花粉症の治療に効く「オーソモレキュラー療法」を始めるために買ったサプリメントまとめ



今年は花粉の飛散量が多いようで、花粉症が悪化してしまいました。
この記事もくしゃみしながら書いてます。頭がボーッとして本当辛いです。

外に出ると目が痛くなり、鼻水が出て、部屋でエアコンをつけるとくしゃみが止まらなくなります。
アレグラを飲み、たまにアレジオンも買って、抗ヒスタミン剤を試しても目の痛みは止まりません。

3月から4月にかけて飛んでいるのは主にスギやハンノキですが、4月中旬から6月はヒノキやシラカンバが飛んできます。
日本は6〜7月や12月を除いて何かしらの花粉が襲ってくるので、とにかく体質から改善していかないと、どうやっても花粉の地獄から抜け出すことはできません。

f:id:hideyoshi1537:20190324001625p:plain
体調は悪化するばかりだ

朝、日経新聞を読んでいたら広告欄で『花粉症は1週間で治る!』という本が紹介されていました。
僕はこれまで、日本人の二人に一人が苦しむ国民病・花粉症が根治したという話は聞いたことがありません。

正直、一週間で治ると言われても眉唾もので、どうせ効かないんだろうと思いつつアマゾンのレビューを見てみたら絶賛されまくっていて驚きました。

「感動しました」
「完治しました」
「本当に治った」

という感想が、レビュー操作に使われるような怪しい中国語ではなく、心のこもった熱い日本語で綴られていたのです。
これは「効いた」人じゃないと書けない文章だと思いました。
レビューを読むだけでもやることはなんとなくわかりますが、ちゃんと学ぼうと思ってKindleで買いました。

花粉症は1週間で治る!

花粉症は1週間で治る!

著者の溝口徹先生が推奨しているのは「オーソモレキュラー療法」です。
身体の自然治癒力を引き出し、異常を治すという栄養療法です。

...と書くと、「なんか怪しいんじゃね?」と思った人、安心してください。
僕も最初は怪しいと思いました。

が、本を読んでみるとそれぞれの主張に詳しく理由が述べられていて、根拠のないスピリチュアル療法ではなさそうなことはよくわかります。
体の仕組みがよくわかり、勉強になります。


私達の身体は、これまでに食べてきた物からできています。
いま花粉症の症状が出ているということは、そういう体になるような物を食べてきたということです。

オーソモレキュラーは体の中の分子を、食事やサプリメントを用いて最適な濃度に整えることで、体の機能を向上させ、病気や不調を治したり予防したりしていこうという療法です。
カナダの精神科医で生化学者でもあるエイブラム・ホッファー博士が治療を確立し、ノーベル賞を二度受賞したライナス・ポーリング博士によって世に広められました。

具体的に必要な栄養素を簡単にまとめると以下の通りとなります。

  1. タンパク質をとる(乳製品は控える)
  2. 質のよい脂質をとる
  3. 糖質を控える
  4. ビタミンDを摂取する
  5. 腸内環境を整える
  6. 女性は鉄、男性は亜鉛をとる
  7. 摂取量のポイントは、体にとって理想的な量であること



f:id:hideyoshi1537:20190323214158j:plain

溝口先生は

「花粉やハウスダストなど本来なら私達の体にとって問題のないはずのものに対して、体が過剰に反応しないようにすること。
つまり、アレルギー反応を起こさない体にしていくことが本当の花粉症の治療です」

と述べています。

いまの自分の体に不調があり、正常に機能していないのなら、必ず足りない栄養素があるのです。
その不足している栄養素を補充することで、体の正常な機能を取り戻すのがオーソモレキュラー療法です。


物は試しというか、花粉症以外にも体に良さそうだったので、Kindleで『花粉症は1週間で治る!』を読みながらアマゾンでサプリメントを集めてみました。

今日は自分用のメモも兼ねて、集めたサプリメントを一覧にしてみます。

なお、サプリメントは過剰摂取すると健康を害する可能性もあります。
必ず用法・容量は守った上で、盲目的に信じることなく、自分の体調を踏まえ、身体に問題ないことを確認した上で服用してください。


