去年の秋頃、焼き肉を食べていたら突然歯が欠けて、それがきっかけで歯医者に行くと次々と虫歯が見つかり、全ての治療を終えるまで半年以上かかりました。
レントゲンを撮ると歯の奥の方まで虫歯が進行していて、歯医者に行くたびに麻酔を打たれ、奥の方まで削る日々。
削られた歯は二度と戻ってきません。
虫歯は急に進むものではありませんが、放っておくといつの間にか歯の奥の方まで進み、ひどいときは歯の根っこまで到達し、神経を抜く羽目になります。
ガッツリと歯を削った場合はそれを埋めるために「歯の型」を取って、疑似の歯をはめ込んでいくのですが、白くて綺麗な歯を作ろうとすると保険が効かないため、3万円以上もする高いお金を払わなければいけません。
そして高い金を払った疑似の歯も、虫歯になるとまた取り替えなければいけないのです。
このブログを読んでくれた人に、心から強く勧めたいことがあります。
皆さん、歯医者に行きましょう。
定期的に、できれば月に1度くらい。
虫歯が小さいうちなら、何ヶ月も通わなくて済みます。
その場で削って、ちゃっちゃっと直してくれます。
歯の表面を見てもらうだけでなく、たまにはレントゲンを撮って見てもらうのがいいと思います。
僕は割と真面目に定期検診に行ってましたが、歯の奥の方で進行している虫歯を見落とされることが何度もありました。
定期的にレントゲンを撮って、虫歯が深くなる前に治してもらわないと、何ヶ月も歯医者に通い続けることになります。
キュインキュインと歯の中で動くドリルに耐え続けるのは本当に辛いです。
虫歯はマジで、早めに治療しましょう。
歯医者に行けば、歯医者でしか使えない器具で歯のクリーニングもしてくれます。
遠慮することなく
「クリーニングしてください」
と頼みましょう。
保険適用のクリーニングは歯石の除去が主ですが、ブラッシングでは取れない汚れを落としてくれます。
「保険診療の場合は美容目的ではなく歯周病治療が目的となるためステイン除去などはできません」
という情報もありますが、自分がやってもらったときは歯の着色も落としてくれたように思います。
Googleで色々と検索していますが、歯の治療情報が詳しく載っていて、信頼性が高そうなサイトが皆無なのが残念です。
歯医者のサイトでは3ヶ月〜6ヶ月に一度程度の歯石除去が推奨されていましたが、個人的にはもう少し高頻度でやっても良い気がしています。
ただ、この前歯医者に行ったとき、毎回毎回クリーニングをお願いしていたせいか、
「頻度が多すぎると保険が効かなくなる」
と言われました。
保険適用でクリーニングするには「○ヶ月に○回」という決まりがあるのだそう。
正確な数字を知りたくて検索しても、情報が見つかりません(泣)
また、「クリーニングをやりすぎると歯が削れる」的な情報もありますが、ウェブの情報は全然信用できなそうなので、
「保険が効く範囲でどれくらいの頻度、歯のクリーニングできるか」
「歯に最も負担がなく、虫歯の予防に効果的なクリーニング頻度はどれくらいか」
を歯科医に相談してみてください。
おそらく「3ヶ月に一度くらい」と言われるとは思いますが......。
フロスはおまけではない
僕は毎食後に歯を磨いていますが、それでも虫歯になります。
間食が多いのかもしれませんが、それ以上にダメだったのは、
「フロスはおまけ」
だと考えていたことです。
フロスがおまけだなんてとんでもない!
