サラリーマンはなぜ太るのか。電車にデブが多いのは気のせいではない



先日の昼過ぎに電車に乗ったとき、どの席に座ろうか迷ってしまった。

席はいくつか空いていたのだが、座っている男がデブだったのだ。

f:id:hideyoshi1537:20191115090707p:plain
デブ祭り

デブは一人分以上の幅を取るので、横に座ると常に圧迫されている感じがする。
またデブは身だしなみに気を使わないがゆえにデブなのであって、そのせいか体臭などにも気を使わない人が多い。

臭いキツいデブの横に長時間拘束されるのは一種の拷問であり、精神力が試される。

なぜこんなにデブが多いのか

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」を見ると、肥満者(BMI ≧ 25kg / ㎡)の割合は

20〜29歳⋯26.8%
30〜39歳⋯32.0%
40〜49歳⋯35.3%
50〜59歳⋯31.7%

となっていて、20〜60歳代の32.8%が肥満であることがわかる。
男性の3人に1人はデブなのだ。恐るべき数値である。電車で見かける男がデブばかりに見えるのも不思議ではない。

同じ「国民健康・栄養調査」によると、20〜64歳で運動習慣がある男性は26.3%で、その「運動習慣」というのも「1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している」程度の「軽度の運動」でしかない。

その程度の運動の習慣があるのが4人に1人しかいないのである。

20〜64歳といえば働き盛りの会社員の男性ともいうことができ、電車に乗ってるサラリーマンの大半は運動不足で、3分の1は太りすぎていることがわかる。

サラリーマンが太る理由

なぜこんなにもサラリーマンにデブが多いのだろうか?
基本的には食べ過ぎが原因で、特に間食が多く、常時糖分を摂取し続けているのが主因のように思われる。

株式会社アスマークの調査によると、男性の47.6%が間食を「毎日食べる」か「毎日ではないがよく食べる」と回答しており、多くの人がチョコレートなどの甘いお菓子を仕事中に食べていることがわかる。

朝・昼・晩の炭水化物中心の食事に加え、おやつを食べるのは本当によくない。

自分の狭い範囲の観察では、かなり多くの会社員は意識せずに間食しているように見えた。

15時頃なると「わーい、3時のおやつだ〜」などと浮かれ、あるいは「仕事が一段落した息抜きに」とコンビニでおやつを買って、パクパクと特に我慢することなく口に運んでしまう。

パソコンを見ながらお菓子を食べている。

当然ながら会社員にとって大事なのは目の前の仕事であり、目の前の仕事に注意力、集中力が注がれているからこそ、

「間食している自分」

に意識が向いていない。

体重を減らすにはできるだけ長い時間、「インスリン値が低い状態」を維持する必要がある。
間食は避け、できれば朝のジャムパンのような糖分の摂取は控えた方がいい。

夕食を少し早めにして、前日の夕食から翌日の昼食まで糖分を摂らないようにすると痩せやすいことがわかっている。

少なくとも自分は痩せた。

oreno-yuigon.hatenablog.com

食べ過ぎに加え、

  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 慢性的なストレス

なども肥満の間接的な原因となる。

英キングス・コレッジ・ロンドンでの最近の研究では、睡眠が不足すると、平均で1日385キロカロリーを余計に摂取することがわかった。

ストレスは血糖値を不安定にする。
血糖値が乱れると、空腹感が募り、ストレス解消のために食べるようになってしまう。

また一日の大半を会社で過ごしていると、そもそも運動する時間がない。
日々の業務で意志力を使い切ってしまい、仕事が終わった後はジムに行く気も起きず、ボーッとスマホゲームに没頭してしまう。

oreno-yuigon.hatenablog.com

デブが甘えであることに異論の余地はないが、サラリーマン生活には「太るの条件」が揃いやすいのも間違いないだろう。
サラリーマン生活はデブの温床でもある。強い意志で抗わなければいけないのだが、意志力は仕事によって消耗させられてしまう。


ちなみに女性の肥満率は男性よりも低いのだが、これは外見を気にする人の割合が女性の方が多いからなのかもしれない。

結婚して家庭を持つと、見た目を気にしなくなる男性は多い。

新規の女性にアピールする必要がなくなり、自分の見た目を整えるインセンティブが急激に落ちるからだと思われる。

「痩せるために女遊びせよ」というわけではなく、「見た目を維持する努力をやめない」ようにするのがいい。
「家庭でもカッコいい男」でいる意味はあるはずだ。

......などと綺麗事を言っても、結局は新規に女の子を捕まえに行くことほど、男の(見た目の)向上心を駆り立てるものはないのだが。


言い訳をやめてさっさと痩せよう

デブはデブで、「体質的にデブだから仕方ない」とか甘えたことをぬかすデブもいるが、99%のデブはただの食い過ぎで、運動不足で、意志が弱いだけなので同情の余地などない。

それにデブが「ぼくのデブは体質なんだよう、太りやすいんだよう」などと考えていたところで、周りはそうは思わない。

「食っちゃ寝してデブになったんだろうな」と判断するし、だいたいはその通りだ。

この記事では全体的に、デブに対して厳しいヘイトを飛ばしてしまった。
不快になった人は本当に申し訳ない。

僕にとって読者は本当に大切で、そんな読者を不快な気分にはしたくないとは常々思っているのだけれど、もし今この記事を読んでくれている人が少しでも肥満を感じているなら、怒りをバネに肥満を解消した方がいい。絶対にだ。

現代の医学では「肥満は生活習慣病をまねき、動脈硬化を進めて寿命を縮める」ことが明らかになっている。BMIが27以上になると糖尿病の危険が2倍になる(わかりやすい病気のはなしシリーズ 肥満と生活習慣病

デブは克服できる弱点だ。さっさとデブをやめよう。

具体的には、間食をやめるかプロテインに変えよう。
朝の食パンをやめてコーヒーかプロテインにしよう。

1日1回、運動しよう。
自宅でもいいけど、できればジムに行こう。

時間がない人は15分でいい。早歩きして、階段を使って移動しよう。

デブは甘えだけでなく、不健康だ。
デブでいていいことなんて一つもない。

今日から心の中のデブと決別し、健康的な身体を手に入れよう。