「SEMrush」と呼ばれる検索順位チェックツールを使ってみました。
『How to get to the top Google』という海外でめちゃくちゃ売れているSEOの本で
「SEMrushを使ってキーワードをチェックしよう」
と紹介されていたのがきっかけです。
日本ではahrefs(エイチレフス)が人気ですが、世界的にはSEMrushが使われているようです。
類似ツールでは
が有名ですが、値段が高いだけあってSEMrushやahrefsの方がユーザーインターフェースが優れています。
検索順位チェックツールとは?
検索順位チェックツールは以下のような機能を備えています。
- 自サイトが取れている検索キーワードの自動でチェックして一覧にしてくれる
- 競合サイトのキーワードを取得してくれる
- 検索順位の変化を記録してくれる
- Googleの検索順位の変動を逐一チェックしてアラートを出してくれる
- キーワードの難易度や収益性も一覧にしてくれる
百聞は一見に如かずだと思いますので、一度画面を見てみましょう。
当ブログの「オーガニック検索分析」の概要です。
一部マスクしてますが、この情報はツールを使えば誰でも取得できるので、隠してもあまり意味がありません(気になる人は調べてみてください)
どのキーワードで、どれだけの検索流入があって、どんな推移で動いているのかがまとめてわかるようになっています。
長くブログを運営している人には、こういうデータがどれだけありがたいかがわかると思います。
SEMrushがあると何が嬉しいのか
SEMrushの素晴らしいのは、自分でも気付かなかった検索キーワードを漏れなく拾ってきてくれるところです。
SNSが強いと思われがちな当ブログですが、それでもアクセスの70%程度は検索からです(SNSからの流入は変動が大きく、月によってかなりブレます)
SEMrushを使うまではキーワードをあまり意識したことがありませんでした。
しかしツールで調べてみると、意外なキーワードから予想外にたくさんの人が流入しているのがわかりました。
Google AnalyticsやSearch Consoleも優れたツールではありますが、検索順位のトラッキングに特化したツールではありません。
餅は餅屋といいます。
検索順位の確認にSEMrushを使うと、取得できる情報量が段違いに増えて驚くと思います。
検索順位が把握できて何が嬉しいかと言うと、リライト記事の選定に役立つことです。
一度書いた記事をもっと読みやすく、役立つように修正していくのはブログ運営の基本です。
しかし既存の記事が大量にあると、すべての記事を一から修正するのは難しくなります。
SEMrushを使えばリライトの優先順位をつけることができます。
- 検索順位が下がった記事のリライト
- 検索流入が多い記事のリライト
- 検索順位が変動したキーワードで他のサイトを確認する
などの使い方ができます。
他のブロガーがどうやって稼いでいるかが見える
いわゆる競合分析です。
ツイッターには「ブログでめっちゃ稼いでます!」とアピールしてnoteを販売する業者がたくさんいますが、SEMrushを使えば、そのブログがどんなキーワードを取れているのかがすぐにわかります。
たとえば「なかのの夫」さんが「ツイッターでライターを名乗る人間は実力不足」と発言し物議を醸していたので、これを期にサイトを確認してみましょう。
自分を棚に上げるようで恐縮ですが…
— なかのの夫/パパが本業👨👧👦会社は副業。リモートワーク3年生🏠 (@nakanonohusband) February 22, 2020
僕は会社でライター兼ディレクターしつつ、フリーでブログもライターもやり
☑月20本以上
☑平均文字数:1万
☑上位表示率8割超
ですが、これでもまだまだだと感じてます。
月数本・SEOの知識も実績もなくライター名乗るのは僕だったら恥ずかしいですね…😣
自分のメディアでは「上位表示率8割超」と書いてます。
僕は性格が悪いので、こういう話を読むとすぐにSEMrushで調べてしまいます。
SEMrushを使えば「そのサイトがどんなキーワードで上位表示されているか」がすぐにわかるからです。
調べると、なかのさんのブログで検索順位10位以内に入っているキーワード数は170個で、「在宅ワークのアフィリエイト案件で収益化しているんだな」とかすぐにわかります。
キーワードによって上位表示の難易度は変わってくるので、「上位表示率8割超」は言い過ぎですね。
バックリンクを調べると「侍エンジニア塾」などのSEOに強いサイトから多数のリンクが貼られていることがわかります。
「れん」というライターが書いた記事の多くから中野さんのブログにリンクが貼られているので、もしかしたら中野さんと仲の良いライターが記事を納品して、中野さんのサイトにリンクジュースを流しているのかもしれません。
ちなみに「れん」さんが書いた記事の一覧はこちらです。
すごいですね。なか...いや、れんさんは大阪や札幌、名古屋など、色んな土地に詳しそうです。
転勤族なのでしょうか。
色々と勉強になりますね。
こういう勉強は検索順位チェックツールを使わないとできません。
いや...というか、正直に言うと、「こういうやり方もあるんだ...」と知ってしまったことに動揺しています。
三つ子の魂は百までと言うけど、ベジシャワーからここに来るのはすごいな...。
せ、セムラッシュ(SEMrush)は無料でトライアルできるので、気になった人は使ってみてくだせぇ...。
競合分析して他のサイトから学ぼう
競合分析は本来、こういう粗探しのために使うものではありません。
自分が意識したキーワードで、自分より上位にいるサイトは「教科書」です。
- なぜ他のサイトが自分より上位にいるのか?
- 対象のサイトはどんなキーワードで上位を取っているのか
- どんなサイトからリンクを貼られているのか
などを分析できるのが検査基準にチェックツールです。
他のサイトを教科書にして、良い部分を学び、その中で自分のオリジナリティを発揮できるよう努力していくのがブログ運営の基本だと思っています。
SEMrushのデメリット
デメリットは明確で、利用料金です。
Proプランで月額99ドル(約10,000円)
Guruプランで月額199ドル(約21,000円)
もかかります。
ブログである程度稼いでいないと利用を続けるのは厳しいでしょう。
僕はSEMrushを使えば稼げてウハウハかと思って使い始めたのですが、うまくいかなかったので2ヶ月で利用終了しました。
あとはSEMrushは日本で利用者数が少ないため、検索してもノウハウが集まりにくいのも問題です。
機能が多すぎてなかなか使いこなせません。
とはいえ、直感的にわかりやすいユーザーインターフェースで作られているので、利用に迷うことはそれほどありません。
Search ConsoleやAnalyticsとの連携も簡単にできました。
ブログの運営に必要なデータをめちゃくちゃわかりやすく整理してくれます。
SEMrushを解約する方法
最後にSEMrushを解約する方法です。
右上の人形のアイコンをクリックして「サブスクリプションの情報」を開きます。
次に「定期:アクティブ」をクリックします。
「または、以下までEメールをお寄せください」
をクリックします。
以下のようなメールフォームが表示されるので、キャンセルの理由を記載して「送信」をクリックします。
送信後、数時間で以下のようなメールが届きます。
Hello,
Thank you for contacting SEMrush!
As requested, I have cancelled the recurring subscription associated with your SEMrush account. As of March 2 your account will revert back to the free level.
We are very sorry to see you go. Hopefully, we’ll see you back again!
無事に解約できました。