忙しい社会人がジムに通い続けるための3つのコツ



ジムに通っては辞め、また夏になると入会を繰り返してきた。
鍛え抜かれたボディを見て、「僕もやってやる」と奮起し、思い立ってからの行動は早い。

すぐにジムに入会し、3ヶ月くらいは週に2~3回通い、そしてだんだんと行かなくなって辞める。

また奮起して入会して退会の繰り返し。

そんな僕が発見した、ジムに通い続けるためのたった一つのコツを紹介したい。

もったいぶるまでもない。結論から言おう。


忙しい社会人がジムに通い続けるために一番大切なことは、

ジムまでの距離を5分以内にすること

だ。

もっと言うならば、「ジムに行こう」と考えてから、筋トレを始めるまでの時間が7分以内だとなお良い。

ジムまでの距離が5分を超えると、急にモチベーションより言い訳のほうが強くなってしまう。
これは良くない。

  • 今日は雨だからやめておこう
  • 明日は朝早いからやめておこう
  • ちょっと疲れたからやめておこう
  • 眠いからやめておこう
  • 他にやりたいことがあるからやめておこう

なんていう風に、たくさんの言い訳が浮かび、ジムに行く気が削がれてしまう。
こう書くと、僕がとんでもない根性なしに見えてしまうと思うけど、学生の時はそんなことは全く無かった。

毎日ジムに通い、キツくても上半身と下半身を分け、できるだけ毎日訓練したものだ。

なぜできたかというと、それが本業だったからだ。

身体を鍛え、部活で活躍する。

本業に活かすことを具体的にイメージし、「試合でこんなプレーがしたい」という目的があった。
だから頑張れたのだ。

しかし、今の本業はデスクワークである。
本業は何よりも優先される、という言い訳が常に頭の中にあるため、ジムに行くことの優先順位が下がりがちだ。

人間はそんなに強くはない。
よっぽど強い意志と目標がないと、辛いことは頑張れないようにできているのだ。

逆に言うと、だからこそ、明確な目標と達成した時のイメージ付けが大切なのである。

そんな僕のような社会人がジムに通うために最も大切なことは、距離が近いことなのだ。
さらに言うならば、ジムについてから筋トレを始めるまでに色々と手続きをするのが面倒だ。

入館カードをかざし、ロッカールームで着替え、靴を履き替えてトレーニングする

というのが一連の流れだが、そこでいちいちエレベーターに乗ったり階段を降りたり登ったり、ロッカーを探したりするのは何気に面倒くさい。

運動着のままジムに行き、そのまま筋トレするのがよい。
だからこそ、家から近いほうがいいのだ。



次に、モチベーションの話だ。

社会人になってから、ジムに行くためのモチベーションは常に低かった。
できれば他のことをやりたいし、勉強したい。

筋トレをするための目的が不明確だったのだ。

長期的なコミットが必要な何かを始める時は、まず初めに

「なぜそれをやる必要があるのか」

をよく考える必要がある。

その結果、どうなっていたいかを具体的にイメージし、そのために何をしなければならないのかを小さなステップに分解する。

そして、その小さなステップごとに目標を立てて、自分の位置を確認して、常に達成感を感じながら進んでいくしかないのだ。

だからただ漠然と、いい身体になりたいとか、痩せたいとかぼんやりとした目標でやってもあまり続かない。
特に強い負荷をかける筋トレは続かない。

明確な、強い意志を伴った、具体的な目標が必要だ。

あるいは、ただ続けるだけであれば、思いっきり負荷を下げるのもいい。
身体が「気持ちいい」と思えるレベルの運動であれば、心理的な抵抗がなくなって続けやすくなるだろう。

