俺の遺言を聴いてほしい

これは俺の遺言だ。

元ダメ男が教えるダメ男の倒し方


我輩はダメである。名は秀吉。
恥の多い生涯を送ってきた。

世に数多くのダメ男あれど、私ほどダメな男はなかなかいない。

大学時代は会ったこともない男に

「奴ほど危険な男はいない。絶対にサークルの女を近づかせてはいけない」

と悪口を言われ、

mixiの紹介文には

「こんなにチャラい奴はいない」

と書かれた。もちろんこのような誹謗中傷は削除し、「イケメン」と書かれた紹介文だけを残した。

18歳の頃から数年前まで、人生の半分を女心をチョロまかすことに費やしてきた。

とある有名なビジネス書には、

ある分野で一流になるには10000時間の鍛錬を積む必要がある

と書かれている。

その意味で、私は一流のダメ男である。女遊びに費やした時間は優に10000時間を超える。

いかに女をその気にさせるか。
いかに自分を魅力的に見せかけるか。

そればかりを考え、日々研究を重ねた。
ダメな方向に向けて、私は実に勤勉であったと言える。


近年、サイバーセキュリティ対策のために、凄腕のハッカーを雇うセキュリティ企業が増えているという。

攻撃手法を知り尽くすハッカーの協力を仰ぎ、悪意ある攻撃から企業を守るためだ。

ダメ男に関しても同じことが言えるのではないだろうか?

ダメ男を倒すためには、ダメ男の思考回路を理解しなければならない。
そこで私の出番である。

古今東西、老若男女、ありとあらゆるダメ男を研究してきた。
自身もダメに関しては一流である。

2018年になったことをきっかけに、

「そろそろダメを卒業したい」

と考えている人。

そんな人のために、今日は私の人生の半分を費やして作り上げた「ダメ男を倒す方法」を紹介したい。
紛らわしくて申し訳ないが、これは「ダメ男をオトす方法」ではない。倒す方法である。

オトす方法は真夜中御徒町氏のこのツイートを掘り下げていくのが近道であろう。


女性の理想的な振る舞い方に関しては、なみだちゃんのnoteがすごく良い。

文章がとても響くので、今、私の記事を読んでいる人はみんな「ヤリ捨ては気の持ちよう」も読んでほしい。
本当に書きたいことを全部書かれた感がある。


さて、ヤリ捨ては気の持ちようだし、女の武器は愛嬌や安心感かもしれないが、それでもなんとかダメ男を倒したい人のために、とりあえずこの記事の話を進めてみよう。

便宜上、ダメ男を以下のような男と定義する。

・彼女がいるのに数人の優勝相手をキープするマン
・新規の女を口説くのをやめられないマン
・連絡が気まぐれで都合良い扱いするマン
・やったら連絡取れなくなるマン
・ヒモ気質

このようなダメ男の倒すために、私のダメの歴史を振り返り、敗戦の記憶を掘り起こした。

私、すなわちダメ男が完膚なきまでに敗北した相手はどんな相手だったろうか、と。

溢れんばかりの敗北の歴史。

負けた女には共通する特徴があった。

「猫」

である。


猫を憑依させよ

我々ダメ男が最も得意とする女。
それは「犬属性の女」である。

素直で従順で、いつまでも連絡を待ち、たまに連絡すると実家の犬のように喜びを前面に押し出してくれる女の子。
こういう子はダメにとって非常に扱いやすい存在である。

個人的にはこういう犬属性の子こそ幸せになってほしいが、ダメにハマると抜け出せなくなるタイプが多い。
ダメ男は女の無償の愛を摂取し、愛を栄養にして生きていくからだ。