歯磨きと一緒に毎回必ず、フロスを通しましょう。
フロスというのは細いナイロンの糸で、歯の隙間に通すことで、歯ブラシの毛先が届かない歯間部の汚れを落とすことができます。
フロスをかけてみるとわかりますが、歯をしっかり磨いたはずなのに、隙間にはたくさんの食べカスが残っています。
この食べカスを虫歯菌が分解し、酸を作り出すことで、虫歯になってしまうのです。
歯の隙間の食べかすは口臭の原因にもなります。
ライオンのサイトによると、歯ブラシだけでは歯間部のプラークは60%しか取り除くことはできませんが、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと90%近くのプラークを取り除くことができるそうです。
プラークとは歯の表面に付着している細菌のかたまりですね。
舌で歯をなでると、ねちょっとしている部分があるかもしれません。
それたぶん、プラークです。
そのプラークが変化したのが「歯石」というもので、歯の表面に歯石がつくと、より細菌が付着しやすく、虫歯になりやすくなってしまいます。
なのでしつこく書きますが、皆さん、フロスしましょう。
ツイッターっぽく書くならば、「#フロスしろ」です。
色々とアマゾンでフロスを買ってきましたが、個人的に一番使いやすかったのは「REACH Clean-Burst(リーチデンタルフロス クリーンバースト)」というフロスでした。
リーチデンタルフロス クリーンバースト ペパーミント 32M
- 出版社/メーカー: 銀座ステファニー化粧品
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歯の隙間に通すとミントっぽい味がします。
このフロスの何がいいかって、普通に使っても糸がボロボロになりにくい点です。
フロスに慣れるには少し時間がかかりますが、歯間ブラシは歯茎を痛めるし、歯医者でクリーニングするときも必ずフロスを使われているので、せっかくだからフロスに慣れておきましょう。
やり方がわからない人は、サンスターの「デンタルフロスの使い方」のサイトをちら見してみてください。
そしてこれも歯医者で教えてもらったのですが、フロスを通すときに、フッ素配合の歯磨き粉を塗っておくとより効果が高いみたいです。
技ありだな、と思いました。
それ以来、ティッシュに歯磨き粉を出して、フロスに塗ってから歯の間に通すようにしています。
ちなみにですが、ホワイトニングしたときに強く勧められるのは「リナメル」です。
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僕は朝、昼は「リナメル」で歯を磨き、夜寝る前は高濃度フッ素配合の「ルートケア」を使うようにしています。
フッ素に頼れ!
フッ素には以下のような効果があります。
- 歯の再石灰化を促進する
- 歯質を強化する
- 細菌が酸を作るのを抑制する
歯に付着した細菌が酸を産生することにより、歯の成分が溶け出すことを「脱灰」といいます。
脱灰によって溶かされたカルシウムイオンやリン酸イオンを再び歯の表面に元に戻す現象を「再石灰化」といいます。
再石灰化が正常に行われていると、小さな虫歯は自然に治癒することができます。
あまり意識されませんが、僕たちの「唾液」には再石灰化を促す力があります。
そして、そんな再石灰化を促進してくれるのがフッ素です。
歯医者で
「日本人が素晴らしい発明をしたんですよ」
熱烈に勧められたのが、「DENT Check-up rootcare」という歯磨き粉です。
- 出版社/メーカー: ライオン歯科材
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PCA(ピロリドンカルボン酸)」を配合することで、象牙質表面のコラーゲンをコーティングし、フッ素を長く留めることが可能になったのだとか。
泡が立ちにくいので、うがいを少なくすることができます。
これ地味に大事なのですが、フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨いたあとは、うがいは1回にしてください。
うがいしすぎると、せっかく塗布されたフッ素が流れていってしまいます。
フッ素を塗って、食後は再石灰化を促すことが大事です。
食後にダラダラとお茶を飲んだり、コーヒーを飲んでしまうと、せっかく再石灰化を頑張ってる唾液を流してしまうことになるので、それにも気をつけましょう。
歯を磨く理想のタイミングは?
「食後30分は歯を磨かないほうがいい。
なぜなら歯ブラシによって、食後の弱っている歯の表面が削れてしまうからだ」
という説は昔から言われてきました。
しかし、下記のサイトを見る限り「食後30分放置説」が正しいとは限らず、
「歯磨きは食後できるだけ速やかに行うのが正しい。ただし、力を入れず、優しく磨くこと」
というのが理想といえそうです。
参考:食後30分間は歯を磨かない方がいい という話の大きな間違い
簡単に要約すると、以下のようになります。
「食後30分以内は磨かないほうがいい」の根拠は、かつて行われた実験を元にしている。
その心は、
「再石灰化が充分に行われるまで30分程度待ってから歯を磨くことで、歯ブラシによって歯が削られるのを防ぐことができる」
というもの。
しかしこの実験は人間の口腔内で行われたものではないため、実際の人間の口腔内で行われているものとは状況が異なっている。
食後の歯は脱灰が始まっており、その勢いは再石灰化よりも強い。
したがって、「30分磨かないでいる」のは歯が溶けるのを放置するのと同じである。
結論を繰り返します。
何かを食べたあとはできるだけ早く歯を磨きましょう。
歯ブラシで歯を磨くのと一緒にフロスを通すのを忘れないでください。
フロスにはフッ素を塗りましょう。
フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨いたら、うがいは1回に抑えてください。
歯を磨いたあとにダラダラとお茶を飲んだりコーヒーを飲んでいると、歯の再石灰化の妨げになるので我慢してください。
以上となります。
虫歯ができてしまうと時間も取られるし、お金もかかるしで散々な目に遭います。
治療よりも予防に力を入れてください。