本を語る

読んだ本について語ります。

知能は遺伝するが、そもそも能力の限界値まで努力したのか

橘玲先生の『言ってはいけない』では、進化生物学を根拠に、人間の能力がどれくらい遺伝によって決まるかを論じている。 論理的推論能力の遺伝率は68%、一般知能の遺伝率は77%とされていて、頭の良し悪しの7〜8割は遺伝で説明できるという。かつて3男1女すべ…

【書評】齋藤孝『ネット断ち 毎日の「つながらない1時間」が知性を育む』

本を買うときには二種類のモチベーションがあります。一つは、興味はあるけどまだ知らない何かを学ぶため。 もう一つは、自分と似たような主張を述べる本を読んで自説を強化するためです。齋藤孝先生の『ネット断ち』を購入した動機は後者です。 僕はこれま…

はあちゅうさんの『仮想人生』を読んだ感想

ツイッターで裏アカウントを作る人々の生態を描く『仮想人生』は、ツイッターの世界を第一線でずっと見てきたはあちゅうさんにしか書けない小説だと思う。はあちゅうさんは小説を執筆するにあたって、自身も裏アカウントを作り、ナンパ師の世界を観察し、裏…

『ノルウェイの森』永沢さんの名言まとめ

僕は村上春樹さんの『ノルウェイの森』という小説を時々読み返していて、とりわけ「永沢さん」と呼ばれる登場人物が好きです。彼のセリフはいつ読んでもカッコいいなと思えるものですし、本質的です。改めてひと通り読んでみて、永沢さんの名セリフを抜き出…

大切なことは伝説の受験本が教えてくれた

『超合格術 大学合格のための学習プランと心理テクニック』という勉強法マニアの間でとても有名な本があります。1995年に発売されて以来マニアの間で語り継がれる伝説の勉強本です。著者の有賀悠さんが「二度と受験本は書かない。再販もしない」と宣言したこ…

えらいてんちょうさんの『しょぼい起業で生きていく』読んだ感想

2019年1月初旬にツイッターで脱社畜サロンオーナーに経歴詐称疑惑をぶつけ、大きな話題を呼んでいたのが「えらいてんちょう」こと「えらてん」さんです。実はこれまでえらてんさんの活動をあまり存じ上げてなかったのですが、今回の脱社畜戦争の鮮やかな喧嘩…

絵で見てわかる『山月記』のストーリー

昔々、李徴というものすごく頭の良い美男子がいました。しかし彼は自意識過剰で、自尊心が高く、とにかく自分は特別な人間だと思いこんでいました。彼の才能が評価されて、ちょっといい感じの公務員に任命されたのですが、彼は凡庸な人間で終わるつもりはあ…

金持ち父さんの「キャッシュフロー・クワドラント」の考え方がめちゃくちゃ面白い

年末から読んでいる『金持ち父さん』シリーズの第二弾、『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』を読みました。前回は『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで金持ちのお金の流れを学んだのですが、今回の「キャッシュフロー・クワドラント」は自分の…

『ネクスト・ソサエティ』でドラッカーが予言していたこと

世の中には2種類の本があります。一つは、1時間くらいでサクッと読めて、読んだ後は気持ちが高ぶり、自分も成功できそうな気はするけど、後から振り返ると何も残らない本です。読むと簡単に気持ちよくなれるけど、自分を変える力にまでは至らない本は、栄養…

【書評】川上昌直『マネタイズ戦略』はあまりにも残念な本だった

バフェットコードさんの紹介で話題になっていた『マネタイズ戦略』を読んでみました。これめちゃくちゃおもしろいな!Netflixの日本攻略作戦はテレビのリモコンにNetflixボタンを埋め込むこと。そのためメーカーにリモコン製造費の10%を負担することを提案。…

5分でわかる『金持ち父さん』の考え方まとめ

『金持ち父さん貧乏父さん』で繰り返し強調されていた部分を前回の記事でまとめました。ものすごく簡単に書くと、「お金を生む資産」を貯めて、資産から得た収入で日々の暮らしのお金を払えるようになりましょう、というものです。 関連記事:『金持ち父さん…

資産230億円の超大金持ちが選んだ結婚相手の女性はどんな人だったのか

ツイッターでは毎年恒例の「奢り奢られ論争」が繰り広げられている。 デートでクーポンを使う男はクソだ デートにサイゼリヤを使う男はクソだ デートで奢れない男はゴミだ 自分から誘って奢らない男はカスだ と主張する女性に対し、 経済合理性のない女とは…

哲学はノウハウに勝る!cis本『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』の書評

投資をやらない僕でも「cis」というハンドルネームは知っている。21歳のときに300万円で投資を始め、2018年時点での資産は230億円。日経平均を一人の力で動かせる男。B.N.F氏と並んで日本最強の個人投資家と呼ばれている人だ。 そんなcis氏が初めて本を書い…

【感想】『Google AdSenseマネタイズの教科書』が神本である5つの理由

『GoogleAdSenseマネタイズの教科書』を読んだ感想。SEOやオーソリティサイトの作り方が学べる素晴らしい本で、全てのブロガーやアフィリエイターにおすすめしたい。

きたみりゅうじ『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました』を読んだ感想

『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました』は2005年に出た本で、長らく「独立したらまず初めに読むべき本」と評価されてきました。発売されてから10年以上フリーランスのバイブルとされずっと愛され続けたこの本は、小難しい税金の話を…

「サラリーマンが300万円で会社を買う」という選択肢が面白い

『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』という本が話題になっていた。想定読者は40代後半から50代の大企業中間管理職のサラリーマンである。著者の三戸政和さんは、40代後半から50代のサラリーマンを褒めちぎっている。 業界上位の大企業は長年…

