年末から読んでいる『金持ち父さん』シリーズの第二弾、『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』を読みました。
前回は『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで金持ちのお金の流れを学んだのですが、今回の「キャッシュフロー・クワドラント」は自分の人生を捉え直すフレームワークとして参考になる内容でした。
「クワドラント」とは「円を四等分したもの」という意味です。
4つのクワドラントを
- E(Employee)
- S(Self-employed)
- B(Business owner)
- I(Investor)
に分けて、どこからお金を得ているかを分類するのです。
会社員の場合はEクワドラントに属します。
独立した弁護士や税理士、あるいはITエンジニアなどでフリーランスをやっている方はSクワドラントですね。
僕たちの多くは、
「学校に行っていい成績を取り、安定した仕事を見つけるのが大切だ」
と教えられてきます。
就職活動を頑張って大企業に入ったり、一生懸命資格試験の勉強をして専門職になるのは、キャッシュフロー・クワドラントの左側に行くためのものです。
一方で、金持ち父さんは「学校に行って、卒業したらビジネスを立ち上げ、投資家として成功しろ」と教えます。
これはつまり、キャッシュフロー・クワドラントの右側に行くための教えです。
画像わかりづらくて申し訳ないです。
どのクワドラントにいてもお金持ちになることはできますが、それぞれのクワドラントの特徴をよく理解して、自分がどのクワドラントにいるかを意識しておくことが大切です。
各クワドラントの特徴
E(従業員)とS(自営業者)のクワドランドでも成功はできますが、成功を収めれば収めるほど、自由な時間がなくなってきます。
B(ビジネスオーナー)とI(投資家)のクワドラントでは成功を収めれば収めるほど、自由な時間が増えていきます。
左側の原動力は「安定を求める気持ち」で、右側の原動力は「自由を求める気持ち」です。
人口のうち90%はキャッシュフロー・クワドラントの左側で働いていますが、その主な理由は学校で習うのが左側についてだからです。
以前ツイッターで話題になっていた藤田さんのツイートが頭に残っていたのですが、フリーランスは「Self-employee(自営業)」のクワドラントにいるため、金持ち父さん風に考えると、成功すればするほど時間がなくなっていきます。
「フリーランス=お金から自由になること」っていうのは多分間違ってて、バカほど稼いでない限りサラリーマンよりも稼ぎ方・使い方に関してシビアになる気がするなぁ。
— 藤田華鳳 (Kaho Fujita) (@Kaho_yurucareer) 2019年1月3日
それよりも時間の融通が効きやすくなるとか、より自己実現できるといった方に価値を感じてないと、なってもシンドイのでは…?
なので、自分の自由な時間を欲しているならば、意識して「右側のクワドラント」に移行していく必要があります。
どのクワドラントにいる人の言葉か?
世の中にはたくさんのキャリアアドバイスが溢れていますが、そのアドバイスがどのクワドラントから発せられているかを意識しなければいけません。
「ブランド人になれ!」「転職してキャリアアップだ!」という主張する人は、Eクワドラントをぐるぐる回って収入を上げていくタイプの人のアドバイスです。
「資格を取りましょう」
「出世するコツは上司にゴマをすることです」
などもEクワドラントで生きていくためのアドバイスですね。
「最初は会社に入って、スキルを身に付けて独立するんだ」とアドバイスする人はEクワドラントからSクワドラントへの移動を示唆しているわけです。
それで、金持ち父さんがお勧めしているのは、EやSのクワドラントで仕事をしながら、BやIのクワドラントについて学ぶことです。
- E(従業員)からI(投資家)へ
- S(自営業)からI(投資家)へ
- E(従業員)からB(ビジネスオーナー)へ
そしてビル・ゲイツのような偉大な起業家たちは「SからBへ」の道をたどっています。
経済的な自由を手に入れられるパターンは、BとIの2つのクワドラントから収入を得ることです。
Bクワドラントでは他人があなたのために働いて、Iクワドラントではお金があなたのために働いてくれます。
しかしIクワドラントで成功するには、「良いビジネスを見分ける力」が必要です。
そのためには、Bクワドラントで先に成功を収めて、ビジネスモデルを理解する感覚を養う必要があります。
経済的自由を手に入れるための戦略
「キャッシュフロー・クワドラント」のフレームワークで考えれば、自分が何をするべきかが少しずつ見えてきた気がしました。
第1段階はE(従業員)とB(ビジネス)をウロウロしながら、B(ビジネス)を育てていく段階です。
ビジネスの元ネタは本屋で仕入れてみました(サウザーラジオを参考にしてます)
第二段階はB(ビジネス)で得た収益をI(投資)に回す段階です。
I(投資)の対象としては、不動産が適していると思っています。
これもサウザーラジオの受け売りですが、低金利の現代では株や債券を買っても大した利回りは得られないため、どうしても不動産への投資を考えなければいけないのです。
今は不動産が驚くほど高くなっていますが、不景気に備えて不動産の売買をどうやってやればいいかを勉強しておくつもりです。
まだまだB(ビジネス)すらもまともに構築できていない状態なのですが、金持ち父さんの「キャッシュフロー・クワドラント」という考え方に触れたことで、何を意識して、どのように歩を進めていくのが良いか、という指針が自分の中でできた気がします。
どこかで失敗して、ミスをして、損したり怒られたりもするかもしれませんが、金持ち父さんは失敗の大切さを強調しています。
「学校では失敗しないように教えられる。だから多くの人は左側のクワドラントから抜け出せない。
こんなに多くの人がお金に苦労している最大の原因は、教育が足りないからでも、仕事への熱心さが足りないからでもない。
負けることを恐れているからだ。
勝者の多くは損したと人に言うことを恥じない。
失敗も経験の一つだ。
経験はお金よりずっと価値がある」
改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント:経済的自由があなたのものになる (単行本)
- 作者: ロバートキヨサキ,白根美保子
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