense マネタイズの教科書』 43ページ
僕はこれまで、ページビューを増やすには検索エンジンに愛されることこそが重要だと考えてきました。
検索エンジンが新しいユーザーを連れてきてくれるからです。
他の多くのブロガー・アフィリエイターも同様に、検索エンジンからの集客を重要視し、キーワードをめぐってしのぎを削っているのが現状でしょう。
しかし、『Google AdSense マネタイズの教科書』では
「10年後も安定的にサイトを運用するならば、検索エンジンに影響されにくいサイトを作ることが大切だ。
つまり、リピーターを重視するべきだ」
と主張しています。
リピーターを増やすことで、検索エンジンのアルゴリズムに影響されにくいサイトを作ることができるからです。
目から鱗が落ちました。
そして、来た人にリピーターになってもらえるように記事を書き続けてきた自分の姿勢は間違ってはいなかった...という自信にもなりました。
個人が実践しやすい内容である
ツイッターでは時間にもお金にも余裕があるブロガーが、
「プロになるにはとにかく努力が大事です。
一日5記事アップするのは当たり前です」
みたいなアドバイスしていて、たしかに正しいとは思いましたが、時間も金もない普通のサラリーマンがそのアドバイスを毎日実践するのは難しいだろうとも感じました。
話題を見つけたらすかさず記事にして、記事をひたすら量産するスタイルでやると、個人は絶対に法人に勝てません。
マンパワーが違うからです。
同じスタイルで闘っても結局は物量に負けてしまいます。
『Google AdSense マネタイズの教科書』では、おそらく個人でサイトを作ってきたであろう著者の経験を踏まえ、個人でも闘っていけるようなオーソリティサイトの作り方を詳細に説明してくれます。
説明を読んでいるうちに、僕はブログ以外のウェブサイトを無性に作りたくなりました。
これから本を読む方もきっと、僕と同じように『マネタイズの教科書』の内容を参考にして、新しくサイトを作りたくなることでしょう。
そんな風に僕たちを駆り立ててくれる魅力が、この本にはあります。
アイデアいっぱい、夢が広がる
『Google AdSense マネタイズの教科書』を買って一番良かったことはこれです。
読んでいるうちに、
「こんなサイトを作ってみたいな」
「こういう風にブログを直していけば、もっと良いブログにできるんじゃないか」
と次から次へとアイデアが浮かんでくるのです。
おそらく「まだブログをやったことがない人」や「サイトを作った経験がない人」が本を読んでも、お勉強にしかならないでしょう。
ですが、ある程度ブログやサイト運営を続けた経験がある方が『マネタイズの教科書』を読めば、次々と新しい改善案が浮かんでくるはずです。
少なくとも自分にとってはそうでした。
だからこの本は、少しでも真面目にブログを書いた経験がある、全ての人におすすめしたいです。
繰り返しになりますが、これだけの本を1,850円で買えてしまうのは、のんくら(早川修)さんをはじめとした、執筆陣の意地のようなものでしょう。
10年先も続くサイトを作りたい人、副業でブログを始めてみたものの、うまくいかない人。
アドセンスでお金を稼ぎたい人。アフィリエイトサイトを作るヒントが欲しい人。インターネットで影響力を持ちたい人。
「サイトを作る人」の動機は様々ですが、『Google AdSense マネタイズの教科書』は、全ての「サイトを作る人」にとって、何かしらの素晴らしいヒントが得られる本だと自信を持って言えます。
本当にすごい本です。
- 作者: のんくら(早川修),a-ki,石田健介,染谷昌利
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2018/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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