【副業】「誰でも簡単に稼げる仕事」に騙されてはいけない



2018年頃に「ブログで脱社畜だ!」「会社員は地獄!ブログを書いて金を稼げ!」などと煽っていた人たちが今、どうなっているか気になって見に行ってみた。

「ベジシャワーで野菜を洗えばトマトの色が変わる!これで君も健康だ!」などと語っていた方の今のブログを見てみると、

「XXXで月収○○円!」
「あなたも簡単に稼げる!誰でもできる!」

みたいな文言が大量に散りばめられていて、情報商材の打ち上げ花火のようだった。

すごい。
まるで成長していない。

...と安西先生なら呆れていたかもしれないが、目を細めながらも根気強く記事を読み込んだ。


脱社畜マンブログのある記事で「WordPressなら簡単に稼げる!」と熱く語られていた。

要約すると以下のような内容である。

  • 在宅ワークならWordPressが最強!
  • WordPressなら求人もたくさんある!
  • WordPressなら高単価!
  • WordPressはコピペで30分で構築できる!


「簡単に稼げる仕事で高単価」とはどういうことだ?


「WordPressでの副業」を勧める声はたまに聞くが、どれも「WordPressは実は簡単に構築できる。だから簡単に稼げる」という論調で話を進めている。

本当にそうだろうか?

「誰でも簡単にできる仕事」は最終的には必ず買い叩かれるはずだ。

簡単にできる仕事に高いお金を払う阿呆はいない。
簡単で、誰でもできる仕事は必ず時間あたりの収益性が最低レベルまで落ちていく。

甘い言葉で「うわぁ...稼げそう...」と夢を見せるのもいいが、時には厳しく、現実的な手段を紹介してもいいのではないか?

お金を稼ぐなら、「誰でも簡単に」みたいな仕事をしてはいけない。
他の人が簡単に真似できない仕事をしなければならない。

参入障壁がないと供給過多になり買い叩かれる

「誰でも簡単にできる仕事」を売り文句に在宅ワークなどを勧める人はいる。

どんな仕事を選ぶかは人それぞれだ。もちろん、簡単な仕事を選んでもいい。

でも「簡単にできる仕事」を続けていても専門性が身につかない。
一時的なアルバイトとしてお金を稼ぐのは良いかもしれないが、簡単にできる仕事をずっと続けるのは全くおすすめできない。


言うまでもなく当たり前すぎるのだが、「簡単に、誰でもできる仕事」は誰でも参入可能な単純労働である。

最終的には最低時給レベルまで収益性が落ちる。

自分が「家の皿洗いをお願いした人」にどれくらいお金を払えるか考えてみるといいだろう。
「高単価で皿洗いをお願いしたい」とは思えないはずだ。

労働力の買い手は作業が面倒だからお金を払って「簡単で誰にでもできる仕事」をお願いしているだけであって、その仕事には高いお金を払うほどの価値はない。


ちなみに本当に「簡単に稼げる仕事」があったとしても、そんな情報をインターネットに公開する人はいない。
本当に美味しい話は常にオフラインで語られる。
そんなオフラインの情報に触れるためには自分自身に信用がなければならず、信用は「誰でも簡単に」築けるものではない。

甘い夢は捨てて、地に足をつけて頑張ろう。


本当に稼げる仕事は何だろうか?
僕が「稼げる」を語っても説得力がないかもしれないが、常識的に考えて、お金を稼ぐためには参入障壁を築かなければならない。

個人が築ける参入障壁は何か?
ものすごく雑に並べると、以下のような参入障壁が考えられる。

  • 高い専門性による参入障壁
  • 独自のポジション取り
  • 信用によるレバレッジ
  • 鬼の継続&量による競合突き放し
  • SNSでの営業によるコアなファン獲得


専門性とは、長期間の鍛錬や経験の積み重ねにより得られる、他の人が持たない知見のことである。
誰にでもできる仕事に専門性はない。汎用性しかない。

我々は労働時間を投入してお金を得るだけでなく、同じ時間で専門性も磨かなければならない。
その人にしかできない、あるいはできる人が少ないからこそ、高いお金を払う価値があるのだ。