ウェルスナビの積立は結局お得なのか?理論を元に考える

2018年。仮想通貨のバブルが弾けた後にアフィリエイターやブロガーがこぞって紹介し始めたのが「ウェルスナビ」であった。ウェルスナビは、「ロボアドバイザーが自動で運用する」という触れ込みで、機械的に運用することで「心理的な罠にはまらず継続的に資…

『狭小邸宅』で描かれる不動産営業の描写がやばすぎた

『狭小邸宅』はすごい小説だった。以下はその凄まじい描写の一部である。 * * * 「申し訳ございませんでしたじゃなくて売りますだろ。売る気あんのかよ、てめぇはよ」武田さんは俯いたままだった。「あります」斉藤課長の武田さんへのいびりは、このとこ…

ハンターハンター連載再開に向けて「暗黒大陸編」のストーリーを整理してみた

ハンターハンターの連載再開のニュースを見ました。ハンター×ハンターの連載再開が決定 ネットでは「欅坂ありがとう」2018年4月2日の『週刊少年ジャンプ』18号から休載されていて、5ヶ月ぶりの復活です。 さて、今回の話は「暗黒大陸編」長い休載の後はスト…

1990年代ジャンプ黄金期のおすすめ漫画を情熱的に紹介する

僕は以前からずっと不満を抱えていた。「漫画 おすすめ」でGoogle検索すると、 「絶対に面白い!おすすめの漫画ランキング100」 とか、 「マンガ読みが厳選!本当に面白いおすすめマンガランキング」 みたいなランキング形式のウェブページが大量に出てくる…

ふろむだ著『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』は一度読めば世の中の見方が変わる本

ツイッターで話題になっていた『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』を読みました。 この本は「思考のフレームワーク」を与えてくれる本です。この本を読めば、世の中の見方が変わります。 「運よりも実力よりも、勘違いさせる力…

房野史典さんの『超現代語訳 幕末物語』がめちゃくちゃ良い本だったから、歴史に興味がある人はみんな読んでほしい

本屋に出かけたときにたまたま見つけた『超現代語訳 幕末物語』が最高でした。 予備知識なしで手にとってパラパラと立ち読みしてみたときは、 「軽いノリだな〜。大丈夫かよ...」 と思っていました。ブログでも読んでるかのような文体で、 「歴史を勉強する…

【感想】メンタリストDaiGo『週40時間の自由をつくる 超時間術』

メンタリストDaiGoさんの『週40時間の自由をつくる 超時間術』を読んでみました。約1時間で読めます。 メンタリストDaiGoさんの本はどれも「気軽にできるライフハック集」のようになっていて、一度読むと「今日からこれ、やってみようかな」というアイデアが…

英語と一緒に歴史を学べば、教養も身につく

英語の勉強が続かない。 「英語ができるようになりたい」とずっと昔から考えていて、ちょくちょくと英語学習を始めては中断し、始めては中断し、というのがもう8年くらい続いている。 8年である。 僕の才能がないだけなのかもしれないが、おそらく英語という…

人生100年時代は「好きなことで生きていくしかない」という現実を考える

前回の記事では宇佐美典也さんの『逃げられない世代』を読んで、今の20代〜30代は「年金をもらって悠々自適の引退生活」を楽しむような人生設計は現実的ではなく、65歳を過ぎた後はある程度の「自活期間」を見込んでおかなければならない、という話をしまし…

宇佐美典也さんの『逃げられない世代』は、20代〜30代の人がこれからの人生を考える上で一度は読んでおきたい本

宇佐美典也さんの『逃げられない世代』を読んで、僕が今までいかに 「イメージでだけ政治を見ていたか」 がわかりました。 この本は無責任に財政破綻を煽るでもなく、意味不明な陰謀論を語るわけでもありません。現時点で手に入るデータと政治の事情を踏まえ…

ジャンプ50周年特別号の鳥山明 × 井上雄彦の黄金対談から得るべき教訓

伝説の漫画『ドラゴンボール』 今週の少年ジャンプは豪華だった。BLEACH作者の久保帯人先生の読み切り『BURN THE WITCH』が掲載され、ONE PIECEが巻頭カラーに据えられた。相当気合いを入れて準備してきたことがよくわかる。中でも気になったのが、『SLAM DU…

『恋愛工学の教科書』を読めば、君は必ず彼女ができる

ゴッホが本を書いた ゴッホが本を書いた。ゴッホは僕がツイッターで二番目に知り合った人物で、かれこれ知り合って3年以上になる。 一緒に渋谷の街を歩き、銀座の街を歩き、僕の家に泊まり、酒を飲み、六本木のクラブでボロボロになって、悔しい思いもした。…

田端信太郎さんの『ブランド人になれ』は読んで自分で考えて教訓を得る本

大学生のときに夢中になって読んだ伊坂幸太郎の『ラッシュライフ』という小説の中に、とても印象的だったセリフがある。 伊坂小説は面白いキャラクターがたくさん登場するのだが、これはプロの泥棒とその仲間のセリフである。 「俺はさっき泥棒のプロフェッ…

40歳、60歳になったルフィの絵を見て、これからの「年の取り方」を考えた

ワンピースの最新刊(89巻)を買ってパラパラ読んでいたら、SBSという読者の質問コーナーに面白い投稿があった。 「40歳になったルフィはどのようになっていますか?」 という質問に対して、作者の尾田栄一郎さんが40歳になったルフィと60歳になったルフィを…