俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

白金の隠れ家ビストロ「アトリエ・ド・アイ」が隠れ家過ぎて見つからないレベル


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ここ数年、東京では気軽なビストロがブームで、いい店が次々に産まれている。
ビストロとは、フランスの気軽に入れる大衆レストランのことで、居酒屋をちょっとオシャレにしたものだ。
ざっくり言うと、安く食べることができるフレンチである。

東京ビストロブームの源流となったのはかつて原宿パレフランス・ビルの1階にあった「オーバカナル」であった。

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この店で長年シェフを務めていた三谷青吾が青山に出した「レスプリ・ミタニ(現在は新宿に移転←新宿区四ツ谷でした)」も、三谷の後にシェフをと止めた櫻井信一郎が青山に出した「ローブリュー」も、ホールスタッフだった福島直樹が出した「ポ・ブイユ」も、みな魅力的なテロワールのビルトロだ。

これらの店は食べログの評価3.5を超え、レスプリ・ミタニとローブリューはフレンチTOP5000に入っている。ぜひとも行ってみたい店だ。

さて、このウンチクは伝説の名著「東京いい店やれる店」から拝借したものだが、今回行ってきた白金の「アトリエ・ド・アイ」はオーバカナル系列とはまた違う流れの店である。

白金北里通りにあったフレンチ「シェ・トモ」の市川知志シェフが店を銀座に移転させた後、2011年に元の場所に出したのが、この「アトリエ・ド・アイ」である。

この店、行ってみたらわかるが、駅からマジで遠い。
「東京いい店やれる店」で紹介されているように、中の雰囲気は抜群によく、値段も手頃で最高なのだが、いかんせん遠い。

ヒールを履いた女の子が店まで辿り着くのは至難だろう。
いわば陸の孤島とも言えるロケーションで、終電を容易に逃し、孤島に封じ込める作戦には使えるかもしれない。


入り口は上がマンションであることを除けば大変オシャレで、晴れの日によく映えていた。

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目の前を伸びる一本道はどこか田舎の故郷のように感じられ、ここが東京であるということを忘れた。

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なんとなくだけど、小さい頃、親と一緒にこういうレストランに行ったような、行ってないような、そんな昔の記憶を掘り起こす。

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店内はそこそこ暗めで、奥の席は丸いテーブルに横並びで座ることもできる。

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カウンター席も窓側の席も雰囲気が良い。
そして、店内はとても静かで、会話に集中することができるだろう。

大衆居酒屋よりもほんの少し追加でお金を払うだけで、雰囲気は全然変わってくる。
一人あたりの予算が3000円のお店と6000円のお店では、料理の内容だけではなく客層もずいぶん違うようだ。

やはりおっちゃんが煙草をぶかぶか吸い、口角泡を飛ばしながら怒鳴りまくる居酒屋は、「デート」にはあまり向いていないのではなかろうか。
とはいえ鳥貴族はめっちゃ良かったから、あまりおじさん居酒屋を否定はしたくないのだが。

気を取り直して、料理の話をしよう。
写真は店の人に許可を得て、撮ったものだ、


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雲丹と卵のアミューズ。
アミューズというのは、「お楽しみ」という意味だ。
店によっては「アミューズブーシュ(amuse bouche)」とも呼ばれ、「ひとくちのお楽しみ」的な意味で使われる。


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ごぼうのスープ。
食物繊維がたっぷり入ってそうだ。


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何かをパイで包んだもの。
うまい。料理アカウントとして、いつかこのレベルのパイ包みを「どうぞ」と出せるように成長したいものだ。

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ブリュレと蜂蜜のソルベ。
ブリュレはフランス語で「焦がす」という意味。ソルベはフランス語で「シャーベット」という意味だ。
「焦がしシャーベット」と言えば日本風になるだろう。
とりあえず、うまい。


最後まで食べるとほとんどの人はお腹いっぱいになると思う。
もしかしたら横になりたくなる人もいるかもしれない。
そういう人は五反田を目指すといいだろう。

余談だが、五反田の記事はこのレストランの帰りにチャリで爆走しながら取材して書いたものだ。
oreno-yuigon.hatenablog.com


目黒に寄り道して五反田に行ってもそんなに時間はかからなかったので、タクシーだとあっという間に行けるのではないだろうか?
ぜひ、隠れ家から現実へのドライブを試みてほしい。


*営業時間
【火~日・祝・祝前】
ランチ 11:30~15:00 (L.O.14:00)

【火~日・祝・祝前】
ディナー 18:00~23:00 (L.O.22:00)

*平均予算
【ディナー】
7000円

【ランチ】
2500円


*食べログURL
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13009761/


新東京いい店やれる店

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