『花粉症は一週間で治る!』という本によると、花粉症のようなアレルギー反応が起こるのは免疫が正常に働いていないからなのだという。
僕はその言葉を信じてサプリメントを買いまくった。
注文に注文を重ねたアマゾンで、買ったサプリの総額はなんと20,000円。
関連記事:花粉症の治療に効く「オーソモレキュラー療法」を始めるために買ったサプリメントまとめ
毎朝大量のサプリを取り出し、ティッシュに並べ、プロテインで流し込む。
その姿はまさにジャック・ハンマーであった。
ジャック・ハンマーとは、グラップラー刃牙という漫画でサプリを飲みまくる頭のおかしい人である。
これほどサプリを飲みまくるのも、ひとえに「花粉症を少しでも良くしたい」という想いからだ。
こんなに気持ちの良い春なのに、花粉のせいで泣きながら外を歩かざるを得ない哀しみは、花粉症にかかったことのない人にはわからないだろう。
この記事は『花粉症は1週間で治る』で紹介されていたサプリを毎日飲んで、僕の身体にどんな変化が起こったのかを記録したものである。
しかし読者の方に注意してほしいのは、僕がたった一人でサプリを飲んで
「花粉症、良くなったわ〜」
と言ったところで、エビデンスとしては意味をなさない点だ。
花粉症が良くなったのは空気清浄機を買ったおかげかもしれないし、スギ花粉の量が減ったからかもしれない。
もしかしたら食生活が改善したからかもしれないし、よく寝るようになったからかもしれない。
「本当にサプリメントに効果があるのか」を調べるためには「ランダム化比較試験」を行って、「サプリを飲むか飲まないか」以外の前提の差をなくして比較しなければならない。
これは当然、個人ブロガーが一人で行うことができない規模の実験なので、残念ながらこの記事だけはエビデンスとしては役に立たないものにならざるを得ない。
僕に効果があったからといって他の人に効果があるとはいえないし、僕に効果がなかったからといって、他の人に効果がないとは限らない。
そういった点を踏まえて、個人の感想・記録として読んでほしい。
関連記事:情報が溢れる今だからこそ知っておきたい「ランダム化比較試験」の考え方
『花粉症は1週間で治る』という本によると、正常な免疫を引き出すためのポイントは以下の通り。
— ヒデヨシ (@cook_hideyoshi) 2019年3月23日
・ビタミンDめっちゃ大事
・タンパク質を摂ろう
・よい脂質を摂ろう
・糖質と乳製品ダメ。特に小麦ダメ
・善玉菌を増やして腸内環境整えよう
・女性は鉄、男性は亜鉛摂ろう
花粉症治るか試してみます。
やめられない食パン
3月中旬からサプリが届き始め、たった一人の実験が始まった。
アマゾンは優秀だ。
画面をポチポチとクリックするだけで、欲しいサプリが次から次へと届く。
『花粉症は一週間で治る!』に書かれている通り、プロテインでタンパク質を補給し、サプリメントで必要なビタミンや乳酸菌などを体内にぶち込む。
悪玉菌のエサになるというグルテン(小麦)は控えなければならないため、大好きな食パンをやめなければならない。
食パンなどを食べていては僕の花粉症治療は始まらないのだ。
が、ここで重大な問題が発生する。
やめられないのだ。
サプリ生活を始めて3日目。
食パンがやめられない。
なんでこんなに食パンはうまいんだろうか。
特に朝、起き抜けに食べるパンは暴力的な美味しさである。
トースターにパンをぶち込み、出てきたパンにバターとジャムを塗りつける。
うまい!うますぎる!
こんな美味しいパンをやめられるはずがない。
我々はなぜパンを食べるのか?
