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俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

ウェブライターに求められているものは「誤字脱字のない綺麗な文章」ではない。

ツイッターでウェブライターの誤字脱字問題が話題になっていました。


元々はトイアンナさんが書いた「相席居酒屋で理系男子を堪能してみた」という記事に、孝輔(@kosuke30nanpa)という男性アカウントが絡んだことがきっかけです。

該当のツイートはすでに削除されているのですが、「クライアントに依頼された文章に誤字脱字があるのは、プロ中のプロの僕からするとありえない」というようなことをつぶやいていました。


誤字脱字を指摘するツイートが「プロ中プロ」になっていたのが恥ずかしくて削除したようです。



プロ中のプロ、めっちゃ意識たけぇ。



とまぁ、こんな感じで一部でウェブライターがディスられまくってるんですが、ウェブで求められてることってそんな綺麗なものだっけ?


曲がりなりにも一年間ブログを運営し、hagex先生の名エントリ「月間PV数から考えるブロガーレベル」でいう中堅レベルまでブログを育ててきた経験から判断するに、ウェブで求められているものは、誤字脱字のない文章とかSVOがしっかりしているとか、そんな綺麗なものではないということです。


ウェブにはページビューという絶対の指標があります。


個人が趣味でやっているブログなら、ページビューを気にする必要はありません。
しかし、プロのライターとしてウェブに文章を残すなら、どんなに誤字脱字のない綺麗な文章でも、ページビューにならなければ何の意味もないのです。

もちろん「てにをは」を直し、間違った言葉遣いを修正し、読みやすい記事を提供することは大切ではありますが、それはウェブに文章を上げる上では実に些末な問題です。

そもそもネットで"売れている"記事なんて、めちゃくちゃな文章がほとんどです。
月間1億ページビューある2ちゃんまとめサイトの文章なんて、半分は「www」でしょう。

でも1億ページビューあれば月間で1,000万円は入ってくるんですよ。
プロでもなかなか稼げませんよね。


ウェブでは、ページビューこそが金になり、広告になり、ビジネスの拡大につながるわけで。

その意味で、ページビューを稼げる記事を上げることこそが、プロのウェブライターの仕事です。
文章の善し悪しじゃないんです。


今回のシマヅさんの恋愛工学の記事は、ウェブに上げる記事としてはプロの仕事そのものだと僕は思います。

誰が見ても一目で不細工とわかる人物をチョイスし、「恋愛工学生」に対する世間のイメージ(=非モテが調子に乗ってる)に見事に応える構成に仕上げています。

対談内容も「不細工が偉そうにディスってくる」というネット民が反応しやすいフック(釣り針)を盛り込み、大きな話題を呼んでいました。

これがイケメンで当たり障りのない人物を選んでいたらどうなったでしょう。
ネットでは大した話題にもならず、「恋愛工学生にもいい人はいるんだね」程度で終わっていたと思います。

公募の体をとって事前に伏線を張り、皆の興味を駆り立て、「案の定の人物」を登場させるセンスもいい。



これって全部、企画ですよね?
企画して、狙い通りにバズらせた。

プロの仕事ですよ。

逆に、大手企業広報部の「プロ中のプロ」がやってるはずの企業広報用のTwitter、ほとんどがクソつまらないじゃないですか。
人件費に見合う効果があるとは思えません。

ネットでウケる文章は、上品な文章ではなく、下品でくだらなくツッコミどころがある文章です。
そしてプロの仕事とは、マーケットで求められているものを、求められている形で提供することです。


日経新聞(有料版)にソーシャルを活用したマーケティングの事例が載っていました。
「いかにバズらせるか」を事前に考え抜き、ネットの文脈に合わせたプロモーションを行うのがプロの仕事なんですよね。

www.nikkei.com