山本耕史と堀北真希が電撃結婚したニュースが世間を騒がせている。
今年38歳である山本耕史と26歳のトップ女優である堀北真希の結婚は、多くのオッサンに希望を与えると同時に、「お前は山本耕史とは違う」という女子からの辛辣な批判も出ている。
また、一部の非モテからは「ハゲのクセに俺の堀北真希を・・・」と意味不明な恨み節も出ているようだ。
たしかに山本耕史はハゲだが、ここはむしろ、ハゲを受け入れた堀北真希を褒めるべきだろう。
山本耕史と堀北真希の出会いはフジテレビ「アタシんちの男子」というドラマから始まった。
山本は「初めて出会ったときからずっと片思いをしていた」という。
初めに電話番号を聞いたときは事務所の電話番号を教えられ、逃げられた。
楽しそうな山本耕史
2015年5月に共演した舞台『嵐が丘』では約40通手紙を渡すという暴挙に出る。
普通に考えるとストーカーである。
山本耕史さんの一番ヤバいところは、連絡先として事務所の番号を教えられたにもかかわらず40通に渡る手紙攻撃をしたことでも、新幹線で待ち伏せして、実質交際0日でプロポーズしたことでもなく、それらをほのぼの純愛エピソードとしてテレビで大々的に発表したところだと思う。
— 深爪 (@fukazume_taro) 2015, 8月 24
しまいには、堀北真希が乗る新幹線に勘で乗り込み、何の約束も許可もなく指輪を持っていったそうだ。
狂気の沙汰である。
すると、その新幹線にたまたま堀北真希が乗っていて「交際じゃなく結婚しましょう」とプロポーズすると、なぜか結婚できたという。
これが「たまたま」である確率は極めて低い。
東京⇔京都間を走る新幹線は一日200本近くあり、2日くらいのスパンで考えると、新幹線で偶然出会う確率は約1/400だ。
普通に考えるとこれは偶然ではなく、計算された奇跡であると言える。
そう。
奇跡は神様が起こすのではなく、計画的に演出することができるのだ。
さて、ここまでの行動だけを見ると、山本耕史は異常とも言える。
人の旦那を悪く言うのは申し訳ないが、文字情報だけで判断すると、一歩間違えていたら警察にぶち込まれていてもおかしくない。
山本耕史は普通に見ると、キモいはずだ。
しかし実際は逮捕されることもなく、着信拒否されることもなく、あの堀北真希を口説き落とし、生涯の伴侶にした。
さらに言うならば、キモいはずの山本耕史の求愛行動は、ことごとく成功しているという事実もあるのだ。
IPOしたときの嬉しそうな山本耕史の写真
山本耕史の恋愛遍歴を見てみよう。
以下は山本耕史の元カノのリストだ。
- 松たか子
- 牧瀬里穂
- 上原多香子
- 佐藤江梨子
- スザンヌ
- 中越典子
一部では共演者キラーとも呼ばれ、新選組というより、現代に生きる光源氏のようだ。
おそらくは山本氏はこれまでのどの彼女に対しても、堀北真希同様に熱烈アタックを行い、交際に至ったものと思われる。
人は過去の成功パターンを繰り返すからだ。
恋愛においては絶対の正解はないため、過去の成功パターンを踏襲する傾向が顕著である(みんなも願掛けとかうまくいった店使いまわしたりするでしょ?)
さて、巷で話題の恋愛工学では、身体の関係もないときに相手に熱狂的にハマってしまうことを「非モテコミット」といい、避けるべきものとされている。
別に恋愛工学を引き合いに出さずとも、身の回りにも一人や二人、思い当たる人間はいるだろう。
相手が自分に興味がないときにひたすら尽くしまくって、愛しまくって、追いかけまくって、最終的にめちゃくちゃ嫌われるというアレである。
悲しいよね。
一方通行な一途な想いは報われず、自分の魅力によって惹きつけることこそが、意中の女性(ひと)を射止めるための重要なスタンスであるはずだった。
しかし、この山本耕史という男は、そのセオリーを見事にぶち壊したのである。
プレイボーイといえば、山本耕史以外にも面白い人物が思い浮かぶだろう。
押尾学先生である。
逮捕されてしまったお塩先生だが、かつては彼も共演者キラーと言われ、全盛期の矢田亜希子を落とした実績を持つ。
かつて全盛期の平山綾を落とすために土下座までしたという噂もあるくらいだ。
山本耕史の恋愛は、お塩先生のやり方と酷似している。
誠実さの限りを尽くして、一点集中でその時代の「一番いい女」を撃ち落としている。
恋愛工学界隈で非モテコミットは禁忌とされているにも関わらず、なぜ彼らの非モテコミットは機能するのだろうか?
恋愛工学は敗北したのだろうか?
