長期的な目標は「目標達成ステップ表」にまとめるとスッキリする



これまで様々な目標を立てては失敗ばかりしてきました。

一番良くなかったのは、目標を「時間」で立てたときです。

  • 土日は英語の勉強を2時間する
  • 平日は1時間読書する
  • プログラミングの勉強を2時間する

みたいに、「何かを何時間やる」と箇条書きした目標は、ほぼ守られることがありません。

目標は自分への宣言のようなものです。
目標を宣言して、文字にして書き表すことで自分に制約を課すことができます。

クラピカ的には誓約と制約ですね。

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目標を立てること、そしてそれを達成することは人生における最上の喜びの一つですが、目標を「時間」で立てるのはおすすめしません。

その理由は、第一に時間をかけたからといって、成果につながるわけではないからです。

「何時間○○をやる」という目標はわかりやすいものですが、時間を目標にしてしまうと、「ただ時間をかけること」を「目標達成」と勘違いしてしまいかねません。

スマホでツイッターを見ながらダラダラ本を読む1時間と、耳栓してスマホを封じて集中して本を読むのでは、同じ1時間でも得られる知識量はまるで違うものになるでしょう。

時間をかけるのは大切ではありますが、ただ時間をかければ前進できるわけではないのです。


第二に、絶対に達成不可能だと悟った瞬間にやる気を失ってしまう点にも問題があります。

「英語を2時間、プログラミングを1時間、読書を1時間やる」と目標を立てて、ふと時計を見たときに22時だったらどうするか?

明日は朝から仕事です。
どう考えてもキツイですよね。

その日の目標達成が完全に厳しいと悟ってしまうと、

「どうせ今日の目標は達成不可能だ。
明日からまた頑張ろう」

と出直したくなってしまいます。

「時間の目標」はやる気を失いやすく、成果につながりにくいのです。

もちろん「この作業(目標)の達成までにどれくらい時間をかけたか」を工数で測るのは大事です。

工数というのは、どれくらいの作業量を費やしたかですね。
でも当たり前ですが、工数自体を目標にしてはいけません。

よく高校のときに一日3時間は勉強しろとか、受験前は一日10時間机に向かえとか言われましたが、結局大事なのは

「何ができるようになったか」

です。

社会人になってからは

「どんな成果を上げたか」

ですね。

時間ではなく、成果で目標を立てるのが良いでしょう。

SMARTな目標とOKR

どの会社でもどこで目標を立てるにしても、

「目標はSMARTに立てなさい」

みたいなことは言われますよね。
「SMART」は目標の指針のようなものです。

  • Specific・・・目標は具体的にしなさい
  • Measurable・・・目標は定量評価できるようにしなさい
  • Achivable・・・目標は達成可能なものにしなさい
  • Relevant・・・目標を達成する目的を意識しなさい
  • Time-bound・・・目標を達成するまでの期限を決めなさい

SMARTな目標を立てて、上司に宣言し、半期ごとに目標が達成できているかを評価する会社も多いでしょう。

最近流行っているのが「OKR」です。
FacebookやGoogleが採用しているということで話題になっています。

米国で流行った手法を日本企業が遅れて真似するのはよくあるので、今のうちに予習しておいてもいいかもしれません。

OKRは“Objectives and Key Results”の略です。

Objectiveは「目標」のことで、

「ツイッターでインフルエンサーになる!」とか、

「海賊王になる!」

みたいな、定性的な目標を設定します。

そんな定性的なObjective(目標)にぶら下げるように、Key Results(目標達成のための主要な成果)を設定します。
ここに定量的な目標を置きます。

Key Resultには背伸びして達成するレベルの目標を置くのが望ましいといわれています。

「2019年中にツイッターのフォロワーを1万人以上にする!」

「懸賞金の額を1億ベリー以上にする」

みたいな目標にします。
Key Resultの目標設定には上に書いたSMARTな目標が使えそうですね。

「Object」を定性的なものにする点が特徴的です。

詳しくは以下の記事を読んでみてください。

mtame.jp

目標の立て方

サウザーさんのセミナー参加者の方のツイートがきっかけで買いました。


サウザーさんのセミナーで語られていたのならと思い即購入しましたが、これ本当によかったです。

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何がよかったか。

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左上の「1. 目標・テーマ」の項目に達成したい目標を書きます。
ここはOKRでいうObjectを書き込むのに適しています(例:ツイッターでインフルエンサーになる!)

その下にはきちんと「2. 期間」の項目があって、「いつまでにその目標を達成するのか」を明確に記録することができます。

そして目標は何となく立てるのではなく、「なぜその目標を立てたか」が自分の中で納得できるものでなければいけません。
先生に言われてとりあえず立てた目標や、自分が心の底で納得していない目標だと頑張れません。

「3. 設定理由」に、目標を立てた理由を書きます。
個人的には理由の部分への記入は高邁な思想である必要はなく、本心に正直に書くことが大事だと思っています。

目標に貴賎なしです。
どうせ誰にも見せないのだから、「モテたいから」「高いマンションに住んでチヤホヤされたいから」とかでもいいはずです。

右上の「達成イメージ」のところには目標を達成して嬉しくなっている自分のイメージを書きます。
これ、本当に大事です。

目標を達成してチヤホヤされたるところとか、ガッツポーズしてるシーンなんかをリアルに思い描けば描くほど、腹の底からモチベーションが湧いてきます。達成したあとの様子をリアルに思い描き、自分のガソリンにするのです。

そして階段状になっているStepが5つに分かれているのもいい。

ここにKey Result、つまり「目標達成のための主要な成果」みたいなのを書きました。

この階段に目標を細かく記入するプロセスの中で、「具体的に何ができていれば目標に向かって進んでいるのか」が自分の中で可視化されます。

長期で達成したい目標のために、どんなステップを踏んでいけばいいのかがわかります。

一日かけてもいいので目標達成ステップ表をじっくり書いて、それを毎日見直して、必要に応じて書き直したり追加したりします。

僕はシャーペンと消しゴムを久しぶりに使いました。



サウザーさんのセミナーは去年参加してから、次に会うときは海賊の高みで...と自分の中で決め、今年のセミナーにはまだ参加していないのですが、流れてきた情報を元に目標達成ステップ表を購入し、自分なりに作ってみました。

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セミナーでは「正規の使い方」が講義されるはずなので、興味のある方はぜひセミナーに参加してみてください。

僕は去年参加しました。
マインドブロックを外してくれる良いセミナーでした。