「都合の良い子でいてくれてありがとう」と表面上感謝し、やりたいときに連絡し、家に転がり込み、用が済んだら帰る。

お互いにとって都合がいいwin-winの関係であればそれでいいが、女が男の心を求めてしまうようになると辛いだろう。


一方、我々ダメ男が最も苦手とするのは「猫属性の女」である。

可愛い顔で近付いてきたと思いきや、心は決して囚われることなく気まぐれに立ち去ってしまう猫のような子は、なかなか思い通りにいかず、ダメ男は苦戦してしまうのだ。

中国の拳法に「蟷螂拳」という技がある。
カマキリを憑依させて闘う技術である。



猫を憑依させよ。


猫のように振る舞い、気まぐれに男を振り回すべし。

昔のボクシングファンはモハメド・アリのボクシングスタイルを

「蝶のように舞い、蜂のように刺す」

と言った。

男の前でも蝶のように舞うべし。今日から君は舞ちゃんだ。

その心は、

「主導権は自分が持つ」

ということである。

猫は依存しない。支配されない。ただ気ままに生きるのみである。

連絡してきたと思いきや、なかなか会えない。
飲んでいてやたらと距離が近いと思いきや、優勝できない。
ガードが緩いと思いきや、パンチが当たらない。

蝶のように自由に、猫のようにとらわれず。

かつて福沢諭吉先生は

「独立自尊の精神を持て」

と言った。この独立自尊の精神こそが、ダメ男撃退の第一の原則である。

ダメ男は依存心をくすぐりにくるので、独立自尊の精神で跳ね返すべきなのだ。

ザオラルを迎撃せよ

「久しぶり〜元気にしてる?笑」

「プロフィール写真可愛くなってない?」

「あけましておめでとう!今度飲み行かない?」


全然連絡が取れなかった男から様々な口実でLINEが届くことがあるかもしれないが、その本音は全て

「もう一発くらいやりてえな」

である。例外はない。無邪気に喜んでる場合ではない。

ザオラルを迎撃せよ。

またとないカウンターパンチのチャンスである。
ザオラルとは、人気ゲーム・ドラゴンクエストの死者を蘇らせる呪文である。

多くのダメ男は女のストックが切れそうになったタイミングで、連絡が途絶えた女を蘇らせるべく、ザオラルを唱える。

ここを狙い撃つのだ。

狙い撃ちの常套手段は既読スルーだが、倒すにはちょっとパンチが足りない。

ダメ男がダメージを受けやすい攻撃は何か?

プライド破壊砲

である。
多くの男は「自分はすごい」と思っていて、人に認められたく、そしてプライドが高い。
自分に自信があるダメ男ならなおさらである。

そこを突く。

「またやれるやろな笑」

とか考えてノコノコと現れたダメ男を、猫を憑依させて迎撃するのである。

あの手この手で口説いても、心動かざること山のごとく、まるで動じない女子を見て、

「この子には手も足も出ない」

と男が考えたとき、恋のシーソーゲームは逆転する。

頑張って口説くダメ男を天空の高みから見下ろして、まるで他人事のように

「がんばれw」

と応援できたなら、そのときは完全勝利を宣言してもよいのではなかろうか。


サイコロを振りまくる

ダメ男に心囚われまくっているうちは、猫を憑依させようとしてもうまくいかないと思う。

「恋愛は気持ちが重い方が負け」

というのはミスチル桜井さんが「シーソーゲーム」で歌っている通りなのだが、シーソーゲームがこちらに傾いた状態を脱出するのはなかなか大変だ。

そういうときは、サイコロを振りまくろう。
サイコロとは、新しい男のことである。
サイコロを振るとは、新しい男に出会うことだ。

「1」の目が出まくって心が折れることもあるかもしれない。
「3」が出て結果に納得できず、

「やっぱりあの人がよかった」

と涙を流すこともあるかもしれない。

それでも、繰り返すうちにいつか「6」が現れ、そのときダメ男の記憶は上書きされる。

恋の記憶は新たな恋で上書きするのが一番有効なのだ。

最近、色々と恋愛相談に乗っていた女性がいた。
彼女は3ヶ月ほど前にダメ男に引っかかり、彼への想いを断ち切れずにいた。

出会い系のアプリを使って色んな男に会うものの、なかなか彼を超える人は見つからず、会うたびにヘコみ、

「あの人(ダメ男)に会いたい」

と漏らしていた。

「会っても無駄」と頭で理解していても、つい連絡してしまう彼女を見て、理性と恋心は全く別物なんだな、ということを理解した。
そして、どんなアドバイスも全く参考にしないので、恋愛相談に乗るのをやめたいと思った。