繰り返しになるが、人間は辛い作業をずっと続けられるようにはできていない。
気持ちいいことか、楽しいことだから続けられるのだ。


あとは、「どうしても自分を変えたい」という人は、

・一緒に筋トレする人

・ライバル

を見つけるといい。

他の人がいるとモチベーションが上がる。
負けたくない人の存在は自分を駆り立ててくれる。

一緒に行こうよ、と言ってくれる人は貴重だ。

できれば恋人ではなく、同性のジム友を見つけるのがいい。

ジムに長く通うと

「おっ今日もいますね」

みたいな感じで挨拶できる「ジム友」ができることがある。

ジム内のヒエラルキーは年収でも社会的な地位でもなく、「筋肉の量」で決まる。

筋肉は全ての人に平等なのである。


で、すごい筋肉を持っている人はそれだけで尊敬される。
そうすると、他の人も自然と話しかけてくれたりするものなのだ。僕が観察する限り。


話が横にそれたが、一緒にジムに行く友達を見つけるのがいい。

そうすると、自然とジム通いを続けられる。

筋トレしながら勉強できるようにする

本業の意識が高く、真面目な人ほどジムの優先順位は低くなってしまうものだと思う。

プライベートの時間は勉強に使ったり、将来のために使いたい。

そうなると、どうしても「ジムで筋トレ」は後回しになってしまう。
会社で筋肉は必要ないからだ。

そんな風に、普段から真面目に勉強していて、プライベートの時間はできるだけ勉強に使いたい会社員の方には、

「耳から学習」

をおすすめしたい。

僕もふと閃いてやってみたのだけれど、すごく良かった。

ジムの時間を「筋トレのためだけに行く」と考えるから、億劫になってしまうのだ。

Audibleで耳から学習しよう。

『サピエンス全史』
『LIFE SHIFT』
『バビロンの大富豪』
『破天荒フェニックス』

いつか読もうと思って積ん読していたビジネス書が耳から読める。

僕はうんちくを語れるようになりたいので、歴史カテゴリの本を聞いている。

意識が高いときは洋書を聞きながら筋トレしているが、ちょっと筋トレしながらの英語の聞き取りは難しかった。

Audibleは月会員になると自動で「1コイン」が付与される。

これで一冊オーディオブックを買うことができるので、毎月1冊を3回くらい聞けるペースでジムに通えばいい。

何度も聞けて記憶の定着にもなるし、音声が流れているだけなら筋トレの邪魔にもならず、一石二鳥だ。

おすすめのジムとそれぞれの特徴

社会人になってから様々なジムに通ってきたので、「使いやすかったな」と思えるジムを紹介する。

基本的には

  • 家からの距離が近いこと
  • 営業時間が長いこと(仕事後でも行けること)

が基準で、あとはフリースペースの多さ、混み具合なども考慮した。

ただフリースペースや混み具合は場所によって異なるので、実際に入会する前に店舗に足を運んで確認するのが確実だと思う。

エニタイムフィットネス

エニタイムは24時間営業が特徴だ。
一度会員になると、全国どこのエニタイムにも入ることができる。

僕は忙しい社会人にはエニタイムを強く勧めたい。
夜遅くまで仕事をすると、ジムが閉まる時間まであと1時間なんてこともあるだろう。

22時に会社を出たら、もうその日は終わりだ。
ジムに行く事なんてできない!

でも、エニタイムなら大丈夫。
24時間やってるから、仕事が遅くなっても筋トレすることができる。

僕が通ってみた限りでは、人もそんなに多くなく、気合の入った人ばかりではないので通いやすい印象だった。
あと、ロッカールームまでに余計な階段などがなく、全てワンフロアで完結しているため、すぐにトレーニングを始められるところもよい。

月額の料金は店舗によって若干異なるけれど、だいたい8,000円で、ほかと比べて安いことも特徴の一つだ。


エニタイムフィットネス - 24時間営業のフィットネスジム

ゴールドジム

個人的にはあまり好きではないが、マッチョに超絶人気があるジムである。
僕が通っていた福岡のゴールドジムはマシンとマシンの間にスペースがあまりなく、少し狭い印象だった。

当時の営業時間は5時から翌日の3時までだったと思う。
ただこれは店舗によって異なるので、よく調べてから通う店舗を決めてほしい。

周りのマッチョに良い刺激を受けて、強くなりたい人におすすめだ。

とにかくゴールドジムはマッチョ率が高い。
ガチで鍛えたい人が行くジムの印象が強い。

ツイッターの筋トレクラスタはゴールドジムを愛する人が多く、合同トレーニングをしている人もいるようだ。

中の施設はさすがに充実していて、岩盤浴やタンニングマシンがついている店もある。

フィットネスのカリキュラムも充実していて、「ちゃんとジムに行きたい人」「フィットネスのカリキュラムを楽しみたい人」にはちょうどいいジムかもしれない。

料金はちょっと高くて、月に14,000円くらい。

ゴールドジム公式サイト

トータルワークアウト

このジムは超絶ガチムチマッチョ御用達のジムである。
とにかく強い奴はトータルワークアウトというイメージ。

特徴はフリースペースが多いこと。

フリースペースというのは、マシンではなく、自分でバーベルを上げたりスクワットしたりする人のスペースが際立って充実している。

そして中にいる人のマッチョ率は異常である。

本気の人はトータルワークアウトというイメージだ。

僕はそこまで本気じゃなかったのでアレだったが、僕が通っていて「いいな」と思ったのは、このジムではタンパク質が豊富な食事も提供していたところだ。

午前中からトレーニングを始めて、昼飯を食って、夜もトレーニングを頑張りたい人など、ガチの人がやるといいと思う。


トータルワークアウト


エニタイムやゴールドジムに比べて営業時間が短いのは残念だが、ガチムチに愛されるジムであるように思える。
個人的にはゴールドジムよりも好き。あと、六本木店には有名人がけっこう現れる。

トータルワークアウトは渋谷、六本木、福岡に店舗がある。

僕が通っていたのは福岡だ。福岡はなぜか月額料金が少し安かった。


以上が僕なりのジム論だ。

色々と書いてきたけど、ジムに行けない人は、公園で懸垂をやってみるとか、家にダンベルと懸垂セットを置くとかでも、何もしないより全然マシだと思う。

あと、区営体育館が近くにある人は、一回500円とかで利用できるので、そっちを使ったほうが絶対いい。
具体的には、月に10,000円かかるなら、月に10回(3日に1回)行ったとしても、1,000円/回の費用がかかっているわけである。

月に10回も行く人はけっこう少ないと思うので、やはり土日に区営体育館で1回500円で鍛えるのは財布にも自分にも優しいだろう。