タンパク質を摂取せよ

タンパク質は身体を構成する要素で最も重要なものです。
僕は去年買ったプロテインがまだ余っているので、今日から毎日3食プロテインを飲んでタンパク質を補給します。

f:id:hideyoshi1537:20190323214017p:plain


パフォーマンスホエイは味が美味しくて本当に飲みやすいので、万人におすすめできます。
量も多く、一度買えば3ヶ月くらい保ちます。

タンパク質が必要な理由

私達の組織や臓器は基本的に細胞の集合体であり、それらの細胞からつくられたタンパク質が主な構成成分です。
免疫システムの最前線で働く白血球もタンパク質が必要ですし、細胞のエネルギーとなる酸素を運搬するヘモグロビンもタンパク質からできています。
皮膚や髪の毛や爪などの組織を良い状態に保つにはタンパク質を食事から摂取してどんどん補給し、ビタミンやミネラルの働きによって吸収されたタンパク質の代謝回転をよくすることが大事です。

タンパク質は酵素によってアミノ酸にまで分解されます。
人間に必要なアミノ酸は21種類ありますが、そのうち9種類は体内で別のアミノ酸から合成できないため、食べ物によって外から供給する必要があるのです。

乳製品と小麦は摂らない

「乳酸菌が花粉に効く」と言われ、「ヨーグルトを食べたらええやん」と言われることはよくありますが、これはヨーグルトに含まれる乳酸菌の働きによるものです。

乳タンパクは免疫の要である腸内環境を悪化させる可能性があるので、アレルギー体質の人には好ましくありません。

乳酸菌による効果を求めるなら漬物やサプリメントで補うことをおすすめします。

...とされていたので、乳酸菌のサプリメントを買ってみました。

f:id:hideyoshi1537:20190323220824p:plain

「FLORA CLEANSE」です。

オーソモレキュラーは理想的な栄養をとることで花粉症の完治を目指す治療法なので、食事やサプリメントからとった栄養素を体内できちんと有効活用できる消化・吸収能力が備わっていることが大切です。

つまり、腸の環境が整っていなければなりません。

小麦に含まれる「グルテン」はアレルゲンになりやすく、腸の環境を悪化させて免疫システムをダウンさせ、花粉症などのアレルギー疾患を引き起こす可能性があります。

これらの理由から、乳製品に含まれるカゼインと小麦に含まれるグルテンを除去する「グルテンフリー・カゼインフリー・ダイエット」は花粉症治療にも有効なのです。

腸内環境が花粉症対策に重要である理由

免疫細胞がアレルゲンにさらされると、そのアレルゲンだけに結合するIgE抗体がつくられます。
しかしそもそも異物なのですから、体の中にいれなければいいのです。

花粉がたくさん飛んでいても粘膜でキャッチして、鼻水や涙、痰などで包み込んで放り出してしまえばいい。

この体外排除という防御システムの最前線で働くのが、免疫グロブリンの一つであるIgA抗体です。
このIgAは体内でつくられます。

ちょっと説明を省略しますが(詳しくは本を読んでください!)、乳酸菌はEPSと呼ばれる物質を作り出し、これがIgAの分泌に重要です。
なので、乳酸菌を摂らねばならず、乳酸菌のエサになるのは食物繊維なので、僕は「ディアナチュラスタイル 48種の発酵植物×食物繊維・乳酸菌」を買いました。

f:id:hideyoshi1537:20190323220917p:plain

ディアナチュラスタイル 48種の発酵植物×食物繊維・乳酸菌 240粒 (60日分)

ディアナチュラスタイル 48種の発酵植物×食物繊維・乳酸菌 240粒 (60日分)


ついでにプロテインに混ぜて使えそうな「難消化性デキストリン」も買ってみました。
f:id:hideyoshi1537:20190323222207p:plain


腸内バランスを整えるには善玉菌を増やして悪玉菌を減らす必要があります。
そのためには、善玉菌のエサとなる食物繊維を欠かさず摂取することが大事です。

ビタミンDは花粉症を撃退する最強の武器

花粉症を治すための最大最強の武器はビタミンDです。

アマゾンのレビューでも散々言われてますが、僕たちにはビタミンDが足りない!

