【感想】サマリーポケットでクラウド収納サービスを体験してみた



近藤麻理恵こと、こんまりさんの本を読んで、「ときめかない物は捨てる」を徹底しようと努力してきたのですが、どうしても捨てきれないものがありました。

コツコツと買い集めた本と、季節外れの服です。

僕は気になる本があったらすぐにアマゾンで買ってしまうのですが、購入ペースに読むペースが全く追いつかず、買った本の6割くらいが本棚で眠ってしまっています。

「あれもやりたい、これもやりたい」

と考えながら大量の本に囲まれる生活は幸せではありますが、集中力の観点では望ましくありません。

あれこれとタスクを抱えたままだと注意力が分散してしまい、目の前のことに集中できないからです。

oreno-yuigon.hatenablog.com

そんなこともあって、「サマリーポケット」を使って部屋の荷物を減らすことを決意しました。

以下のような作戦です。

(1)不要な気がするけど捨てられない荷物をサマリーポケットに預ける
(2)一ヶ月様子を見る
(3)一ヶ月預けている最中に「やっぱり必要だ!」と思わなかったものは売る

この記事では実際にサマリーポケットを使ってみた感想やコスト、利用手順について紹介します。

サマリーポケットの申し込みとボックスを取り寄せる手順

サマリーポケットのホームページを開きます。

次に右上にある「始める」ボタンから利用登録を行います。
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メールアドレスを入力して、その場で登録完了です。

そのままボックス申込みに進みます。
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僕は

  • 横長で衣類に最適なアパレルボックス(月額300円)
  • 一般的な立方体のレギュラータイプ(月額250円)
  • 本を預けるならこれ!ブックスプラン(月額400円)

を1個ずつ頼んでみました。

申し込んだ日が4/27(土)の17時30分頃で、届くのは3日後の4/30(火)とのことです。
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ボックスを選んだあとに会員情報の登録を行います。
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支払い方法は

  • クレジットカード
  • 口座振替
  • コンビニ払い
  • 銀行振込

の4種類から選べます。

自分はクレジットカードを選びました。
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ボックスのお届け日時に加えて、集荷日時も選ぶことができます。
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「次へ」を押すと、登録内容の確認画面が出てくるので、誤りがなければ「この内容で確定する」をクリックします。


スマホからでも登録可能です。

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集荷日時の変更

集荷日時は後から変更することも可能です。
何を箱に入れるかもう少し考えたい、という人は気軽に予定変更してください。

サマリーポケットのページにログインすると、左側にメニュー欄があります。
そこの「ボックス集荷依頼一覧」をクリックすると、自分の集荷依頼の情報が表示されます。
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そこで「変更する」をクリックし、改めて日時を指定します。
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集荷日が近い場合は「直接ヤマト運輸に電話してください」というメッセージが表示されます。
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荷物はどれくらい入るか

夏の間は使わない加湿器などをぶちこんでみました。
エコノミーボックスです。

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エコノミーボックスにパンパンに詰め込まれた加湿器たち

もう少し詰め込みたい荷物があったので、ラージボックスにしてもよかったかな...と思いました。

本はいい感じに入ります。
外の図書館に預けるようなイメージですね。

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詰め込んだ段ボールはそのまま集荷担当の人に受け渡します。
サマリーポケットのサイトで申し込んだ日時に取りに来てくれるので、渡すだけです。

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3つまとめて玄関に置いておけばOKです。
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荷物の引き渡し手順

宅配便の担当者が部屋まで取りに来てくれます。
段ボールに入れた荷物を渡すと、引き渡し証のようなものをくれます。
それだけで引き渡しは完了で、特にやることはありません。

集荷の状況はアプリやウェブサイトから確認できます。

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「お荷物が到着しました」
「入庫が完了しました」

などのメッセージが表示されます。
荷物の状況が不安になったら、カスタマーサポートにメールで確認することもできます。

荷物の取り出し手順

さて、預けてから3週間ほど経ったので、早速荷物を取り出してみます。

「これからの時代はデータサイエンスだ!」などと意気込んでアマゾンで本を買いまくったものの、ほとんど読まずに本棚で眠っていたオライリーたちです。

本当の愛は離れ離れになれば強くなるはずですが、僕の機械学習への愛は冷めました。
今はオライリーを読む時期ではない。先に数学をやらなければ全然理解できないんだ!