アルファ非モテコミット戦略
女が男に言い寄られたときの思考回路を想像し、図にしたものが以下である。
非モテコミット戦略が報われるためには、男は3つのテストをクリアしなければならない。
ひとつ目は、「本能レベルで嫌悪感を抱かれないこと」だ。
これは見た目や雰囲気、話し方で「こいつ無いわ」と思われないということでもある。
本能テストは非常に感覚的なもので、見た目・雰囲気・喋り方などで「アリかナシか」を判断される。
ここでのテストに脱落した場合、自動的に「キモいフォルダ」に叩き落とされる。
そうすると、女はその男の悪いところを探すようになり、接するたびに嫌われていくという悲しい現象が起こってしまう。
関連記事:女の子の「搾取スイッチ」と「キモいスイッチ」が入るきっかけとその対策について
ひとつ目の本能テストをクリアしたあとは、「理性レベルでアリかナシか」のテストをクリアする必要がある。
これは本能的に嫌悪しない相手の、将来性や年収、社会的地位を考慮して、求愛を受け入れるに値するかどうかを判断するテストである。
理性レベルのテストをクリアすることで、女は「まぁ、いっかな」と男の「良い部分」を探すようになる。
ここの段階まで来て初めて、男の中身が評価されるはずだ。
というのも、前段階までのテストをクリアしていない男は「中身を評価するまでもない」からだ。
速攻で「キモいフォルダ」に叩き落とされてオシマイである。
そして僕の予想では、8割近くの非モテコミッターは第一の「本能フィルタ」に弾かれる。
そこからさらに1割の非モテコミッターは「理性フィルタ」に弾かれるものと考えられる。
「本能」と「理性」のテストをくぐり抜け、最後の「中身テスト」をクリアすることで、ようやく相手に受け入れられ、「お付き合いしましょ」ということになるのだ。
つまり、非モテコミットの進化版「アルファ非モテコミット戦略」が機能するためには、そもそも「生理的に受け入れられること」という条件があり、かつ「女にとって価値ある社会的地位を備えていること」という条件をまず最初に満たす必要がある。
言うまでもなく、こういう人は元々モテる。
当たり前だ。
このように元々モテる人が、女に振られることを恐れずに、まっすぐに求愛することが「アルファ非モテコミット戦略」である。
ネットでは山本耕史が別にかっこ良くないという説も出ているが、実際はかっこいいのである。
ちなみに「山本耕史 カッコイイ」で検索した結果は以下のようになっている。
983,000件もの検索結果が返ってくる。
「山本耕史 イケメン」だとこうだ。
1,190,000件。
「ヒデヨシ カッコイイ」だとこうなる。
誰だお前は。
……これが現実だ。
山本耕史は残念ながら、けっこうイケメンなのである。
さて、山本耕史や押尾学の振る舞いは、俺を初めとした非モテ男に実に不都合な真実を突きつけたことになる。
本当のモテ男は、誠実に振る舞ったところで非モテに見えない
ということだ。
芸能界最強のモテ男だったロンドンブーツの淳だって、誰かを落とす時はマメで誠実に振舞っていた。
『私のことを気にしてくれている』と相手に思わせるのがキーワード
とか、
自分からメールを送るのはもちろん、返信は“遅くても5分以内にする”
などとモテ論を語っていた(ソースのサイトはいつの間にか消えてしまった)
さて、ここから先の考察はまだ仮説の域を出ない。
思うに。
恋愛工学は経験人数を増やすにはものすごく有効だ。
しかし、(本人の主観ではなく誰もが認める)美女を落とすには、小手先を超えた価値を提示する必要があるのではないかと考えている。
「モテ男のように振る舞う」とか、「相手の自己評価を下げるためにディスる」などではなく、自分自身が本当に価値のある人間だと自信を持った上で、アルファ非モテコミット戦略を実行することは、本気の恋愛において実はかなり有効な手段なのではないだろうか。
というか、本当に価値がある人間で、自分に自信があれば、わざわざ相手の自己評価を相対的に下げるためにディスったりしないし、強そうな男のフリをすることもないだろう。
範馬勇次郎が範馬勇次郎を演じたりしないのと同じだ。
自分が思うがままに、「すごくいいな」と思った女の子にまっすぐアプローチする。
自分のエネルギーは有限なので、余計な分散はできるだけしない。
それでも、非モテには見えない。
なぜなら、真のモテ男だから。
恋愛工学では基本的に、モテるためには色んな女の子を同時並行で抱きましょうという「モテ男になるためにモテる」ことが推奨されている。
しかし、実際のところ、感情を分散して色んな女の子に貴重な時間を費やすことではなく、自己投資を惜しまず自分を磨き、自分の価値をちょろまかすのではなく、誰から見ても当たり前に価値がある男になって、まっすぐに好きな女に非モテコミットすることこそが、モテの王道なのではないだろうか。
もちろんそのためには膨大な時間がかかるし、結局何も手に入れられない可能性もある。
若い読者の方ならもちろん無限の可能性があるが、俺のようなオッサンが山本耕史のようになれる可能性は多く見積もってゼロだ。
永遠のゼロである。
その意味で恋愛工学は、俺のようにモテの王道を歩めない男にとっての「一縷の望みをかけた蜘蛛の糸」なのかもしれない。
いつか希望の光が見えることを期待して、俺は今日も糸にぶら下がっている。
<追記1>
こんな記事も書いたよ!これで君も明日から山本耕史だ!
oreno-yuigon.hatenablog.com
<追記2>
しつこくラブレターを渡した41歳の男がストーカー規制法違反で逮捕された。
「交際の反復要求」は逮捕にもつながるようだ。
山本耕史との扱いの違いに、ネットは騒然となっている。