溝口先生は

「日本でこれほど多くの人が花粉症に悩んでいる大きな原因の一つはビタミンD不足にあると私は確信しています」

と述べています。

ビタミンDは食材からの供給の他に、皮膚に紫外線があたることで体内でも合成されます。
皮膚の下でコレステロールを材料にして、紫外線があたるとビタミンDができるのです。

ビタミンDには腸の粘膜細胞を丈夫にしてリーキーガット症候群を防ぎ、腸内環境を整えてIgE抗体やIgA抗体などの免疫物質の生産や働きを正常化し、腸の免疫システムを強化させる働きがあります。

とはいえ、最近は美白・美容ブームです。
肌を老化させるのは紫外線であり、若さを保ちたい人間にとって紫外線は天敵です。

「サーファーは花粉症にならない」などと言われることもありますが、彼らは日光を浴びまくっているからですね。
紫外線を浴びて血中のビタミンD濃度が高まり、結果として免疫力が高まっていたのです。

関連記事:かずのすけ先生に学ぶ「肌の老化」を防ぐアンチエイジング法


さて、紫外線を浴びたくない僕は当然サプリでビタミンDを補う道を選んだわけですが、『花粉症は1週間で治る』の中では「天然に近いものを選ぶ」ことが推奨されています。

成分表示を見て25(OH)ビタミンD3であることを確認してくださいということですが、よくわからない場合は含有量の単位が「IU」であればよいそうです。
原料は羊毛よりもタラの肝臓の油のものがよいそうなので、アマゾンで探しまくってそれらしきものを見つけました。

f:id:hideyoshi1537:20190324002712p:plain

メガネ鱈肝油球A 600粒

メガネ鱈肝油球A 600粒

ビタミンAとビタミンDが適度に含まれており、オメガ3のDHAやEPAも含まれています。
価格は高めですが、100日使えるなら許容範囲だと思いました。

ビタミンAはビタミンDの受容体に結合することが知られており、ビタミンAと同時に摂取することでお互いの効果を高め合います。
そういう意味でも、「メガネ鱈肝油球A」は花粉症対策の肝となるサプリメントとなるでしょう。

ビタミンDの過剰摂取には注意が必要

ビタミンDを天然に含む食品は限られているため、基本的にはサプリメントで摂取することになります。
忙しい現代にとって、気軽に栄養が摂取できるサプリメントは都合がいいのですが、血中ビタミンDの量が多くなりすぎた場合は有害となる可能性があります。

具体的には、食欲不振、便秘、脱力感などの症状などです。

ビタミンDの安全な上限は、幼児であれば1日当たり1,000~1,500 IU、1~8歳の小児であれば1日当たり2,500~3,000 IU、9歳以上の小児、成人、妊娠中あるいは授乳中の女性(十代女性を含む)であれば1日当たり4,000 IUです。

参考:ビタミンDについて - 総合医療情報発信サイト

サプリメントを飲みすぎない限り過剰摂取になる可能性は低いですが、たくさん摂取すればいいわけではないことに注意してください。

良質な脂質を摂取せよ

オーソモレキュラーにおいては脂質も重要な要素です。
脂質は細胞膜の原料となり、脂肪酸として細胞の形や柔軟性を決める重要な役割を担っているからです。

脂質の質は主成分である脂肪酸によって決まります。
脂肪酸は大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」にわかれます。

