思えば僕たちが試されていた場面は、過去に2度あった。
一度目は「ドラクエ5」でビアンカかフローラを選ぶ場面。
二度目は「ファイナルファンタジー7」でティファかエアリスを選ぶ場面だ。
【ドラクエ5】ビアンカを選ぶか、フローラを選ぶかで男の器が試されている
ファイナルファンタジーやドラクエをやったことがない人には意味がわからないだろうから、簡単に説明しておく。
僕が中学1年生のときに初めて買ったプレイステーションのゲームが「ファイナルファンタジー7」だった。
それまでのスーパーファミコンでやっていたドット絵のゲームとはまるで別次元の美しいグラフィックに度肝を抜かれ、部活が終わって帰ってくるなりひたすらゲームをやり続けていた記憶がある。
僕が記憶する限り、ファイナルファンタジー7は1988年に発売されたドラクエ3以来、最高のロールプレイングゲームだった。
「ティファ」と「エアリス」は、そのファイナルファンタジー7に出てくる女性キャラクターである。
百聞は一見に如かず。
本人たちの姿を見てみよう。
ティファが画像がこちら。
もう一枚、横から撮影したティファも出しておこう。
ご覧の通り、胸がでかい。
エアリスがこちら。
「美人だがどこか不幸そうな顔」なのがわかるだろうか?
エアリスが進む未来を暗示しているようにも思える。
ファイナルファンタジー7では基本的にはエアリスがヒロイン設定で話が進む。
しかし、
戦闘でやたらとティファを優遇していたり、
ティファが主人公と行動する時間が長くなるようにキャラを使っていたら、
なんと!
ティファがヒロインとして設定が上書きされるのである。
どちらがヒロインだったのかは、女性キャラが主人公と一緒に観覧車に乗るイベントで判定される。
これが基本パターン。
エアリスと観覧車に乗っていちゃいちゃする。
次がイレギュラーパターン。
優遇しまくっていたティファが観覧車に現れるのである。
当時、中学1年生だった僕は観覧車で女の子と二人っきりになった主人公に自分を重ね合わせ、心臓が張り裂けそうなくらいに緊張していた。
無論、童貞である。
き、ききき、キスとか...するんだろうか......
と、ゲームの中で「はじめてのでーと」をしているような気分になったのだ。
二人の美女からモテまくる主人公・クラウドを見て、
俺もいつかこんな美女に言い寄られて、
「興味ないね」
とか言いてえ...
と妄想していた。
あれから20年近く生きてきたが、「ごめんなさい。興味ないです」と言われるばかりの人生であった。
中学1年生。
清く正しく美しく童貞だった僕だ。
キスをすれば子供ができると思っていた。
そんな僕が一緒に観覧車に乗ったのは当然......
ティファである。
当たり前だ。
なぜならティファは胸が大きかったからである。
当時、女子と触れ合う機会などなかった僕は、
ティファを常にパーティーに加えてデート気分を味わい、
敵にやられてピンチに陥ったティファに回復アイテムを使い、
逆にあえて助けず敵に攻撃されて弱っているティファを観察したりしていた。
恐るべき異常性癖である。
今思えば、ゲームばかりして引きこもっている童貞はこうやって自分の怪しい性に目覚めていってしまうのかもしれない。
ドラクエ5の「ビアンカかフローラか」と同様に、「ティファかエアリスか」はたびたび論争の的になっているようだ。
ネットでざっと調べてみると、多くの人が「当然エアリス」と主張している様子が伺える。
が、僕は断然ティファが好きであった。
なぜならセクシーだったからだ。
「ティファかエアリスか」の選択では、男の好みが試されていたようにも思う。
真っ当な童貞は、どこか控えめに見えて、おとなしそうで、悲劇のヒロインであるエアリスを選ぶだろう。
僕のようにスケベな童貞は、積極的で、奔放で、どこかエロそうなヒロインであるティファを選ぶだろう。
ファイナルファンタジー7に初めて出会ってから20年弱。
ファイナルファンタジーはついに、貞子のように幻想の世界を飛び出して、現実世界でおっぱいを揺らし始めた。
揺れるティファの動画を見て改めて、中学時代の僕の選択は間違ってはいなかったと確信するのであった。