そんな彼女も苦節3ヶ月、サイコロを振り続けてついに、「6」を見つけたようだ。
もう前のダメ男の話は出てこない。

めでたく上書きされたのである。
サイコロを振って上書きしよう。

一方で、推奨できない技もある。

「他の男とやりまくる」という技である。
ダメ男に振られ、自暴自棄になって、色んな男と夜を共にして気を紛らわせたいという人はたまにいるが、真っ当な女の人がこれをやると高確率でメンヘラ化するので全くオススメしない。

逆に男の場合は色んな女と夜遊びしていれば、自分の気持ちがどんどんわからなくなり、昔の恋愛を全く思い出さなくなる。

男の愛情はどんなに綺麗事を言おうと性欲と固く結びついているので、不特定多数と夜を共にして発散しているうちに、何が愛で何が性欲なのかわからなくなってくる。

男のメンヘラを脱出する手段と女がメンヘラを脱出する手段は違うのだ。
男は性欲、女は新しい愛によって、過去の恋愛を乗り越えることが多い。

そのためにはやはり、新しいサイコロを振り続けるしかない。


奥義「100年ルール」

ここまで長々と「ダメ男の倒し方」を書いてきたが、正直なところを言うと、ダメ男を倒すのは困難である。
というのも、ダメ男がダメになるには、それなりに理由があるからだ。

これは世の中でなかなか語られない不都合な真実なんだけど、ダメ男は誰に対してもダメなわけではない。
自分より格上だと思った女の人には一生懸命尽くすし、こまめにLINEを返すし、報われない恋心に悩んだりもする。

ダメ男がダメになったということは、ダメにさせた相手の優先順位が低かったということに他ならない。
多くの男は優先順位が低い女の子に対して、自分の時間を使おうとしない。

会う時間を制限したり、LINEを返さずにツイッターで遊んでいたりする。

元々優先順位が低かった相手が、後から何と言おうとダウンを奪うほどのダメージを与えることは難しいのが現状だ。

渾身の憎しみを込めた猫パンチが効かないとなると、ダメ男を倒す方法は一つしかない。

気持ちをゴミ箱に捨てることである。

この記事の上の方で、「恋は上書きされる」と書いた。

別れるときに

「あなた以上に好きになれる人がいない」

と言う女の人はたくさんいるが、本当に「あなた以上に好きになれる人が見つからなかった」人は一人もいない。
本当に誰もいない。あの涙はなんだったのかと思うくらいに。

時間を経て過去の記憶は薄れ、新しい出会いで上書きされていく。

18世紀のイギリスで「文壇の大御所」と称されたサミュエル・ジョンソンは何か問題が起こったときは、以下のような問いを投げかけていたという。

"Will this matter in 100 years from now?"(こいつは100年後にも重要か?)

また、2006年に拡散した有名な手紙「45 Life Lessons Written by a "90 Year Old"」でも似た質問がある。

"Frame every so-called disaster with these words: "In five years, will this matter?"
(とんだ災難にイライラしたらこう自分に問いかけて。「これは5年経っても大事なこと?」)

これである。

今、ダメ男に負けそうで辛い人は

「5年経っても大事なこと?」

と自分に問いかけるといい。5年後には100%、確実に、ダメのことは忘れている。
誰とも連絡を取れない私が言うんだから間違いない。


ダメ男

5年経ったら

ただのゴミ


と開き直り、さっさと楽しいことで予定を埋める。
それがやっぱり、「最強のダメ男の倒し方」なのかもしれない。

結局、2年半前に書いていた記事と同じような結論に到達してしまった。
oreno-yuigon.hatenablog.com

この記事を読み返すと、肝心の「ダメ男を倒す方法」は「猫を憑依させる」くらいしか書いておらず、なんだか釈然としない人もいるかもしれない。

なので最後に、ダメ男討伐のフローチャートを示そう。

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このフローチャートを忠実にこなしていけば、近いうちにダメ男を倒せるはずである。
健闘を祈っている。