そこにパンがあるからだ。
そんな真理に気付いた僕は、まだ賞味期限が残っている食パンを泣きながらゴミ箱に捨てた。
パンは捨てれば食べられない。
当たり前のことだ。
パンを食べないためにはパンを買わなければいいということに30年以上生きてやっと気付いた。
アイボンは人生のパートナー
サプリを始めて4日目。パンをやめて一日目。
「花粉症は一週間で治るのか!?」の検証は、実質的に初日である。
3月28日。
都内の桜は満開で、空は青く、天は高く、花粉が辛い。
外に出て深呼吸すると鼻の奥がツンとして、軽くランニングして部屋に戻ると目が痛い。
これがネットで話題のラピュタの「目があああ」というやつか。
非国民と言われるかもしれないが、僕はラピュタを見たことがない。
それでもラピュタの名シーンを語れるのは、人生で大切なことは全部ツイッターから学んだからだ。
目が痛くて涙が止まらない僕を救ってくれたのはアイボンだった。
プロテインでもサプリでもない。
アイボンは速攻で効果が出る魔法の液体だ。
もし世界がドラクエだったら、「アイボン」と呪文を唱えるとヒットポイントが回復したに違いない。
アイボンで右目を洗い、左目を洗い、もう一度右目を洗ってハナノアした時点でやっと痒みが収まる。
なんてしつこい痛みなんだろう。
花粉というやつは、目に見えない大きさで人間にまとわりつき、部屋までついてきて、絶えず痛みを与えてくる。質の悪いストーカーみたいだ。
どうしてこんな気持ちの良い春に、こんなに苦しまなければならないのか。
なんとしても花粉を治さなければならぬ。
僕は春を楽しみたいんだ。
この気持ち良い季節に青空を見上げて、外で思いっきり深呼吸したいだけなんだ。
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サプリの効果が出たか、スギのピークが過ぎたか
4月4日、木曜日。晴れ。
昼過ぎに外を走ってみた。
サプリを飲み始めて約一週間である。
ダラダラと4kmほど走って異変に気付いた。
4km走り終えても 涙が出ていない。
これはサプリの効果なのだろうか。
外を歩いても目が赤くもならず、鼻水も出ず、皮膚が痒くならないのは久しぶりだった。
と同時に、感動した。
春ってこんなに気持ち良いものだったんだ。
しかし油断してはいけない。
ただスギ花粉のピークが終わっただけかもしれないからだ。
この時点で言えることは二つだ。
僕の身体はスギを乗り越えればいくぶんか楽になるということと、
目が痒くない春は最高だということだ。
花粉対策に空気清浄機を買った
部屋に戻っても目が痒いことがたまにあったので、思い切ってシャープのプラズマクラスターを購入した。
最近の家電はすごい。
インターネットにつながって、部屋の情報を逐一記録してくれる。
価格は37,000円と高価ではあったが、5年使うつもりで買ってよかった。
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インターネットにつなぐまでに大いに苦戦したが、一度ネットにつなぐと後は楽だ。
部屋の湿度を常時60%程度に保ってくれるので、風邪の予防にも良さそうだと思った。
花粉も検知して綺麗にしてくれる機能がついているが、空気清浄機によって目の痒みが治まったのか、スギの花粉量が減って痒くなくなったかの判断は難しい。
気分的には空気清浄機のおかげだと思いたい。
ヒノキの洗礼
4月上旬の日曜日。
花粉(ヒノキ)がものすごく多いという日に外出した。
スギを乗り越えた僕にもはや敵はいないと思っていたが、その目論見は誤りだったと知る。
目が痛いのである。
スギのピークほどではない。
涙が止まらないほどではないが、それでも目がズキズキする。
せっかく晴れているのに、目が痛い。
サプリは相変わらず飲み続けているが、花粉症が完治したとは言い難い。
症状が軽減したかどうかは来年のスギの花粉を待たなければならないが、少なくとも僕の身体に関しては
「一週間で花粉が治る」
とは言えないようだ。
しかし花粉症の改善以外に良かったことはあって、食物繊維や乳酸菌を摂ることで、いつも下しがちだったお腹の調子が良くなったのだ。
デートだろうと勉強中だろうと1時間おきにトイレに駆け込んでいた僕にとって、この改善は大変ありがたいものだった。
サプリメントはできれば一年間は飲み続けて、来年の春に自分の身体がどうなっているのか報告したいところだが、サプリを過剰に摂取すると肝臓に負担をかけるという話もどこかで読んだことがあるので、正直少し不安は残っている。