臆病者のための「炎上しない」ツイッター運用入門

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最近よく、


『ツイッターアカウントを運用する方法』


とか、


『短期間でフォロワーを2,000人増やした10の方法』


みたいな有料noteを見かけます。


有料なので中身を見ることはできないのですが、たくさんの方が様々な方法でソーシャルメディアの運用方法を語っていることだけはわかります。


僕個人としては、ソーシャルメディアでフォロワーを増やす方法はシンプルだと考えています。


3つの原則を守るだけでいい。

  • 誰かにとって、面白い発信をすること
  • 誰かにとって、役に立つ発信をすること
  • 誰かにとって、心が震える発信をすること


これだけです。

その「誰か」は「自分」でもいいし、「友達」でもいいし、「SNS上で見つけた人」でもいいんです。


一人にとって役に立つ情報を発信ができれば、それだけでいい。


インターネットには、同じ情報が欲しいと思っている人がたくさんいるはずだからです。


反対に、ただ自己顕示欲を満たすためだけの発信や、怒りをぶつけるだけの発信は誰にも喜ばれません。


シンプルでいいんです。


自信を持って発信した内容が全然誰にも響かなかったなら、それはチューニングのチャンスです。

みんなの感覚と自分の感覚がズレてるってことですから。


そのズレを埋めていけばいい。


性格を変えることはできなくても、発信内容をチューニングすることは簡単にできます。


そうやって微妙にチューニングを繰り返しながら、発信内容を工夫していけば、少しずつフォロワーが増えるのではないでしょうか。


インターネットの素晴らしいところは、何か良いことを発信していれば、誰かが必ず見つけてくれることです。


見つけてくれた誰かの感性に響くものがあれば、その人はファンになってくれます。


そうやって少しずつ、少しずつ影響力の輪を広げていくのがいいかと思います。


フォロワーが急に増える天才型やチート的な人もいますが、なかなか真似できません。


あまり難しく考えすぎず、誰かに喜んでもらうことを考えていればOKです。



さて、有料noteのタイトルや目次を見る感じだと、


フォロワーを増やす


という攻めの手法が語られがちです。


「息吸って吐くようにたくさんのツイートをせよ」


とか、


「仲間を増やせ」


とか。


でも僕はどちらかと言うと、守りの方が大事だと思います。


「守り」とは何か?


それは、やめないことです。


インターネットで最も大事なのはやめないこと。

継続することです。


『ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である 』


という本が出ているくらい、「やめないこと」は大事です。


ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である

ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である


にも関わらず、炎上に耐えきれずアカウントを消してしまったり、誹謗中傷やリアルとの兼ね合いでやめざるを得ない状況に追い込まれてしまう人が跡を絶ちません。


これは本当にもったいない。


「フォロワーを増やす方法」のような『攻めの手法』に注目されがちですが、あえて『守りの手法』も考えてみましょう。



せっかく続けてきたソーシャルメディア。


やめないためにはどうしたらいいでしょうか?


リアルで言えないことは発信しない


第一の原則がこれです。


「リアルで言えないことはネットで発信しない」


なぜこの原則が大事かというと、インターネットを使っているのはあくまで「人」だからです。


スマートフォンの向こうには生身の人間がいます。

生身の人間が画面を通じてその文章を読んでいるんです。


知り合いには決してLINEできないようなひどい言葉をネットの海に投げ込んでしまうと、

画面越しにその言葉を受け取った人の怒りを買います。


面と向かっていえないことを知らない人に投げかけてはいけません。

画面の向こうには怒っている人がいて、人はネットであった嫌な思い出はなかなか忘れません。


誰かに嫌な思い出を残してしまうと、将来に禍根を残すことになります。


あと、リアルで言えないようなことを発信し続けてしまうと、いつかアカウントが自分のリアルと結びついたときに非常に気まずくなります。


捨て垢だったらまだマシですが、ブランディングを頑張って、大事に育ててきたアカウントが何らかのきっかけでリアルと結びついた瞬間に、


リアルの姿とネットの姿のあまりの乖離にフォロワーがガッカリするような


そういう発信はなるべく避けた方が賢明です。


SNSの中では何者にでもなれてしまいますが、長期的に見ると、だいたい中の人の実力に収束する傾向があります。


なので、あんまり盛りすぎないことです。


ネット弁慶になってはいけません。


リスク許容度を意識する


「リスク許容度」という言葉は僕が勝手に作った言葉ですが、これは


自分がどこまでのリスクを引き受けることができるか?