飽和脂肪酸は動物性脂肪に含まれる脂肪酸で、不飽和脂肪酸はサラサラとした液体状の脂です。

不飽和脂肪酸は「オメガ3」系、「オメガ6」系、「オメガ9」系の3つに分かれます。
このうちオメガ3系とオメガ6系は体内で生成することができない必須脂肪酸で、食べ物から補う必要があります。

そして、我々が摂るべきはオメガ3系の脂肪酸です。
オメガ3系の脂肪酸には抗炎症作用や抗アレルギーの作用があることがわかっているからです。

上で紹介した「メガネ鱈肝油球A」でも摂取できますが、僕は念のため「オイリッチEX」も買いました。

f:id:hideyoshi1537:20190324003458p:plain

女性は鉄、男性は亜鉛をとろう

亜鉛には免疫の働きを直接高める作用と、粘膜の働きを高めて花粉やウイルスの侵入を抑制するという間接的に免疫を助ける作用とがあります。
また、亜鉛は免疫細胞である白血球を増殖する作用があります。

というわけで、他の効果も見込んで買ったのが「バイタルエナジー シトルリン」です。

f:id:hideyoshi1537:20190324003718p:plain

糖質を制限して中鎖脂肪酸を摂取しよう

糖質を含む食べ物が胃や小腸で消化しきれないまま大腸に運ばれると、悪玉菌のエサとなって腐敗し、腸内環境を悪化させます。
糖質は血糖値を上昇させてしまうことだけではないのです。

血糖の乱高下によってインスリンやコルチゾールなどのホルモンが頻繁に分泌され、そのたびに交感神経が刺激を受けると自律神経のバランスが崩れます。
自律神経は脳の視床下部によってコントロールされていますが、ここは免疫システムの中枢です。

つまり、自律神経が乱れると免疫システムもダウンしやすくなります。
特に小麦に含まれるグルテンというタンパク質は腸の大敵です。

まずはパンやパスタ、ラーメンやうどん、粉物を避ける努力が必要でしょう。


糖が不足しても、それに変わるエネルギーを体内でつくりだすことができます。
糖が不足すると脂肪を燃焼させてエネルギー源にしますが、このとき肝臓で「ケトン体」という物質が造られます。
このケトン体が全身のエネルギー源として利用されるのです。

ケトン体をたくさん作るには中鎖脂肪酸の摂取が有効です。
中鎖脂肪酸と言えば、「完全無欠コーヒー」ですね。

関連記事:痩せると話題の「完全無欠コーヒー」を3ヶ月試したので、作り方やその効果を紹介します。

コーヒーに食塩未使用のバターとMCTオイルを混ぜて飲むアレです。
僕も毎朝飲んでます。

質の良い脂質を摂ることはオーソモレキュラーの基本ルールです。
食事にMCTオイルを混ぜて意識的に摂取してみましょう。


舌下減感作療法は効くの?

2014年からスギ花粉エキスを垂らして投与する「舌下減感作療法」がはじまりました。
通院は月に1回、しかも一日一回、舌の下にエキスを1滴たらすだけと利便性が高いことで話題になりましたが、問題は3つあります。

スギ花粉のアレルギーがある人にスギ花粉を入れるのだから、強いアレルギー反応の起こる可能性があること。
もう一つは、スギやダニ以外には日本で治療を受けることができないこと。
最後に、最低2〜3年と、期間が長いことです。

製薬メーカーの発表によると、有効であった人は7〜8割程度だったそうです。

7割の成功率でスギに効いたとしても、ヒノキやシラカンバ、あるいはハウスダストなどのアレルギーが治るわけではないので、やはり免疫を正常に作用させて治療していくのが効果的だと溝口先生はおっしゃっています。


サプリの摂取によって花粉症を治療していくのは目からウロコでしたが、身体の免疫を高めて正常な状態に戻していくのは花粉症に限らずとても大切なことだと感じたので、迷わずサプリメントを買いました。
効果については自らの身体で検証し、4月中に記事にして発表する予定です。