タワーマンションに住んだらモテるのか



モテません。

タイトルで結論の予想がついた人もたくさんいそうだが、皆さんの想定通り。

タワーマンションに住んでも別にモテない。
それはどんなグレードのタワマンでも変わらない。

愛はマンションでは買えない。

たしかに夜景が綺麗なマンションに女の子を連れてくると、

「わぁ綺麗」

と感動を表現してくれる女の子はいる。

パパ活ホムパよろしく、色んな金持ちを見てきた港区女ならいざ知らず、心が綺麗な埼玉の女の子であれば、部屋に招待したときに

「いい部屋住んでるね」

みたいに言ってくれる。


だがこの「いい部屋だね」はSNSの「いいね!」と同じだ。

「いいね!」はあくまで“Like”であって、“Love”ではない。

夜景だけでは愛されない。あくまでも、いやどこまでも、自分自身の魅力が大切だ。

そのことに気付いたのは皮肉にも貯金を切り崩してタワーマンションに引っ越した後だった。

女が颯爽と部屋を出て、一人寂しくワインを飲んだ夜は数え切れない。

東京の夜景が哀しげに窓に映っていた。

マンションで人はモテない

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私は引っ越しが大好きだ。
1〜2年で部屋を引き払い、別の街に移り住む。

色々な街に住み、色んな部屋を試し、その都度色々な場所で遊んできたが、一番女の子を連れ込みづらかったのはタワーマンションに住んでいた時期であった。

その頃美しい彼女がいたとか、年をとったとか、そういうのは関係ない。

彼女がいたくらいで私の浮気は止まらないし、幸いにも私の見た目は20代半ばからあまり変わっていない。

Tinderなどのアプリで直接家に呼ぶならタワマンは有効なのかもしれないが、普通に店で飲んで、普通に家に連れ込むならマンションの家賃よりも立地のほうがずっと大事だ。

女の子をスムーズに部屋に呼ぶには、できる限りデートに使える繁華街のそばに住んだほうがいい。
しかし繁華街のタワーマンションは正直言って高い。

普通のサラリーマンが無理して住むのも限界があるだろう。

「モテ」を出会った人に好かれる、あるいは愛される確率だとすると、住むマンションのレベルは「モテ」にはほぼ影響がない。
モテるためにはその人自身の見た目や振る舞いの方が100倍重要だ。

自信は「モテ」につながるが、住んでいるマンションを自信の根拠にする男はやはりちっぽけで、その自信は砂上の楼閣に過ぎない。

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立地こそが重要

上述したように、女の子を部屋に呼ぶためには「立地」が一番重要で、家賃の高さはマジで関係ない。

女の子を部屋に連れ込み、深い関係になった後はあら不思議!
その後でマンションの値段を気にする女の子なんてごく一部しかいない。いたとしても東京に限った話だ。

稼ぎは当然、男の魅力の一部である。
しかしながら、一度深い関係になった女性が家賃で相手を見限ったりする事例はほとんど聞いたことがない。
部屋には愛とベッドがあれば十分だ。

「モテる」という一点に着目するならば、部屋は立地で選ぶのが正しい。
お酒を飲みに行って、徒歩で帰れる場所に部屋を借りるのがいい。

できれば出会いの場に足を運びやすいところに住むといい。
六本木や渋谷のクラブに自転車やタクシーで行けるくらいの場所がいい。

一般的な「モテ」と「不特定多数にチヤホヤされる」は同義ではないかもしれないが、やはり出会いの場に多く足を運んだほうが良い出会いが見つかる確率は高い。

モテたいなら家賃や部屋の広さ、マンションの階数よりも立地である。


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モテるために部屋の広さは関係ない

引っ越しが好きな遊び人ならわかってくれる気がするが、セッションするためには広い部屋よりも狭い部屋の方が有利である。
特にリビングと寝室が分かれている部屋よりも、ソファベッドに並んでテレビを見れるような部屋の方が強い。

「ソファに座ってお酒を飲んで、さぁ寝室へ行きましょう」

というより、狭い部屋でお酒を飲みながらそのままベッドに倒れ込むくらいの方がおそらく“勝率”は高い。

ただ、部屋の広さは関係ないが、生活感はできるだけ消した方がいい。
生活感があると一気に夢が覚め、現実に戻ってしまうからだ。

いらない荷物は捨てて、できるだけ部屋に物を置かない生活を送ろう。

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ホームパーティーを夢見る前に友達を作ろう

タワーマンションに引っ越せば、連日連夜ホームパーティーが開かれるものだと夢見ていたが、幻想に過ぎなかった。
私には友達がいなかったのだ。

一人でホームパーティーはできない。

ドンキで買い揃えたたこ焼き器やワイングラスは誰に使われることもなく、ウォークインクローゼットの中でホコリを被っていた。

繰り返そう。

パーティーは一人ではできない。
タワーマンションに住んだからといって、誰かがパーティーを開いてくれるわけでもない。

パーティーには友達が必要で、「遊べるかどうか」は住んでいるマンションよりも、どんな友達と一緒にいるか次第だ。

楽しい人生を送るためにはおそらく、マンション選びよりも友達選びの影響の方が大きい。

友達を大切にしよう。


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マンションはモテるためではなく自分の満足のために選ぶべき

ここまで「タワーマンションに住んでも別にモテない」と絶望的な筆致で書き綴ってきたが、タワーマンションに罪はない。

「ちょっといいところに住んでるな」
「明日も仕事、頑張りたいな」

と思えるならば、それだけでも住む価値はある。

予算と相談し、無理のない範囲で部屋を選ぶのがいい。

私のように無理をして(自分にとって)家賃が高いマンションに住むと貯金が貯まらない。
貯金が削られるのは精神衛生上よろしくないので、今の年収で引っ越しが厳しいならば、転職や副業で収入を増やすことを考えてもいい。

こうして「住んでみたけどモテなかった」とわかったのは、実際に住んでみたからだ。

もっとすごいマンションに住んだら何か別の世界が待っているのかもしれないが、とりあえず窓から見える開かれた景色だけでは女の心を開くことができないことはわかった。

その後タワーマンションから逃げるように脱出し、今ではちょっと田舎に引っ越して、ますます非モテに磨きをかけている。

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