その昔、I"s(アイズ)という伝説の童貞向け漫画があったのを知っている人はいるだろうか?
遠い記憶を再生するがままに、とりとめもなく、思い出を綴りたい。
俺がこの漫画に出会ったのは小学校の高学年の頃だったと思う。
表紙を飾る「伊織ちゃん」に恋をした。
当時、清く正しく美しい童貞だった俺にとって、二次元は甘い夢を見せてくれた。
廊下の向こう側から可愛い女の子を見て、思いを馳せる主人公に自分を重ねた。
中学に上がって、隣のクラスにすごく可愛い女の子がいるのを見つけた。
その子は後に僕の童貞を捧げることになるんだけど、それはずっとずっと後の話だ。
中学生の俺は、ただ「好きな人」を遠くから見つめるだけで幸せだった。
廊下ですれ違ったり、帰り道でその子を発見できると、胸が高鳴り、その日一日がとても報われるような気がした。
I"s(アイズ)は回が進むに連れて、過激にエロくなり、俺の童貞心をくすぐった。
ちょうど毛が生えるような時期と重なっていたからだ。
高校生になったら王様ゲームでこんな夢が見れるのか!と胸が熱くなり、何があってもなかなか一線を越えないじれったい感覚が、当時ずっと何もできなかった中学の自分と重なった。
手に入れられない女の子の身体。
想像だけが頭の中で膨らんでいった。そこにはいつもモザイクがかかっていた。
そして、ふ・・・と、思った。
この頃の淡くて儚くて切なくて、純粋な感情を俺は求めていたのではないか、と。
愛しさと切なさと心強さを感じたいのではないかと。
今ではたぶん、あの頃求めていた異性の身体は、前よりもずっと簡単に手に入る。
でも、感情だけはどうしようもない。
すれ違うだけで脳内から麻薬みたいなホルモンが出るような感覚。
フェニールエチルアミンとβエンドルフィンがドバッと分泌されるような。
で、そのためには、やはり童貞心を取り戻すしか無いのではないかと。
「愛などいらぬ」から「愛をとりもどせ」ですね。北斗の拳でいうと。
具体的には、アポ3回ルールを設定して、2回会ってもまだ会いたいと思える人にだけ誘う・・・とかやってみようかと思っています。
またもや迷走してる感あるけど(笑)
ここまで書いて、なんてキモいんだろうと嫌気がさしてきたけれど、とにかく俺が言いたいのは、当時の俺にとって、I"sはマジで名作だったということです。
全然違うけど、マガジンの「BOYS BE...」という漫画も童貞心をくすぐる漫画でしたね。
GTOと一緒に読んでました。
あの熱い夏をもう一度!
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