新型コロナ騒動に伴うデマの拡散により、トイレットペーパーが品切れになっている。
僕はデマの拡散に気付かずトイレットペーパーひと切れで1日を過ごすはめになった。
ウォッシュレットによって洗浄されているとはいえ、危機的な状況であったことには違いない。
こういうデマが拡散されて買い占めが予想されるときは、
「どうせデマだろ?
ふっ、愚かな国民が寒い中行列に並んでウイルスに感染しておるわ!
フハハハーー!!」
などと高みの見物をするよりも、さっさと動いてトイレットペーパーを買ってしまった方がいい。
「デマだろ?」と高みの見物を決めた頭の良い人は今、ハンカチでお尻を拭いている。
オオカミ少年が「オオカミが出たぞー!」と叫んだときは、オオカミ少年の嘘を暴くよりもさっさと逃げた方がいい。
生き延びるのは行動が早い人だ。
トイレットペーパーもオオカミ少年と同じ。
みんなが買い占めるなら、自分もさっさと買わなければ損をしてしまうのだ。
さて、そんな分析をしたところで、トイレットペーパーがない人が救われるわけではない。
僕は自分の体験から、トイレットペーパーがない苦しみは痛いほどわかっているつもりだ。
なんと言っても僕は、草むらの中でウ◯コをした男。
紙がない絶望感は言葉に言い表せない。マジでbeyond descriptionであった。
ランニング中に僕を襲った悲劇
高校時代の部活では10kmのランニングがあった。
高校の校門から山道を通り、10km走って帰ってくるコースである。
いつもどおり先頭を軽快に走っていたら、突然腹が痛くなった。
う◯ちをするにしても山の中である。
どこにもトイレがない。
どこを見ても山・草・森であった。
ヨロヨロと走っていると下の方に高速道路が見えた。
そしてその高速道路を渡って少し坂を登ったその先には、サービスエリアらしきものがあった。
あれだ...!
あそこに飛び込めば、漏らす前にトイレに行ける...!
と思って、最初に試みたのは高速道路の横断であった。
当時は知らなかったが、これは罪となる。
たとえう◯ちが漏れそうだとしても、高速道路を渡ってはいけない。
山道を降り、「うおおお!」と半分道路を渡り、真ん中まで行ったところで止まった。
車がめちゃくちゃ速い。そして怖い。
ビュンビュン目の前を車が通っていく。
こ、これは...死ぬ...
と思い、泣く泣く引き返した。
片側の車線はあまり車が走っていなくて助かった。
無事に高速道路から生還したのはいいが、僕の中にはまだ排出しなければならないモノが残っていた。
野グソカンタービレ
残された手段は2つしかない。
漏らして学校に戻るか、草むらでう◯ちをするかだ。
究極の二択であった。
僕は若干迷った末、草むらですることを選んだ。
キョロキョロと周りを見渡し、誰もいないことを確かめ、草むらに突撃。
森の奥でパンツを脱ぎ、
ふおおおお....
と生き返るような心地で物を排出したが、問題は排出後の後始末である。
出したものはバクテリアが分解してくれるから問題ない。
問題はお尻だ。
どうする!?
と思い、最初に試みたのは、足元の草でお尻を拭くことだった。
ここで全国の皆さんにお伝えしたいのだが、草はお尻を拭くのに全く役に立たない。
ペラペラすぎてしっかり拭き取れないし、細すぎるし、お尻に当てても何の意味もなかった。
次に試したのは、葉っぱである。
頭の上に木の葉があったのでちぎって拭いてみた。
草よりはずいぶんマシである。
ゴシゴシと拭いた。
いける。
キレイになれる...!
と喜んだのも束の間、葉っぱが破れて指でお尻を拭いてしまった!
悲劇だ。
残された手段は一つしかなかった。
パンツである。
最終的には身に付けているものでしっかり拭き取るしかない。
パンツが無くなったら拭けるものはジャージしかなくなってしまう。
1枚のパンツを大切に大切に、そっとお尻を拭いた。
作戦「いのちだいじに」
素晴らしい拭き心地であった。
パンツの布は最高だ。
葉っぱは固かった。
しっかりとパンツでお尻を拭き、学校に戻った。
パンツは山に捨ててきた。
そのパンツがどうなったかは誰も知らない。
股の間がスースーした。
ノーパンにジャージで家に帰り、すぐにお風呂に入った。
いつもより少しだけお湯が熱い気がした。
草や葉っぱでお尻は拭けない
結論。草や葉っぱでお尻は拭けない。
やはりトイレットペーパーでお尻を拭くのが一番だ。
みんなトイレットペーパーを買いに行こう。
買い占めはよくない。
自分に必要な分を必要なだけ買っておこう。
万が一、トイレットペーパーを切らしたとしても、パンツで拭けばキレイになる!
それが僕の体験から導き出される結論である。
ちなみに下の記事の乳首事件の子は、このときの部活のマネージャーでもある。
なんか無性に懐かしくなったので、山にトイレに行きたくなってきた。