俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

恋愛マニュアルを読むより人生で役に立ったこと。


ロンブーの淳さんがこんなツイートをしていました。



中学生の時、誰かがどこかで見つけてきた雑誌「ホットドッグプレス」に、「女をその気にさせる方法」が書いてあって、みんなで食い入るようにその記事を読みました。

高校の時、メンズノンノのおまけのページに「女子のホンネ」みたいな特集を見つけ、その特集を何度も読み、女子のホンネを探ろうとしていました。
ちなみにSMARTのチンカメというページも食い入るように見てました。


中学生くらいから20代半ばにかけて、恋愛は人生で割と重要な位置を占めていて、いいなと思う子に振られるたびに、恋愛の達人が魔法みたいな必勝法を教えてくれないかなあ、と願ったものです。


そんな風に今まで長い時間、恋愛というものに向き合ってきました。

そして、殺し合いの螺旋を降りた今。
改めて振り返ってみると、自分の恋愛で本当に役に立ったのは、食い入るように読んできたマニュアルでもなく、恋愛上手な誰かのアドバイスでもなかったことに気付きました。

もちろん、ここでマニュアルを否定したいわけではありません。

恋愛の成功確率を高めるために。
つまり少しでも「モテる」ように自分が変わっていくために、一番役に立ったことは何かを考えました。

(今の歳になって「モテ」とか言うと少し恥ずかしいのですが、今じゃないと見えないこともあります)


それで、モテを求める中で役に立ったこと。

それは、色々と読んだマニュアルとかナントカ理論とかではなく、数撃ちゃ当たるで遊びまくることでもなく、


「観察すること」


でした。

観察して、仮説を立てて、検証する。

その繰り返しです。


目の前に女の子がいるとして。
この子はどういう話題が好きで、どういう話をしたら笑うんだろうか?

と、観察して考える。

「これはウケるはず」と仮説を立てて、話して、実際に笑ってもらえたら、その会話を自分の引き出しに入れておく。
そして、他の人も笑わせられるか試してみる。


他にも、受信メールを見て、

「こんなメールを送る時は、相手はどんなことを考えているだろうか?」

と想像してみる。

こういうことを考えている相手に、「こんなメールを返せば、こういう感情を抱くだろうな」と仮説を立ててみる。

そして、検証する。

「人間の感情」という答えが見えないモノに対するアプローチは、このように相手の反応をよく見て、考え、相手の気持ちを想像することが大切だと思います。

正解がないとしても、正解に近いモノを探っていく。

そして、正解に向けてラジオの周波数を合わせるように、自分をチューニングする。


そのチューニングに関しては、シチュエーションに応じて細かい調整が必要で、一定のアルゴリズムに当てはめようとするマニュアルで対応するのは難しいはずです。

仮にマニュアルをプログラムにすると、こんな感じになって、すぐに例外が発生してたぶんうまく動きません。
人間ってそういうものだと思います。

public void 女を口説く() throws Exception {
	Woman hanako = new Woman();
	boolean isHandTestOk = handTest(hanako);
	if (isHandTestOk) {
		goToSexTry(hanako);
	} else {
		throw new Exception("何していいかわからないよ!");
	}
}


観察するのは女の子だけではありません。
自分のことも観察します。

たとえば、髪型。
こんな髪型にしたら、自分はもっとカッコよくなるかもしれない。

なんて考えて、試してみる。

雑誌で見たオシャレな服や友達の服装を参考にして、自分に似合うか試してみる。
そして、周りの反応や鏡を見た時の印象を見ながら、自分が少しでも良くなるように改善していく。

眉毛をいじってみたり、パーマをかけてみたり。
そういう試行錯誤をする期間が、人生ではとても大切だと思うんです。

そして、少しだけ強い言葉で言うならば、年を取ってから恋愛マニュアルを信じ込んでしまう人は、この試行錯誤の経験が足りてないケースが多いと思います。

自分の頭で考えて、検証した経験がないと、書かれていることを全部信じ込んでしまう。
強い言葉で話す人に惹かれて、全ての判断を委ねてしまう。
マニュアルに書かれていた通りにいかなければ、マニュアル通りに動かない相手がおかしいはずだ、と思い込んでしまう。

おかしいのは常に自分です。

相手に合わせて、自分をチューニングすることが大事なんです。観客に合わせてアドリブを繰り出すベテラン芸人のように。


それでも色んな人と会っていると、冷めきった観客のように、どうしてもチューニングできない人も出てくると思います。
たとえば、僕の場合は田舎のマイルドヤンキー系の女の子とはどうやってもうまくチューニングできません。

共通の話題がないからです。

そして、面白いのは、同じ「僕」でも大学生の時は、金髪ヤンキー系の女の子と飲み行ってカラオケして優勝みたいなこともたくさんしていました。

つまり、同じ「自分」でも年齢やその時々の立場に応じて、チューニングのやり方は変わってくるし、合う合わないの相手も変わってくるということですね。大学の時は真面目なOLすげー苦手だったし。

今の僕には、大学生の頃のようなウェーイなノリはできないし、それを今やったら痛いオッサンです。

年齢に応じて、自分の振る舞いも変えていかなければいけなくて、どう変わっていくのが良さそうなのかは、自分で考えてみるしかないわけです。


ここまで色々書いてみましたが、マニュアルが悪だと言いたいわけではありません。
先人のアドバイスには大切なヒントが詰まっています。

ただ、恋愛TIPSみたいなのは、自分の中で試行錯誤して、噛み砕いて考える訓練をしてからの方がもっと有効に使えるんじゃないかな、ということです。
そして、自分を客観的に観察し、改善するよう努力することは、恋愛を離れた今でもなんだかんだ役に立っています。