という意味です.

「不確実性」という意味よりも、「危険」というニュアンスに近いです。


身バレしたら会社に行けなくなるとか、めちゃくちゃ恐ろしい嫁がいるとか、そういう人はできるだけセーフティにアカウントを運用するべきです。

逆に、


「身バレなんてなんのその。

ネットの炎上なんて全く怖くねえ!」


という人は、思いっきりヘイトに傾けたアカウント運用をすることもできます。


自分のリスク許容度を意識しましょう。



ネットで嫌われたくない人もリスク許容度が低い人です。


まずは自分がどれくらいのリスクを背負うことができるのかを明確に意識することです。


そして、リスク許容度を超える過激な内容は発信しないことが大事です。


世間一般でダメと言われていることはダメ


リスク許容度に関係ある内容です。

リスク許容度が低い人は、不倫や浮気、反社会的な活動など、世間一般で「ダメ」と言われていることをインターネットで発信してはいけません。


世論を作るのは信念や論理的な正しさではなく、集団の感情だからです。


屁理屈をこねても集団の暴力には勝てません。


リスク許容度が高い人は


「本日の密会情報です」


といってセクシーな写真を載せても大丈夫ですが、規則で縛られたサラリーマンが同じことをするのは難しいでしょう。


不倫のような「世間がダメ」ということをこっそりやるのは別に構いませんが、それをネットに発信してはいけません。


アカウントの寿命が確実に縮まるし、それに憎しみを感じる人が出てきます。


インターネットには、自分に全く関係ないことに対して、まるで自分のことのように怒りを燃やす人が驚くほどたくさんいることを忘れてはいけません。


ヘイトを溜めない


太陽が東から出て西に沈むように、ネットのヘイトはいつか必ず爆発します。

その爆風に耐えられた人は炎上系アカウントとして人気になったりしますが、僕を含め、多くの心の弱いアカウントはヘイトの爆風に耐えることができません。



ネットでヘイトを溜めないことです。


弱者を煽ったり、人がイラッとすることをひたすら発信する炎上商法を繰り返すと、いつか大衆のヘイトが爆発して襲い掛かってきます。


もちろん、ヘイトと一緒に熱狂的なファンが生まれることも多々あるのですが、それはヘイトに耐えうる精神を育ててからでいいと思います。


いや〜本当にビビりますよ!?


初めてブログが炎上したとき、マジでスマホ持って震えましたもん。


それまでの人生で言われたことがないひどい言葉を四方八方から投げかけられ、

自分の発言は曲解され、会ったこともないよくわからない人に馬鹿扱いされる。


まぁ、だんだんと慣れてくるんですが、慣れないうちは相当辛いです。

できれば自分のフォロワー数が増えるまでは炎上は避けた方がいい。


フォロワー数が多くなると、中には守ってくれる人がいたり、他の通知に紛れてヘイトが見えづらくなったりするんですが、


フォロワー数が少ないときに炎上すると


通知の全てが悪口


みたいな。

オールヘイトの状態になりますからね。

耐えきれないっすよ。

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なので、ヘイトはくれぐれも溜めすぎないようにしましょう。


あと、人は失敗を繰り返して成長するってことは覚えておいてください。


人が嫌がることをしない


これも大事です。


「人が嫌がることをしない」


小学校の道徳の授業みたいですね(笑)


誰かのツイートをリツイートしてから一言悪口を言う「冷笑系アカウント」をたまに見かけますが、やられた方は絶対に嫌な気分になります。

汚い言葉でリプライを送ったり、引用リツイートするのも同じです。


ツッコミどころのある人を100%スルーするのはネット芸人としては難しいですが、できるだけ、人が嫌がることはしないようにしましょう。


また、人が嫌がることを発信する人はだいたい決まっているので、ミュートするのがいいと思います。


「ネットは誰も平和を守ってくれない。

平和の砦は自分で築いていかなければならない」


ということわざを忘れてはいけません。

いま僕が勝手に作りました。


あと一つ。

ブロックしたら怒ってさらに攻撃的になる人もいるので、ブロックを多用してはいけません。




まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、めちゃくちゃ長くなりそうなので、続きは別の記事に書きます。


ツイッター論的な記事は他にもたくさんあるのでよかったら読んでみてください。


なお、記事のタイトルは橘玲先生の本のパロディです。

臆病者のための億万長者入門 (文春新書)

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