他の人が名乗っていないポジションを取ることで、優位に立てることもある。
例として適切でないかもしれないが、「モテコンサル」のような今まで誰も名乗らなかった分野の第一人者として手を挙げることで、テレビに呼ばれたりする事例もある。

信用によるレバレッジは、たとえばSNSのフォロワーが多い人はその信用をテコにしてファンビジネスに走ることもできる。
「元マッキンゼーが」「元Googleが」などと昔いた会社の信用をテコにして新しい仕事につなげる事例も多い。


色々と雑な例を挙げてきたが、大事なのは「他の人が簡単に真似できないところで仕事をする」ということだ。
「簡単に、誰でも稼げる」とは対極にある。

「難しくて、誰も真似しない市場」を死にもの狂いで探し、先行者優位を掴む。できれば独占する。
そこに富が生まれると僕は思っている。

言うは易く行うは難しの典型例だが、「儲かる仕事」はそういうものだろう。


oreno-yuigon.hatenablog.com

情報の非対称性があれば、そこにお金が生まれる

WordPressの構築が本当に高単価だったとして、それが現時点で高単価なのは、情報の非対称性があるからだ。

「WordPressでのブログ構築は難しい」と思い込んでいて、「WordPressでのブログ構築は簡単であること」を知らない人がいるから、そこにお金が発生する。

少し大げさにすると、最近流行りのRPAなども情報の非対称性がお金を生んでいる例と言えるかもしれない。
プログラミングを知らない人から見ると、ただのVBAマクロでも「なんだかすごい自動化」に見えてしまうだろう。

「よくわからないけど、なんだかすごいもの」に人はお金を払う。

保険を含む金融商品、システムインテグレータ、コンサルティングなども情報の非対称性から富を生み出す仕事だろう。

「難しくてよくわからない」とか「その会社にしかない独自のノウハウがある」から、高いお金が支払われる。
少なくとも「誰にでも簡単にできる仕事」ではないのは間違いない。

ただし、お金を払う人も馬鹿ではない。
情報の非対称性を維持できなければ、買い手は高いお金を払い続けてはくれない。

本当に「誰でもできる仕事」ならば、その仕事のノウハウは当然、誰にでも伝わってしまうはずだ。
そういう仕事が長期間高単価であり続ける可能性は低い。

WordPressの構築であれば、ただブログをインストールするだけでなく、顧客の要望に沿ってカスタマイズを行い、そのスキルを元に営業をかけるのがいい。簡単に稼ぐのではなく、地に足つけてスキルを身に付けて、泥臭く営業できる人が強い。

人がやらないことをやろう。面倒くさいことをやろう。それが差別化につながる。


oreno-yuigon.hatenablog.com

稼いだ金は別の投資に回す

もしWordPressブログの構築などでお金を稼げたとする。
理想を言えば、脱社畜したいなら、フワッとした仕事で稼いだお金は別の投資に回すのが良いと思う。

「軽いお金を重いお金に変えていく」と僕は考えて、僕自身の計画でもある。


たとえばアフィリエイトなどで得た収益は不安定だ。
それでも運良くお金を稼げることもある。

そういう不安定な仕事から得た収益を、配当が出る資産に変えていくのが理想だ。

たとえば不動産を買ったり、ETFや投資信託でコツコツと分散投資していく。
真に脱社畜が達成されるのは、自分の生活費を、家賃収入や配当金で賄えるようになった瞬間だろう。

自分の資産が生み出す富で生活を回せるようにする。

これが脱社畜の真の姿であって、仮想通貨やFXで日々相場に張り付いてたり、毎日アフィリエイトサイトを更新するアフィリエイターは脱社畜からはほど遠い。楽しんでやる分には全く問題ないが、会社に行かずに業務しているようなものだ。

当然、その域に達するまでには地道な努力や節制が必要で、情報商材屋が夢見せるキラキラした自由な生活とは真反対の態度で人生に向き合う必要がある。

「楽して簡単、誰でも儲かる」みたいな甘い言葉に釣られてはいけない。

将来楽するための仕組みを作る。そのために頭を使う。
計画を作り、淡々と実行する。無駄遣いしない。物欲に負けない。

当たり前のことを当たり前にやっていこう。
近道にはたいてい、落とし穴がある。

「誰でも簡単に稼げる仕事」に騙されてはいけない。

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