というわけで、本を取り出して古本屋に売ることにしました。

サマリーポケットに入庫した荷物は画面上で確認することができます。
たとえば本を預けた場合は、本の一覧が表示されます。
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服も全て写真付きで表示されます。
エコノミーボックスに入れたものは、箱のまま保管されるため、中身の写真は出ません。

それでは荷物を取り出してみます。
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お荷物はいつでも1点単位、もしくはボックス単位で取り出すことができます。

とのことなので、とりあえず本を取り出します。

なお、取り出すにも料金がかかります。
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「アイテムを選択する」をクリックします。
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次の画面で全部選択して「オーダーシートに追加します」をクリックします。
どうやら書籍は19冊までは「19アイテムを選択中です」となっていて、800円で取り出せるようです。

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僕のアイテム数は20だったので、ボックスごと取り出します。
料金は同じく800円でした(なんだったんだ?)

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取り出しのタイミングは最速で2日後でした。

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これで取り出し手続きは完了です。

ちなみにアパレルボックスで預けたものはお任せでヤフオクに出品することもできますが、手数料がやや高いため、よほど手間をかけたくない方以外は自分で出品したほうが儲けが出やすいかと思われます。

不要なものをとにかく処理したい人向けです。

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けっこう手数料を取られる

「いらないものを手間賃を払ってヤフオクで売ってもらう」と考えれば全然アリだと思います。
ヤフオクに出品したり、出荷するのはけっこう面倒なので。

料金・コストについての所感

サマリーポケットは都会に住んでいて、家賃が高いマンションに住んでいる人に適したサービスです。

家に置いてある荷物には保管コストがかかっています。
荷物の床面積分の家賃が持ち物を保管しているコストになっているということです。

サマリーポケットのビジネスモデルは、保管コストの高い都会のマンションから荷物を取り出して、保管コストの低い田舎の倉庫で保管し、保管コストの差額と手数料で儲けるというものでしょう。

預けたものは段ボールに詰め込まれているだけではなく、データ化されます。
モノをクラウドに保管するようなイメージで「家の外の倉庫」を利用できるわけです。

利用料金は月額350円とはいえ、1年間預け続けると4200円かかるわけで、塵も積もればちょっとしたコストになります。

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参考:利用料金 - サマリーポケット

前述した「保管コスト」をどう考えるかの話で、都市部の狭い部屋に住んでいる人にとっては、

「どうしても捨てられないものを外の倉庫に置いておく」

という考え方をするならば、サマリーポケットの利用は合理的といえます。

繰り返しになりますが、物の保管にはコストがかかっているのです。

僕のように「捨てる前にワンクッション置いて、本当に不要かどうかを問い直したい」という人にもおすすめです。

また、僕は2つ前に住んでいた部屋はクローゼットがものすごく狭かったのですが、普段着ない礼服や季節外れの服を倉庫に保管しておけば、もっとゆとりあるスペースの使い方ができたように感じています。

不要なものは基本的には捨てた方がいいと思いますが、捨てられないものは月額わずかに家賃をプラスするつもりで、「外の倉庫に置いておく」と考えるのは悪くないです。

とはいえ、取り出しにもお金がかかるので、「むやみやたらとなんでも外に置けば正解」とはいえず、注意して利用する必要があります。

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まとめると、

  • 保管コストの高い都会に住んでいる人が、部屋のスペースを空けるために捨てられない物を預ける
  • 物を捨てられない人が、「自分に本当に必要なものか」を判断するために少しの間倉庫に預けてみる

みたいな使い方が良いのではないでしょうか。

ごちゃごちゃと物を置くのはインテリア的にもよろしくありません。
部屋はできるだけスッキリとさせておいて、必要なときに必要なものを取り出すように工夫するのは都会ならでは知恵だと思います。

「引っ越しに使う」というチート技

サマリーポケットはラージボックスの月額保管料が400円(6月からの料金改定後)で、取り出し送料が980円です。
早期取り出し料金(月額保管料2ヶ月分)を考えたとしても、1,780円で大きな段ボールひとつ分を「預けて、取り出す」ことができます。

30,260円で17個もの大きな段ボールを運び出せることを考えると、2月や3月などの引越し料金が高い時期はサマリーポケットを使って荷物を運び出せば、コストを下げて引っ越しできるのではないかと感じました。

「引っ越し」というのは「荷物を預けて」「引越し先で取り出す」作業であり、それはサマリーポケットの使い方そのものだからです。

引越し業者は見積もりがあまりにも適当すぎで、時期や業者によって見積もりもまちまちだし、見積もり自体の根拠も不明で本当に腹立たしいのですが、サマリーポケットはいついかなるときに使っても同じ料金です。

oreno-yuigon.hatenablog.com

不要なものは捨てて、比較的小さな荷物、本、服はサマリーポケットに預けて、冷蔵庫や洗濯機などの大きな荷物だけ引越し業者を使うようにすれば、コストを下げることができそうだと感じました。

次に引っ越すときはサマリーポケットのようなクラウド収納サービスを使ってみます。